Marcel- Andre Casasola Merkle

Hans im Gluck

2〜4人
45分

アッティカ

ルール説明

ギリシャの4大都市国家アテネ、スパルタ、テーベ、コリントスを発展させていくゲーム。

プレイ感

ネットで大評判、早くも今年のドイツゲーム大賞はこれだと噂されている。

2004年大賞予想で書いたように二人ではいまいちやった。と、チャットしてる時に皆に話すと「あれは二人の方が面白いよね」との答えが。
うっそぉーん!
あかん、なんか最近感性が鈍ってきてるんやもしれん。そういえば最近率も低くなっているような……
とりあえず気を取り直して今度はTAM、たっかんの3人プレイをした。4人だとごちゃつくらしい。

手番にやる事は簡単、自分の都市タイルをめくって配置するか、ストックに配置した都市タイルを盤面に配置するかのアクションを複数行うだけ。こうしていっちゃん最初に神殿を都市で繋ぐか、全てのタイルを置き切った人が勝つ。


こんな感じに一目で分るようにストックに置いていく。矢印みたいなのはアンフォラといって追加で行動出来るボーナスである。同グループの建物を全て隣接して建てるとアンフォラが貰える。またグループ内の矢印方向への建物は隣接させれば無料で建てられる、いわば工程表みたいなものである。

アテネわし、スパルタたっかん、コリントスTAMでスタート。

神殿をぐるりと取り囲まれてしまうと最初の勝利条件を満たす事が出来ひんようになるからな、つまりここじゃ!
そう、民主主義を愛するわしはその美しい理念をギリシャ世界に伝える為に超せこびっち、最初に2つの神殿の近くに1個づつ都市を配置したのだ。これなら取り囲まれる心配もなく安心してゆっくり合体出来るぜ。
チャットでは、神殿繋がりで勝ち負けするようじゃまだまだ甘いと言われたが、こうすりゃ出来るやん。
ふほほほー、わしって頭いーい。


神殿にニア寄せで建設じゃ。地形に書いてある資源に隣接させるか上に建てるかすれば、その資源を使える。ない資源はカードで補う事も出来る。忘れがちなルールは、新しく独立したところに建てる時は追加で1余分に資源を払わなければならない。

徐々に発展していくポリス。
よっし、もうちょいで合体出来るぜ。
と、思いきや、たっかんが超強力ディフェンスをしてわしの行く手を阻む。
この、30歳まで間違いなく童貞のスパルタ人がああ!!


しょうがないので更に迂回しようと、土地を足すがスパルタ野郎が再び邪魔しようと割り込んできた。

二度三度と童貞寮生活軍団(イカスメルアーミー)に阻まれ、民主主義的怒り(ジャスティスアングリー)がこみあげてくる。

「許すまじ! フセイ……じゃなくて、スパルタ人!」

ルールとして一手番にめくり配置かストック配置のどっちかしか出来ないので、逆転の一手が打てないように出来ているのだ。土地を追加するにはめくり配置でしか駄目だが、そうなると2アクションしか使えない。ターンが回る間にせっかく作ったスペースを埋められてしまうのだ。追加ボーナスで、アクション数を増やせれるが、今までどんなタイルが出てたかの運による。そこをカウンティングすればいいのだが、すでに配置してしまったりしているのでなかなか上手くはいかないのだ。

コリントスも一度はあきらめたうちの近所の神殿目指して近づいてくる。

TAM「じゃあ、ここに土地を配置します」
たっかん「ほなここに置くわ」
TAM「くっそー」

やろ?

またしても簡単にスパルタディフェンスを食らう。そうなのよ、回り道しようと思っても、タイル置く枷があって難しいのよ。積み込みとかしたなってくるで、ほんま。

結局、全てのタイル山札を引き切って土地を追加出来なくなった時点で神殿を繋げるのは不可能となったわしは、全タイルを置く事に集中。追加ボーナスで一気に勝利した。

正義(デモクラシー)は勝つ! 所要時間40分


つうわけで、見事アテネは最強ポリスとなったのだった。右上にコリントスが神殿をくっつけようとしたところを超民主主義ディフェンスでブロックしているところに注目。

TAMのコメント

前はなんせコンタクトが駄目で、眼鏡も忘れて目が見えなかったですからね。前よりはおもろかったです。タイルはとても綺麗ですが、大賞とまではいかないんじゃないでしょうか。

ソマーリオ

うーん、、、確かに前よりはおもろかった。でも、なんかあっさりし過ぎてるというか、都市タイルに特徴がないというか、別に都市じゃなくてもええやんと思ってしまった。都市という形を取っているが、イメージデザインを重要視するわしには、このテーマがあっていないような気がして没頭出来なかった。ワインセラーを建てても、スタジアムを建てても別になんて事はないのだ。単に繋げる為の要素としてしか意味を成さない。

シムシティではないが、スタジアムを建てた時、市民が喜び、支持率があがるというのがないとどうにも都市という感じがしない。そこに住んでいる人々がアッティカでは見えない。とても無機質な都市開発なのだ。同じ都市建設をテーマにしたラ・チッタなどは人々がとてもよく見えるし、アルハンブラも同じくみえる。

システムではなく、イメージが沸かないと没頭出来ないわしにはTAMと同じく、まあまあという評価しか下せなかった。
市民にとって良い都市をつくるというイメージは、矢印方向で無料で建設出来るというルールで上手く現されているので、システムタイプが好きなプレイヤーにはなかなか感触のいいゲームだと思う。ただ、イメージタイプからすると、その部分をゲームとしてクローズアップして欲しい(建設する事よりも建設してからどうなのかというのが楽しい)のに、矢印であっさり決められてしまうと、興奮が得られないのだ。大体、ゲームをやっててそんなものに気づかないくらいのあっさりさで、たまたまわしはレビューしているからこそ気づいた。

アブストラクト好きな人には気に入るゲームだろう。だから二人でやる方が面白いという意見が出ているのと思われる。アブストラクトにめくり運を加えた感じのテイストである。割と賛否両論(否定といってもまあまあという否定だが)のあるゲームだと思う。と、思ってGeekで調べたら、平均7.86って!! うーん、、、、わしの感性腐ってるな。この分やと2004年のドイツゲーム大賞はこいつになりそうだわ。囲碁系のゲームになるんかな? やったことはないけど、クニッツィアの砂漠を越えてに似ているかも。


TAMと二人プレイした時の図。二人プレイは神殿が2つなのだ。


愚かなことに、神殿以外のところからTAMはスタートした。


みょーんみょーん伸ばすーよ。民主主義建築術(ディズニーパビリオン)!


山札タイルを使い切って、土地を置くのだ。そうでないと民主主義的合体(ブッシュフュージョン)は不可能である。


もうちょいやのに、ブロックされてしまった。ちきしょー。しかし、最後のタイルを使い切り、再び土地追加じゃああ


最後、民主主義道(オイルロード)を一気に敷設して、神殿を見事つなげたのだ。ほっほー。

gioco del mondo