Karl-Heinz Schmiel

Moskito
NGO

3〜4人
60分

ヴァス・シュティッヒ

amazonで購入
トリックテイキングゲームの傑作! ドイツボードゲーム出版社の老舗「ハンス・イム・グリュック社」の創業者の1人であり、「アラカルト」等独創的な作品群で名高い、カール・ハインツ・シュミールの代表作です。
通常のトリックテイキングゲームとは違い、推理要素なども含むゲームです。
プレイヤーは各自の目標達成を目指し、ゲームをプレイしていきます。さらにその目標に従って手札を選んでいくといった不思議な要素も含んでいます。
心行くまでゲームの醍醐味を楽しみたいという方には、これ以上無いと言って良いカードゲームです。

プレイ感

ドイツ人はトリックテイク好きで様々なルールを作ったトリックテイクを作ったが、その中でも変態トリックテイクと言われたゲームをようやくすることにした。
日本語化はずっと前にやってたが、NGOから日本語版が出ており、それすらもかなたの昔に発売されており、今はもうそれを手に取る人はいない状況である。多分。

流石にその後発売されたポテトマンやウィリーほどの変態さはないやろと思いつつコタ15才、そーじろ11才、miaとの4人プレイにて。


4色1〜9までのカードで、マストフォローのトリックテイク。

セットアップとして24枚ある課題タイルをディーラーから順番に一人5枚取る。
課題はトリックを1(2、3、4もある)取る、トリック数が最小、最大、トリックを取らない、最後のトリックを取るなどがある。


課題タイルから順番に5枚ずつとる。2つある山札は色と数字の切り札をきめるカードだ。ディーラーだけが知ることになる。

切り札は、色と数字と2つあり、それがランダムにカードによって選ばれ、最初、ディーラーだけが知っている。

強さは、数字>色となっている。つまり赤と3が切り札なら、赤の3が最強だ。
また切り札なしもある。
ディーラーだけが2種類ある切り札決定カードをめくって見ておく。

次にシャッフルしたカードを、表向けに4行9列に並べる。

ディーラーはスタート駒を隣のプレイヤーに渡し、そのプレイヤーから順番に4行のうち1枚を取り、皆、カードを表向けておく。

そこでディーラーがそのプレイ順にカードを出したなら、誰々が勝つとディーラーだけが知っている切り札のヒントを出す。


各行から1枚ずつ選んで取って表向けにおく。それからディーラーは、もしこの順番でプレイしたなら誰が勝つかを伝える。

同様にスタート駒を隣に渡して、次の行をそのプレイヤーから順番に行っていく。

これを9列すべてのカードで行ってから、切り札がなんであったかのカードをひっくり返して公開する。

ディーラー以外は、自分の課題タイルから、今回達成したいのを1つ選び一斉に公開する。このラウンドで達成したら、それを裏返す。
ディーラーは、誰かの課題を達成し、かつそのプレイヤーがその課題を達成しなかった場合に、自分の課題タイルを1枚選んで裏返すことができる。

次のラウンドはディーラーは隣のプレイヤーになり、これらを行っていく。


最後はこのように9枚ずつになる。ディーラー以外は、どの課題を達成するか申告する。

ショートゲームでは最終的に一人2回ディーラーを行うか、誰かが4つの課題を達成したら勝ちである。フルゲームでは、誰かがすべての課題を達成するまで行う。ショートゲームで60分、フルだと90分掛かるので今回はショートゲームとした。勝利タイミングが同じ場合、書いてある得点の合計で決める。

最初に課題を選ぶのに結構時間が掛かった。

まずはわしがディーラーとなった。
こっそり切り札を見る。黄色と9だった。


今回の切り札は黄色と9である。数字の9が一番強い。

わし「コタをスタートプレイヤーとすると、コタが勝つ」

コタ「なるほど」

次の行をmiaから取る。

わし「miaをスタートプレイヤーとすると、わしが勝つ」

・・・

とまあ、こんな風にやっていく。

すると突然、

コタ「え、何!」

となる瞬間がでてくる。
それは黄色があるのに他の色の9が出た時だ。

今回は最大の9なので難しかったが、弱い数字が出るのに勝つと言われた時、にやりとする。

これが1行目に起きるとディーラーとしてはがっかりする。

途中から

コタ「これ、パパが勝ちでしょ」

とばればれになるのだ。

ディーラーの利点は切り札を知っている事であり、これがバレると最大の利点が失われて、自分が課題解決するための良いカードが取りにくくなるのだ。

課題に関しては七つの印クルーなど近年のトリックテイクでもいくつか出てきているが、推理するのは他のゲームでほぼ見られないヴァスシュティッヒだけの特徴である。

ちゅうわけでスタート。


スタートすればあとは通常のマストフォローのトリックテイクだ。

最初、課題に書いてる得点で勝負すんのかと思って、得点のほどほどのやつを選んだが、同タイミングゴールの時だけに関係すると今知った。

わしはディーラーなので、トリックを3つあたりのコタか、最悪2つのmiaを達成してやろうという感じでカードを選んだ。そーじろの最少はカードが強いので無理だ。

そーじろ「わ、取っちゃった」

いきなり最少のくせに取る。

しかしここから当然のようにコタとmiaが挽回してトリックを取り始める。

わしも負けじと取る。


取ったトリック数が分かるように配置する。

そして

コタ「やった。3つ達成」

mia「よし。2つ達成」

そーじろ「達成した」

わし「わしもコタの3つ達成じゃ」

コタ「ん?」

わし「ん?」

あーーーー!!!

コタが達成してるので、わしのは無効だったのだ。

わしだけ課題達成できず。

こんな事あるのか。

次はコタがディーラー。

いつもわしがシャッフルしてるので、恐ろしく下手くそなシャッフルでイライラする。やっぱりもっと練習させんとあかんわ。

2ラウンド目はコタだけが達成した。

コタ「ぼく、このゲームの勝ち方分かったかも」

miaがディーラー

最初のヒントで

mia「この巡りやとパパが勝つ」

思いっきりちょんばれ。

mia「いきなりばれるのは不利だわぁ」

そしてまたしてもコタが目的達成。

なんと次も達成して4連続達成でそのまま勝利してしまった。

所要時間60分

コタのコメント

ぼく、これの勝ち方、完全に分かった。

mia「教えてよ」

言わない。

ソマーリオ

今やっても変態だった。
昔、メビウスのゲーム紹介でよくぞまあこねくりまわしたもんみたいなのがあったが、ほんまにそうだった。
切り札を予想させるって、もうアホかと。しかも手札、全オープン情報である。

カードはたった36枚しかないが、思った以上に時間が掛かる。今回コタが4連続で達成したにもかかわらず1時間掛かっている。
まあ、最初に課題を並べて説明したので、プレイ時間はもう少し短くはある。
ほんまなら配って終わりなところだけに1枚1枚取ったあとに、この巡りだと誰が勝つという時間が意外と馬鹿にならない。

場所も取るし、まったくお手軽でもないけど、トリックテイク好きならこれは一度は試しても欲しいゲームだ。
切り札を予想するフェイズが意外にも楽しいのだ。一撃で数字の切り札がバレる時はがっかりする。

NGOがリメイクしたのはAMIGOサイズのコンパクトになっており、旅行に持っていこうと買うてしまった。
Moskitoにはマニアがいるのでそれ以外の人には圧倒的にNGO版がおすすめできる。
この価格でこういった良いゲームを買うことができるのは素晴らしい。

カードの絵柄は蚊になっており、個人出版のくせに数字によって絵柄が違うのも凝っていて良い。ただなんで9だけサボテンなのか謎だ。
カードゲームながら1994年のドイツゲーム大賞にノミネートされている。
当時はカードゲームはドイツゲーム大賞受賞できないのが通例であった。

もっかいやりたいとそーじろがリクエストしたので、後日再戦した。
またしてもコタに負けてしまった。
あ、なんでがついてないかというと、もう思いっきりトリックテイクを楽しむ人用であって、時間が掛かるのを差し引いてしまった。

gioco del mondo