Michael Schacht

HABA

2〜5人
7分

かくれんぼオバケ

「ひひひ、さあ、次は誰を脅かしてやろうか」
悪霊は、部屋にこっそり隠れています。
それを知らない見習いオバケたちがのこのことやってきます。
「ばぁ!」
見習いオバケは、出てきた悪霊をみてびっくりして腰を抜かしてしまいました。
もし、オバケに腰があればなんですけどね。

プレイ感

すごろくやにて、オススメって書いてたのと安いのと、なんとこれシャハトやんってのを発見して、購入してみた。mia、コツミとの3人プレイにて。


ルールは子供ゲームらしく、おそろしく簡単。誰かが悪霊役となって、どこの部屋で待ち伏せするか決める。で、他のプレイヤーは、必ず自分のオバケを1マス移動させる。待ち伏せさせたところに来たら「ばぁ!」といって脅かす。脅かされた方は、怯えチップを相手に渡す。悪霊役は順番に替わっていく。誰かの怯えチップが無くなった時点で、一番持ってる人が勝ち。


ちっちゃいボード。ここにドイツならではの木製のシーツオバケ駒。部屋をよく見ると、3つと2つ繋がってる部屋に分かれている。怯えチップは3枚ずつ持つ。これを失ったら負けである。

マスによっては、3方向と2方向にしか行けないマスがある。要は2方向にしか行けないプレイヤーをねらい打てば、確率2分の1で脅かせる訳だ。


わしが悪霊役。今回隠れたのは、茶色の部屋。この阿呆共は、きっと「あれ? これよく見たら、下にも行けるじゃん!」と地下室にやってくるに違いねえ。このように部屋は綺麗に色分けされているので小さい子供でも楽しめるようになっている。かくして、その通りmiaがのこのこやってきた。「ばぁ!」

わし「ばぁ!」

コツミ「きゃー!」

mia「ばぁ!」

コツミ「またやられた」

わし「あれ、脅かしはなし?」

コツミ「えーと、外れです」

わし「じゃ、わしの番ね。……ばぁ!」

コツミ「きゃー!」

mia「ばぁ!」

コツミ「……負けました」

……

……

何、この人。弱っ!

結局、最初にmiaを脅かしたわしがチップを一番持ってたので勝利。

所要時間7分

あまりにもあっさり決まったので、もっかいやってみる事に。

わし「ばぁ!」

コツミ「きゃー!」

わし「おいおい、またかい!」


青のコツミ、黄色の部屋でわしに驚かされ、全ての怯えチップを失って負け。

mia「ばぁ!」

コツミ「……また」

なんかね、たぶんココ行くやろうなと思うとこに気持いいくらい来よるねん。

mia「ちょっとちょっと」

コツミ「誰もきてくれない。。。」

そしてまた外すのよ。

そっから勝ちたいというので4回ほどやったが、最後わしが負けた以外、見事に全員の動きを読み切って勝ちまくった。ただ全敗したのはコツミ。

ただ、珍しく当たると「ひひひひひ、ばぁぁ!」とええ年こいてかなり嬉しそうだw


怯えチップは色毎に絵柄が違うのだ。可愛い。6種類の部屋も温い絵柄で非常に好感が持てる。子供ゲームとはかくあるべきという姿。

miaのコメント

ばあってやるのがちょっと恥ずかしいけど、思ったよりも楽しかった。しかし、コツミ、読まれすぎ!

ソマーリオ

子供ゲームやったらこんくらいで丁度いいでしょって感じ。今回は3人と人数が少なかったが、人数が多いともっと心理戦が増えて楽しくなってくるように思う。また今回は、すごろくやオリジナルのルール(といっても大したものではないが)でやってみた。

子供が大好きなかくれんぼとオバケというテーマは、子供には確実に受けると思われる。その場合、大人は接待プレイになる可能性はある。もちろん出来れば多人数がいい。

かくれんぼというと、ドイツゲーム大賞となったスコットランドヤードがあるが、あれと根本的な概念はまったく同じで、スコットランドヤードを至極単純化したものが、かくれんぼオバケと思って間違いないだろう。心理戦である。で、どこに追いつめて一網打尽にするか、(と、それほど壮大な計画は無理やろうけど多人数ならありえるんかな?)、端っこを考えて実はこっちみたいなのを楽しむあたりはそっくりかも知れない。

ボードとコマが非常に可愛らしく、これにキャッキャと喜ぶ子供の姿が容易に想像出来る。4才以上の小さい子供がいる家ではマストバイだろう。日本なら「ばぁ!」じゃなくて、「ひっひっひっひ、う〜ら〜め〜し〜や〜!」と脅かしてみるのも大喜びする筈だ。ただ、シャハトを期待する中年ユーザーには、ジレンマが弱くてシャハトっぽさが感じられないと思うので、あまりオススメはしない。大人だけでプレイするには進路のジレンマに必然性がなく、かなり物足りないのであくまで子どもと遊ぶことを前提にした方が良い。

ちなみにシャハトは、最近、ゲームデザイナー職一本になったようで、子供用ゲームをいくつか出してきた。子供の時代から、シャハト色に染めてやろうという、まるで光源氏のような計画である

gioco del mondo