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Kai Haferkamp
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KOSMOS
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2〜4人
5分
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大どろぼうホッツェンプロッツ
おばあちゃんのコーヒー挽きが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれました!
そこでゼッペルとカスパールは、コーヒー挽きを取り返すためにある計画をたてました。
木箱に砂を入れ、「黄金注意!」と書き、箱の底に小さな穴を開けたのです。大どろぼうホッツェンプロッツが、その箱を盗んで森の中に運んでいけば、彼の歩いたところに細い砂のあとが残るでしょう。
プレイヤーはカスパールとゼッペルと一緒に砂のあとをつけて、大どろぼうが隠れ家にたどり着く前に、つかまえることができるでしょうか?
プレイ感
ドイツの子供なら誰でも知ってる児童書大どろぼうホッツェンプロッツがゲーム化してると紺碧さんに掲示板で教えて貰った。しかしながら、日本では取り扱っていないので、紺碧さんがお土産にくれた。原作者オトフリートプロイスラーといえばすでにドイツ子供ゲーム大賞になってる小さいおばけも同じハーファーカンプによってゲーム化されている。miaと2人プレイにて。
このゲームは協力ゲームである。小物がごちゃごちゃしてるので作るのに最初だけ時間が掛かるが、ルールは非常に簡単な記憶系だ。
ホッツェンプロッツが落とした砂と同じ絵が描かれた森タイルをめくるだけ。同じならその砂を手元におき、次の砂をめくって手番終了。間違いならサイコロを振って赤が出たら新しい砂を落とす。
こうして荷車の全ての砂がなくなるまでに砂を回収しきってしまえばプレイヤー全員の勝利である。そのとき集めた砂の数が多いプレイヤーがMVPになる。
セットアップ時。荷車には「黄金注意!」と書かれている。この上に砂タイルを裏向けにすべて載っけてゲームスタート。
mia「カエルか。これかな?」
ぶっぶー
サイコロを振って赤なので、砂が落ちる。
わし「カエルは、ここやろ」
ぶっぶー
サイコロを振って赤なので、砂が落ちる。
内箱に森タイルを載せて、それと砂タイルの絵柄が合致すればよい。1カ所空いてるところがホッツェンプロッツの隠れ家らしいのだが、別にそんな設定は要らんやろと思った。
最初は、闇雲にめくるので、どんどんと砂がおとされて長くなっていく。
ある程度めくり終えると、ここから反撃開始だ。
森タイルは8枚あるが、同じ場所に留まり続けるので、ほとんど覚える事が可能なのだ。
わし「よっしゃ、おばあさんはここやな」
ぶっぶー
mia「馬鹿じゃないの! おばあさんはここよ」
ぶっぶー
記憶力なさ過ぎな2人。
(|| ゜Д゜)ガーン!!
阿呆な2人にやらせるとこのように砂跡がどんどんと伸びることになる。ピンチ。
まあそんなこんなでも、砂の数が多くてなかなかゲームオーバーにはならない。
一時はどうなることかと思うくらい砂が伸びたが、なんとか追いついて勝利。
やったー!
所要時間5分
さすがに詰め寄ってきた。
砂の数をみるとわしがMVPになった。
最後のひとつはわしが答えて1個差で勝利。
miaのコメント
雰囲気が良かった。もっと差をつけたり一発逆転を狙ったりするために、正解すれば連続で手番が出来て良かったかも。
ソマーリオ
このゲームを語るにはなんといってもホッツェンプロップを知ってるかどうかに掛かっている。ホッツェンプロッツをよく知ってる人ならば、このゲームの再現性がなんともよく出来てると思うだろう。
実際に穴の空いた荷車からぽとりぽとりと砂タイルを落としていくのだから、雰囲気は抜群である。
確かに小箱なのだが、付いている部品を組み合わせてみると、ホッツェンプロッツまんまの世界観が目の前に展開される。
この児童書を知ってる子供ならこんなにワクワクする事はないだろう。あの本の世界が目の前に展開され、ゼッペルとカスパールと一緒に後を追うのだから、小さなテーマパークといっていいだろう。紺碧さんの言うようにじりじりした感じが子供にはたまらないってのはよく解る。
さてそれとは別にシステム面でみると、如何にも子供向けで、通常の大人ならばそれほど苦もなく記憶できて、負けるなんて事はないだろう。おそらく子供とやったとしても負ける事はほとんど考えられない平易な難易度になっている。
記憶部分のシステムはにわとりのしっぽと同じだが、タイルは3分の2になっている分、簡単になっている。もちろん連続で答えられない為プレイ感は全然違う。
miaのいうように連続システムをやったとしたら、ぶっちぎって勝ってしまうなんて事もありえるので、ここは改変せずまったりと子供と一緒にホッツェンプロッツを追いかけたいところだ。
もちろん難易度の調整はルールにも記述されており、最初の砂タイルを3枚より多く並べればいい。或いは全体的な砂タイルの枚数を減らしてもいいだろう。他に黄色の目は何も起こらないのだが、森タイルの位置を交換するというのでもかなり難しくなるだろう。
ホッツェンプロッツのファンならば是非ともやって貰いたいが、ファンの少ない日本では入手は難しそうである。まあ、こういったゲームもあるよという事で。