たくや

チームきりたんぽ(仮)

3〜4人
20分

リビングデッドティルドーン

うわあ! 奴らが来やがった!
ヘイ、ジョン、どうする?
決まってるさ、ぶっ放すだけよ。
GwoooooooN!!
まだ生きてるぜ?
しょうがねえな、この火炎放射器をお見舞いしてやるぜ。

プレイ感

東京にきた記念にゲムマに行ってきた。あちこちで噂になってるチームきりたんぽ(仮)のブースにいって、とりあえず新作であった星の黒ねことこいつが有ったので購入。大阪に帰った時に会社帰りのTAMを呼び出し、miaと3人プレイにて。


ゾンビカードが並べられている。で、ゾンビに対して武器を使ってHPを減らしていけばいい。ゾンビは一列縦隊で来てるようなので、先頭から順番にぶっ殺していかねばならない。このルールはゾンビ映画のイメージにぴったりで、にやりとする。で、おもろいのが、このゾンビのぶっ殺し方で、トリックテイクのようにリーダーから順番に武器カードを出していく。
近距離攻撃は攻撃力を見せるのだが、遠距離攻撃は数字部分を隠して出すのだ。近距離遠距離それぞえ1枚ずつまで出していい。で、順番に累積する攻撃力を足していき耐久性以上に達した時ゾンビは倒され、仕留めたプレイヤーが、ゾンビカードを手に入れて勝利点とする。で、攻撃力が残れば後ろのゾンビに今度はダメージが割り振られる。


パンチカードだけは何度でも使えるがチョー弱い。青色は近接武器、緑は遠距離武器で、こちらは数字部分を隠して使う。が、0とかの攻撃力がある。ゾンビは左端から順番に襲いかかってくるというイメージである。

最後に、ゾンビカードを補充。わらわらわらと出てくるイメージだ。そのとき、ゾンビがプレイヤー人数を超えたら、リーダーだったプレイヤーが超過したゾンビの数だけダメージカードを引くのだ! もう、あれだ。通路狭くてちょい超えたら、どんどんゾンビが押し出されたってシーンだ。そう、リーダーだったプレイヤーだけがダメージを受けるんである。どうやらプレイヤーも一列縦隊のようだ。

これがおかしいのなんのって。皆、リーダーにならんかったら本気で戦いやがらへんのよ。最低1枚は出さんと駄目なのでカードが減らないパンチだけ。攻撃力1。このシステム考えた奴は阿呆や。なんせ武器カードはリーダーしか補充出来ないので、苦しいのなんのって。だから、基本、パンチw


なんせ自分がリーダーじゃなければ基本、パンチ。でないとカードが無くなってきて辛いのよ。ゾンビの下の数字がHPで、左の×が得点。このデブのゾンビかなり強い。

TAM「もうちょい皆きちんと戦いましょうよ! 僕はこれくらい出しますよ」←リーダー

わし「へーい。ほな、パンチで」

mia「じゃ、わたしもパンチで」

TAM「一匹も倒せんじゃないっすか!」

ゾンビ…わらわらわら

わし「じゃ、TAMダメージ2ね」

TAM「腹立つわあ!」


このように遠距離武器は数字の部分を隠して出す。

わし「まあ、そんな事したけど、皆やっぱりちゃんとやって全員で朝を迎えようや。心入れ替えた!」←リーダー

mia「えー、カードないから、パンチ」

TAM「別にええんちゃいますかねぇ、パンチ」

ゾンビ…わらわらわら

TAM「じゃ、あきおさん、1ダメージ受けてくださいね」

わし「腹立つわ!」

とこんな感じだ。


大量に武器を保持。これ重要。

中には、倒せる瞬間というものがあって、そのときだけ

TAM「お、意外と前の奴弱い。これはいける」

わし「むむ、その隠してる飛び道具が何かによるけど、わしもここは全力やな」

mia「ここまで回ってくるかな?」

ゾンビは、先に述べたように前から順番に耐久力を下げていくので、うまくいけば1だけで、仕留める事も出来るのだ。

TAM「よし、一人目はやっつけた」

わし「えー、じゃあ、わしの攻撃力じゃ足りんやん!」

mia「やったー、ラッキー。わたしが仕留めた」


やべぇ、使いすぎた。。

しかしこういうケースは稀で、ゾンビの中に連れゾンビしてくる奴がいる。
連れゾンビマークが出たら、1枚余分にゾンビカードを引くのだ。そして、そいつにも連れゾンビマークが付いてたら、ゾンビカードを更に引くというように連鎖する。

TAM「ふう、助かった。じゃゾンビ引きますね…あ、連れゾンビ、もう一枚、あ、連れゾンビ、もう一枚、あ、連れゾンビ…」

ずらーっと並んだゾンビ。3体を超える部分がダメージになるので…

わし「じゃ、TAM、3枚ダメージ引けよ。2ダメージ、1ダメージ、3ダメージで、死亡な」

TAM「一撃ですか!」

と、こんな感じになるのだ。自分の4あるHPが余裕やと思ってても、連れゾンビシステムで、一撃で死ぬ事もよくある。

1人減ると、当然攻撃力も減る。例えパンチでも無いよりマシだ。。

そうなると、もうゾンビは防ぎきれない。

わし「死亡」

mia「死亡」

全員死亡したら、倒したゾンビの種類に応じて一番枚数が多いプレイヤーがボーナスを得て、勝者を決める。

miaの勝利。

所要時間20分


最後は連れゾンビ連発で全員死亡。ちょっと解りにくいが右上にマークがあるのが連れゾンビマーク。これが出てくるともう1枚カードをめくる。

夜明けカードってのが中に4枚入っており、これが全部めくられたら夜明けを迎えて全員が生き残る事もある。

TAM「もっかいやりましょうよ」

すぐに2回戦。

わし「おお、夜明けや。ラッキー」

ゾンビカードに夜明けカードは紛れ込んでいるので、これが出るとほっとする。しかも徐々に夜が明けていく雰囲気がよく出ている。

わし「まじで倒せるって」

TAM「うーん…ほな、これを出しますわ」

みると、ショットガンである。

わし「お前、それどうせ0やろ」

TAM「そ、そんな事ないっすよ!」

mia「ほんとかなあ? じゃ、ピストルも出しとく」

TAM「0でした」

わし「しばいたろか」

そう遠距離攻撃には0なんて攻撃力がある。ブラフに使えという奴だが、明らかに挙動がおかしいので、ブラフにも何にもならんところが惜しい。

結局、そのまま鬼の連れゾンビでわしとmiaは一撃で殺されてゾンビに食われたのだが、TAMだけが1人でしつこく生き残る。あの連れゾンビが出なくて、やたらと生き残るのだ。

TAM「おお、また生き残った」

しかも

TAM「夜明けですわ」

既に夜明けカードは3枚まで引かれている。

わし「これはひょっとするとひょっとするぞ」

ワクワクしながらゲーム展開を見つめていたが、運もここまで。連れゾンビがわらわらと出てきてTAM死亡。

大量にゾンビを殺したTAMが勝利。

惜しかったな。

所要時間20分

結局、3回やって、一人1回ずつ勝ったとさ。

ソマーリオ

笑える。まさに同人ゲームならではの悪ノリがこのゲームにある。場合によっては一撃で死ぬところなど、決して商業ベースにならない無茶苦茶なバランスだが、同人としては最高にいかしてる。理不尽な死亡が頻発するのだが、それが同人なら許せるのだ。

これを製品として買うたら腹立たしいと言われるだろうが、同人ゲームとして買うたなら最高と評されるだろう。ゾンビに対する愛情があふれているのである。カードゲームながら雰囲気がいい。

なんか、ええー! もう全滅?? って感じで一瞬で終わる時もあって、とんでもないバランスやったりするが、それが同人ゲームたる所以。当然、その時はまったくおもろくない。

ゾンビのボードゲームといえば、ゾンビーズが有名だが、あれもバランスも糞もなく単純にゾンビに対する愛だけで作られたようなゲームだそれはこのリビングデッドティルドーンも同じだが、違いがあるとすれば、あちらが商業ベースの製品として発売されているという事で、その一点で、わしの評価は雲泥の差がある。あちらはしょうもない、こちらは楽しい。

といっても、リビングデッドティルドーンのいいところは、なんといってもお手軽さ。早くに死んだとしても、十分待っていられる時間だ。リーダーだけがダメージを受けるというおかしなシステムは、このゲームにしかない、やる気の無さを楽しむ事が出来るのが持ち味となっている。オリジナリティあふれるシステムで非常に好感が持てる。

しかし、これ最後まで生き残れる事なんて出来るんやろか? そういった意味では、一度、生き残りを賭けて、全員協力プレイやってみるのも面白い。

かなり経ってから、4人でやってみたら、なんか簡単に夜明けを迎えてしまった。
あれ? あれれ?? あんなに苦しかったのになんで?
たまたまなんかと思って、もっかいやってみたがまたしても簡単に生き残った。
ちょっとルール間違ってたんかな?? でないと4人でやると簡単すぎる。3人の厳しい状態のほうがおもろかったなあ。

4年も前にこのレビューは書き終えていたのだが、あげる機会を失ってしまっていた。今回、ダンジョンレイダースがよく似たシステムなのであげてみた。そう考えると非常に試みの面白いゲームだと思う。というかダンジョンレイダースの作者ってこのゲームをパクったんじゃないかとさえ疑うほどである。これはもう少し推敲して、商業ベースに載せても面白いかも。

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