Marco Teubner

HABA

2〜4人
5分

にわとり小屋騒動

コケーコッコ、コッコ!
農夫のフレッドが餌を蒔くたびににわとりが、右へ左へついばみにきます。
フェンスに立つカラスのローズがそれを羨ましそうに見ています。
ローズがカァーと鳴きました。
なんと、フェンスの切れ目からキツネが入ってきたのです。
にわとりたちは大騒ぎ。慌ててにわとり小屋へ駆け込もうとしています。

プレイ感

前にふうかさんのブログでおもろそうやなあと思ってたので、輸入してみた。それから1年程ほったらかしだったが、トキの養殖地にテンが入って皆殺しにされた事件を見て思いだしたかのようにmiaとやってみる事にしたw



見ての通り箱全体がゲームボードになっている。

フレッドのベロを使って餌を1つ箱の中に放り込む。格子状に区切られたマスに落ちた絵柄をみて、花の数だけ自分のにわとりを動かし、黒い羽根ならカラスのローズを動かす。
にわとりを動かした途中のマスにある餌はすべて自分のものにする。こうやってにわとりの餌を集めていくが、ローズが端っこにきたらキツネが現れ、それ以降は小屋に戻るまで餌を手に入れる事が出来なくなる。全員が戻った時に餌が一番多いプレイヤーが勝ちである。


このようにフレッドのベロを使って餌を投げ込む。

フレッドのベロはバネになっており、結構飛ぶ。このゲームのよく出来ているところは、餌を投げ込んで餌を取るというリスクアンドリターンの図式になっているところだ。餌そのものが勝利点になるのに、この勝利点を投げ込んでもっとたくさんの勝利点を集めろという訳だ。もちろん相手の餌を取る以外にも最初にいくつか餌は置く事になっているので、最初はそれを目的にして動くことになる。

mia「あ、しまった。何もないマス」

マスには何も描かれていないのがあり、その場合単に餌を消費しただけだ。もちろん黒い羽根だけのマスもそうだ。

miaが狙ったところに全然投げ込めないのを尻目にわしは、すいすいと放り込んではにわとりを移動させて餌を少しずつ増やしていく。


カラスのローズ。黒い羽のマスに落ちると一歩ずつ進む。

わしなんかは非常にコントローラブルで、カラスが全然進んでこないので、終いに取る餌が無くなってきたくらいだ。はっきりいって、もうキツネ出てきて欲しいんですけど。上手すぎるとデッドロックになるんか?


わしのファンキーなニワトリ。

わし「あ、餌あるやん」

miaが放り込んだ数々の餌がある。

コケーーー!!

一目散にそこを目指す。

mia「ちょっと、こないでよ!」

にわとりの食い意地に勝てる筈もなく、miaの目の前の餌を洗いざらい持って行く。

mia「腹立つわあ」

そうこうしているうちに、カラスが進み、フェンスの切れ目からキツネ登場。


キツネ登場! ここからは投げ込むだけで手に入れる事は出来なくなる。

ゲームは一気に収束に向かう。

わしは、コントロールされた餌を投げ込んで次々に進んであっという間に小屋へ戻る。


さっさとニワトリ小屋に到着。後はmiaを待つだけだが一行に帰ってこん。


次々に投げ込んで餌を減らすが、焦りがさらに募り益々ドツボに。

miaは、どんどんと餌を減らして、這々の体で到着。


なんとか到着〜

わし「じゃ、勝負!」

mia「駄目だ…」

ぶっちぎりでした。

所要時間5分。


残り2個って!

mia「もっかい!」

2度目は、手前に落とす大人プレイが炸裂。

わし「ぽろっと」

mia「せこー!!」

わし「勝てばええんじゃあ!」

と言いつつも、確かに男らしくないなとは思った。

そこで、にわとりを少し動かして盾にして、手前に落とすというさらにせこい技を開発した!(おいおい)

mia「もっかい!」

3度目は二人ともだいぶ解ってきたようで、カラスが近づくと小屋付近でウロウロしてすぐに帰ろうとするまたしても大人プレイが炸裂。

miaもだいぶ上手くなったがやっぱりわしの勝ち。

miaのコメント

ベッポの悪夢を思い出す。面白いのに一回も勝てない。悔しい!

ソマーリオ

もっとエキサイティングするタイプかなと思ったが、実際は落ち着いてやるタイプだった。
感じとしては、ゴルフをやってるというべきか。寄せるという感じがなんとなく似ている。わざわざそんな表現を使わなくても、ノミのサーカスに似ているな。あれも実は落ち着いて狙ってやるタイプなのだ。

一番いいのは自分の行きたい場所に向かって餌を投げ込む事で、即座に餌を回収するという戦術だ。馬の前方ににんじんをぶら下げる感じ。

ある程度、狙えるようになったら、黒い羽根を狙って一気に終わらせるという戦法もある。そう考えれば意外と奥が深いシステムだ。相手の餌と自分の餌を比べてたたみかける訳だ。

今回は二人プレイだったので、投げ込まれる餌の数が少なかったから若干さびしかったが、それでもプレイ後はのんびりした良い感じの気分になった。4人でやればタイトルにある通り「騒動」となるような気がするので、また4人でもやってみたい。

割とコントロールし易いバネなので(まあかなり汚い事もしたがw)、マスの敷居をもう少し低くすれば良かったかなと思う。つっても子ども向けなので、しょうがないか。

キツネが出てからはゲーム展開が変わるのがおもろい。

gioco del mondo