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Reiner Knizia
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KOSMOS
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2〜4人
15分
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ケルトカード
プレイ感
久々にドイツゲーム大賞を取ったかと思えば、次から次へとそのシステムを使ったケルトを出すKOSMOS。もう、勘弁してくれえと思いつつも、カードゲームなら安くて嵩張らないという理由でケルトタイルと一緒に購入した。巷でおもろいという評判だが、ケルトタイルを売り払った今、ようやくmiaと二人プレイしてみた。
例によってケルトとの違いを書く。ボードが無くなった代わりに得点カードが入った。これは得点カード列として作れば1枚1点となるし、同じ数字のカラーカードの上に置けば列が増えるワイルドカードの役目もある。またゴールカードも2枚ずつ山札に入り、それを出せばゴールに達したことになりゴールカード以外は出せなくなる。これが合計で5カ所出たら終わりなのは同じルール。
そして願いの石は1〜9の番号が振られ、外出しとなった。同じ数字のカードを2枚、場に捨てる事でその番号の願いの石カードを手に入れられる。
ジャンプアップするクローバーは無くなった。以上。
中央に並んでいるのは1〜9まである願いの石だ。これがこのゲームの目玉。これを入手するには同じ数字カードを2枚捨てる必要がある。
いちいちルールを読むのもめんどくさいので、ルールブックに正式に「ケルトを知ってる人は…」という項目を作って違いだけ書いて欲しいくらいだ。
まあ、やってみて驚いたのは、本家のケルトのプレイ感がほぼそのままである。まあ、元々ケルトがカードゲームだったので、そうなるのは容易く想像出来る、くせに驚いたのは、ケルトの欠点が見事に補正されていたところだ。
それは願いの石カード。同じ数字カード(色は違っててもいいし、得点カードでもいい)を場に捨てる事で、同じ数字の願いの石カードが手に入る。というかそれを手に入れねばお仕置きのマイナス点を食らうのはケルトの基本。つまりどんどんとカードを場に捨てる事になり、捨て場が活況を帯びてくるのだ。
また得点カードは別の列として出し、そこに出すと1点となるが(左の列)、同じ数字なら色カードとして出す事も出来る(右の列の7)。こうすれば点数は入らないが、列数がひとつ増える訳だ。使い勝手の良いカードだ。
ケルトの弱点は降順昇順どちらも良いとした事で、ほとんど捨てないプレイスタイルが主流となりやすい。ロストシティボードゲームは昇順とした事で、捨てるプレイスタイルが出来たが基本は3回勝負なのでいかんせんプレイ時間が伸びるという欠点があった。
ところがこのカードゲームは、捨てないと勝てなくしてしまった。それゆえ、捨て場が非常に活況になり、このシステム本来の力が100%発揮出来るようになったのだ。
最も強い0と10とゴールカードには願いの石カードがないってのもよく出来てる。
得点カードを列に出したら列が伸びるし、得点カート列に出したら(しかも降順昇順縛りなし)1点という使い方の広がりも文句なしだ。
ゴールカードを出したらその列にはゴールカード以外出せなくなる。これが合計5列出ればゲーム終了だが、二人プレイでは山札が切れて終わる事がほとんどである。
ここにきてケルトは進化の最終段階に入ったと言えるだろう。
所要時間15分
結局、手軽でおもろいので、勝ったり負けたりを交互に繰り返しつつ何度もやる事になった。
miaのコメント
またケルト? って思うんだけど、それぞれが違ってて面白いのよねえ。
ソマーリオ
腹立たしい事この上なし。大賞を獲ったケルトに泥を塗ってしまった。これがあればケルトは要らん。
以前は10,8,6と並べた直後に来た7の手札は不良在庫として負担にしかならなかったが、願いの石カードの数字のおかげで、こういった不要になってしまったカードでも利用出来てしまうのだ。まあ、そつのないこと。
カードのハンドリングにかけてはケルトは足下にも及ばなくなってしまった。
ケルトが優れているところは、ボードに点数が描かれてるので計算し易いところと、ジャンプアップや倍駒の存在で立体的にゲームを展開出来ることだろう。
と最初はこう書いていたのだが、その後何度かやっているうちにカードを捨てないという欠点はあるとはいえケルトの方が優れているように感じてきた。
理由は当初から思ってた事だが、願いの石が異常に強いという事。これを手に入れたらほぼ勝てるってくらい強い。最初の頃は、途中から「じゃあ、願いの石を取ろう」なんてやってたから、上記のように要らんカードを捨てるだとか書いたのだが、あまりにも願いの石が強いので、ゲーム序盤からまず願いの石狙いでばんばんと捨てるようになったのだ。これを確保してからゲームという風になってしまっては、ただの引き運、奥深さを感じられないようになった。
最初はむかつきながらもを付けようと思ったが、上記の欠点に気づいてからはとしたい。優れた計算シートがGeekにあがっているのでそちらを印刷する事を勧める。