Reiner Knizia

KOSMOS

2人用
20分

頭脳絶好調ミニ

レビュー

何故かドイツの賞とは無縁だが、あちこちで賞を取り、名作と誉れ高い頭脳絶好調がトラベルエディションの二人専用ゲームとして発売された。

頭脳絶好調は前にpuppiと二人プレイにてレビューしているので、プレイ感はそちらを参照してもらうとして、ここではミニならではのコンポーネントの紹介にとどめる。

まずその大きさ。KOSMOS二人用シリーズとまったく同じサイズの箱に、やたらと容量のなった頭脳絶好調の全て(とはいっても二人用分)が詰まっているのに非常に驚く。

むちゃくちゃ小さくて可愛いのだ。これは満足度高い。


得点するのは簡単。だが、満遍なく点数を取らなければならない。一番、点数が少ないもので勝負するからだ。ポイントはマックスポイントに達した時「俺って天才!」コールを何時するかである。もう1手番連続で行える。これを連鎖させると一気に勝負がつく。

そして元の頭脳絶好調であったタイルのズレを起こさないように六角形の凹凸が付けられており、横漏れしなくて、もう夜も安心、である。得点マークも非常に小さい棒の差込型となっており、これもまた神輿に乗っけて「わっしょい、わっしょい」とやらん限りは大丈夫そうである。やる奴が居るとは思えないが。。

頭脳絶好調は、特殊なタイルを使っているため、値段が意外と高いのがネックだが、ミニもそれ以上に特殊なタイルと特殊なボードを使って作りこまれており、プラッチックながら職人気質を感じさせる造りとなっている。(得点ピンはちょっと無くしそうで怖いけど)


きちんとタイルを立てる場所もあり、素晴らしい出来映えである。得点ピンは刺せるようになっている。

とても小さいタイルなので、けがわなどのイカサマ師などは鼻の中に突っ込んでタイルを隠して使ったりするかも知れないので、鼻から黒いものが出ていないかチェックすることは肝要である。

今回、BBと2ゲームやって1勝1敗(所要時間20分)。久しぶりにやってみてもゲーム自体の評価(Buonoはなし)は変わらないが、持っていて非常に満足度の高い一品といえる。頭脳絶好調が好きな人なら、元の頭脳絶好調と一緒にもうひとつこいつを買うても絶対に損はしない。基本的に多人数の方がおもろいのだが、こういった小さいものは活躍する場を選ばない。また全プラッチック製なので、nasikaさん曰く「酒飲みながらやっても安心」だそうだ。


黄色がポイントであった。黄色伸び悩み、負けてしまった。

どうにもこういうのを見ると、あのポータブルカタンの職人気質の素晴らしさを思い出すが、ドイツ人もこういった細かい作業は得意とみえる。でかい手のアングロサクソン系では、あまりにも小さくて使い勝手が悪いと思うのによくぞ作ったものだと感心した。日本人なら、確実にこいつはしっくりくるはずだ。是非、これを作った人のためにも買ってあげよう。こうしてみるとなんら改善されなかったブロックスデュオはいかんよなあ。

gioco del mondo