Reiner Knizia

Ravensburger

1〜4人
20分

フィット

様々なブロックをうまく落とし込む。
一人からできるボードゲーム版テトリス。

プレイ感

これ、どうみてもテトリスにしか見えん。くにちーも、数独に続いてテトリスまでもボードゲーム化させたんかと驚いた。しかしもっと驚いたのはこれがドイツゲーム大賞にノミネートされた事だ。マジデッ!
ノミネートされたという事で興味がわいて買うてみる事にした。いや、でも、なんとなく予測はつくんやけど…
miaとの二人プレイにて。


ブロックの描かれたカードをめくり、その同じブロックを全員がテトリスのように落としていく。テトリスと違うのは、途中で列の変更が出来ない事で、一度決めたらストンと下まで落とす。これだけやと全員がまったく同じ形を取るので、最初に初期配置ブロックとしてそれぞれ違うブロックを落とす事になる。
全てのブロックのカードがめくられたらラウンド終了。1ラウンド目の点数は1行全て埋めてると+1、●を残してしまうとー1(こちらは全ラウンド共通)である。これを4ラウンド繰り返して合計点が高い人が勝ちだが、各ラウンド毎に得点方法に修正が加わる。


初期ブロックだけは違うが、その後はカードをめくってそれに応じたブロックを落としていく。ボードは斜めに傾いており、作りはかなりいい。

1ラウンド目は、見事に埋まるわしに対してmiaはあちこち空間を残しまくり。

mia「えー、どうしてそんなに綺麗に埋まるの??」


綺麗に埋めていく。残した●は失点だ。またブロックとカードは1対1で結びつけられているので、最終的にすべてのブロックを使うことになる。ブロックをおく透明板には縦に溝が入っておりブロックの横滑りを禁止している。

わし「知らんやんけ。ちゅうよりお前なんでそんなにガラガラやねん」

結構簡単やなあと計算してみると、わしが8に対して残しまくったmiaはなんとー4という結果。


2個残してしまったが上々の出だし。横すべて埋めると+1なので10−2で8点である。

わし「しょぼ」


これ、ちょっとひどすぎちゃう?

第2ラウンドのタイルにする。
第2ラウンドは、Bみたいなマスを残すと+3である。でも●を残すとー1というのは全ラウンド共通。


タイルを裏返して2にして透明板をはめるとまた違った模様になっている。

これが侮ってたのだ。Aとかのマスを残したらその行は残しておいてもええかという甘い予測があった。そう、全ラウンド共通の●を残すとー1ってのをすっかり忘れてたのだ。

しかも一番苦しい時に+の形をした最悪のブロックが出てくる。このとき使いたくなければ、パスしてもいいという重要なルールを忘れてしまい、そのまま落としてしまった。もうあちこちマス目空きまくり。

miaもかなり空いていたのだが、プラス点になるマスをなんとか残して上々の結果を得た。


かなりしょぼい。残そうとすると予期せぬへんてこなところまで残してしまった。

続く第3ラウンドは、Bというマスもあるがこれを反転させた奴があって、それを残すとマイナスとなる。それがー5とかあってかなりキツい。

わしゃここでも失態を繰り返す。+のブロックが最悪なので、これを受け止めようと凹型に残したのが失敗した。
□とかが出てきて、マスは残すは、受け入れがたい形になるわで、ボロボロ。

右肩下がりに得点が落ちていくわしに対して、miaは平均点を稼ぐ。


ますます酷くなっていく。反転している数字はすべて埋めたけど、うわあ、なんじゃ、こりゃ! (|| ゜Д゜)ガーン!!

まさか負ける訳ないよなあと思いつつ、最終の4ラウンド目に突入。
4ラウンド目は、同じマークを2つ残せば+3だが、1つだけ残してしまうとー3というキツいもの。1つ消してしまえば、両方消さないといけないのだ。

やっているうちに、どうしても1つ消してしまうケースがあって、しょうがないのでもう1つも消す。
そうやって綺麗に埋めていけば良かったのだが、なまじ残したら得点が入るという下心があっただけに、またしても空きが出まくって形はボロボロになっていく。

※このときルール間違いがあって、行を埋めると+1だと思っていた。それは第一ラウンドのみのルールであった。だからこのやり方は明らかに間違っている。

miaは、ひたすら残す事に集中して、ゲーム終了。

かなり穴あきの状態だったが平均点をとったmiaに対して、さらに右肩下がりの得点となり、逆転負け。

(|| ゜Д゜)ガーン!!

所要時間20分


4の特徴であるマークをすべて埋めてしまって、写真を載せた甲斐がないという。。。すまん。。また機会があれば、撮り直しするわ。正しいルールで得点をみればマイナス6である…(|| ゜Д゜)ガーン!!

miaのコメント

え??これテトリ………。つい回転させたくなる。つまらなくはないけど(テトリス面白いし)なんだかなー。なんでノミネートされたのかな?

ソマーリオ

テトリスの亜流のパズルとしか言いようがない。ゲームじゃないのう。
まあ、ラウンド毎に色々と得点方法が違ってて、よう出来てるとは思うけど、これやったらテトリスをやってた方が楽しいんじゃないかと思う。

ボードゲームがTVゲームに勝っているのは、プレイヤーとの絡みである。このゲームには一切それがない完全ソロプレイにて、はなっからボードゲームの長所ってのを放棄している。

これでは勝てんやろな。ただのパズルゲームならばアクション要素が加わっているテトリスの方が圧倒的におもろいのは明白。

ゲームとしての面白さってのはない。パズルとしてのおもろさはあるけど、それならテトリスの方が上ってこっちゃ。まあ、逆に言えばアクション要素が無く純粋に組み合わせだけで勝負出来るってところが、テトリスに慣れていないプレイヤーにはいいところか。これならおじいちゃんおばあちゃんが孫と一緒に勝負出来る。

ただし、しっかりしたブロック、土台の造りなど、コンポーネントはこの値段でよくぞ作ってくれたと感心する。まあ、パズルゲームという事でテトリスファンなどは持っておいて損はないかも知れんな。パズルボードゲームとしてのおもろさなら最低限保証されてるし、どうせすぐに絶版なるやろうし。

これがドイツゲーム大賞獲る事は絶対にないと思う。獲ったらさすがに審査員の神経疑うわ。テトリスの作者のパジトノフさんに申し訳ない。

gioco del mondo