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Phil Harding
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Adventureland Games
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1〜5人
45分
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ダンジョンレイダース
ようこそ、冒険者の宿へ。
ここは一攫千金を狙う冒険者たちが集う場所。
あなたもあの危険きわまりないダンジョンに潜りにきたのですね?
そう、もし生き残れば名声は思いのまま。生き残ればね。
それでは気をつけていってらっしゃい。
プレイ感
TAMがオビ湾のブログを読んでダンジョンレイダースを買うてたのを知ってたので、やりたいとわしとmiaがリクエストした。本人もいまいちルールが解らないというのでやったら理解出来るやろという事になった。TAM夫妻、タカダ、miaとの5人プレイにて。そういう理由でルールが間違ってるかも知れんので間違ってたら指摘してちょ。
最初にキャラクターカードを配る。各キャラクターには戦士、魔法使い、盗賊、僧侶などファンタジー世界のお約束の人材が揃っている。そしてそれぞれ初期値が少し違う。例えば盗賊はHPは低いが、鍵カードを持ってるとか、魔法使いは同じくHPは低いが水晶カードを持ってるとかそんなん。ただし、それらのカードは他のキャラクターも冒険中に手に入れる事が出来るし、一度使えばなくなるという事だ。
それとは別に1から5までのカードを手札として持つ。
わしは盗賊となったので、追加で鍵カードを貰う。左がHPで右が財宝を表示しているマーカーとなっている。
ダンジョンカードは表裏適当に半分にしたカードをシャッフルして、5枚一組5つの山を作る。これらを1つずつ冒険していく。5ラウンドあると言えば解りやすい。
さて一つ目の山札を全て公開する。その時、表向けになってるカードならば、あらかじめどんなカードか解るが、裏向きのカードはその時にめくられるまで解らないという事だ。このとき水晶カードがあれば見ておくことが出来るが、魔法使いのmiaはとりあえずはパスした。一つ目の山は全て裏向きだったのでやっとってもいいと思ったけど。
それから端から順番に解決していく。その時、皆で協力したり、裏切ったりするのを各自5枚の手札で表現していくのだ。ダンジョンカードも5枚なので、1ラウンドにどこに力を注ぐかがポイントとなる。
まずは怪物だ。怪物は、皆で力を合わせてやっつける事になる。
ダンジョンの山を並べて順番に解決していく。ウラ向きのカードは直前にならないと解らない。怪物カードは倒すのに必要な合計値と倒せなかった場合のダメージ(×のマーク)が描かれている。
リードプレイヤーから時計回りにカードを1枚ずつ出していく。
怪物の場合、やっつけるのに必要な合計値とやっつけられなかった場合のダメージが描かれている。やっつけられなかった場合は、カードの一番低いプレイヤーがダメージを受けるのだ。
TAMが4を出す。まあ、妥当なところ。これに合わせて皆がカードを出していくのだが、ポイントはやっつけられなかった場合のペナルティだ。つまり5を出せばどうなろうとダメージ無しだが、こんなとこで5は使えない。そこで3とか4を出すのが多くなる。自然、皆が嫌々ながらパワーを出すのでやっつけるケースが出てくるという訳だ。
ま、負けたけどw
わしは幸運にもラストプレイヤーだったので4を出して事なきを得る。3を出したmiaとタカダがダメージを受ける。
第一のダンジョンは偏っていたみたいで、怪物が連発で出てくる。
怪物が出まくったおかげでHPは激減。既に7ダメージも受けてる。
そして第二のダンジョンで、ようやく宝箱が出てきた。
宝箱カードは、1位と2位のプレイヤーでそれぞれの宝物を分けるというものだ。1位が多ければ2位の方がたくさん貰えるというケースも起こりえる。後半になるほど有利なのは常に同じだ。
出したカードの一番大きい数字が次のリードプレイヤーとなる。なるべくリードプレイヤーにならないようにするのが秘訣だ。
アイテムカードを手に入れるカードもある。これは出した数字に対応したカードや体力回復が貰える。
そして厄介なのがトラップカード。
場全体で低い数字を出したプレイヤーがいたらトラップ発動というもので、食らうと全員がダメージを受ける。
タカダ「こんなん全員、道連れ。1出します」
と、負けてるプレイヤーからするとこんな感じになる訳よw
タカダここで死亡でゲームから脱落。
タカダの無謀っぷりに全員が大ダメージ。わしががっつり財宝を持ってる。
そして最後のダンジョンを終えた時に、ダメージが一番でかいプレイヤーも脱落する事になってる。
わしとmiaが残り、財宝の多いわしが勝利。
所要時間45分
最後はたっぷり財宝をもったわしが勝利。
miaのコメント
絵柄が可愛いし期待したんだけど、今ひとつでした。
ソマーリオ
これと同じテーマであるマンチキンはやったことがないので比べられないが、まあ、なんとも阿呆なゲーム。ゲームバランスは崩れているようで崩れていないようでやっぱり崩れている。
最後にタカダがやったようにキングメーカーとなってしまうのだ。情報はほぼ公開されているので、誰を勝たせるかというキングメーカーが出来やすくなる。
ただ阿呆なネタゲームにこういった指摘は無粋かも知れない。
それよりもシステム的にいくつか見所がある。
全員が敵であるようで、協力しているという設定は非常におもろい。自分の事しか考えていないのに、結果的に皆の為になるのだ。こういったゲームはわしの記憶ではチームきりたんぽが作ったリビングデッドティルドーンしかない。システムもなんとなく似ている。こちらはレビューは書き終えてるのだが、アップする時期を逃してしまったがこれを機会にアップする。
ダンジョンで出会う様々なイベントを僅か1から5の5枚のカードだけで結果を判定するというアイデアはまったく素晴らしい。カードは使い切りで1ダンジョンで同じ数字は二度と使えないのでどこで弱いカードや強いカードを使うか全体的に考えねばならなくなっている。
非常に荒削りで、もしこのシステムを上手く仕上げる事が出来たなら間違いなくドイツゲーム大賞を獲れるだろう。先に書いたリビングデッドティルドーンもバランスはめちゃくちゃなのだ。
カードの絵はテーマに合致した非常に愛らしい絵柄となっている。ただひとつ残念なのは、こういうネタゲームのくせにプレイヤーはダンマリとなってしまうところだ。意外と考えるので長考になってしまう。これはこのテーマからしたら致命的ともいえる欠点だろう。作者もこれを知っているようで、選択ルールとして同時出しというのがある。同時にやれば盛り上がる気がする。非常に見所のある変わったシステムなので、わしも買おうかな。