Klaus Teuber
Benamin Teuber

KOSMOS

2〜4人
60分

ツーモルトロイヤル


あなたは王族です。そして、たった一つの事を考えています。
あなたが統べている王国全土に自らの像を設置し、あなたの見事な美貌を見せつけることにより人々を喜ばせ、この土地に対するあなたの支配力を再確認します。
像を築くには必需品によるコストがかかり、それは税という形で人々から奪います。
税収によって人々の必需品がほとんど残らなければ、暴動が起こります。
そして、人々は最も強欲な王族を罰するでしょう。
利己的な王族であるあなたの役割は恐らく、賢く慈悲深い統治者となり、税を徴収する際に、適切なバランスを見出すことでしょう。
もし、そうする事ができれば、人々は好意的になり、強欲な王族としてあなたを罰することもありません。
しかし、そんな戦略で敵よりも、より多くの像を築くことができますか?

プレイ感

アマゾンで安売りしてたので、なんとなく購入。トイバー親子のゲームで当時話題になってた。
コタ10歳、ソージロ6歳、miaとの4人プレイにて。


1,2,3,4と書かれた権力タイルをランダムにくばる。
王様の権力プレイヤーがルーレットを回す。示した場所が、国民が必要とする資源の数量となる。
各自、裏向けのまま3枚ずつ商品タイルを横にのけておく。今回はこれは除外される。
王が砂時計をひっくり返して「税を徴収するぞ!」と叫び、一斉に裏向けの資源タイルを1枚ずつみて、欲しければキープし、要らなければ場に戻しと、リアルタイムで行っていく。
資源は大理石、パン、道具と3種類あり、タイルには1〜3個描かれている。


最初の領土はここからスタート。1つの地形にあるマスの数だけ一気に銅像を建てることができる。


ルーレットを回し、今回国民がどれくら徴税すればブチ切れるかを決める。それぞれの資源について最低それだけ残しておけば、暴動にはならないのだ。

制限時間がきたらストップし、残ったタイルを全て表向ける。
各資源につき、国民が必要な数量未満しかなかったら暴動が起きる。


これは取りすぎた。暴動が起きた場合、各資源で一番多くとっているプレイヤーは、支持を失い、その資源タイルで一番少ないものだけを残す羽目になる。今回、道具は1のタイルだけになってしまった。

暴動が起きた資源で、もっとも多く搾取したプレイヤーは取った中で最も少ない数量のタイルを1枚だけ残して、あとは捨てる。さらに支持者を3人失う。
その時、国民が慈悲深い面となっていたら、数量を1つ少なく勘定する。同点の場合は、より権力が強いプレイヤーに暴動が起きる。


これが支持者タイル。権力タイルのランクに影響する。

それが終われば、残ったタイルを使って、自分の彫像を建てていく。自分が既に建てている彫像の縦横に接しているところにしか基本は建てられず、場所によってコストや建てられる数量も違う。草原と森だけは飛んだ場所に建てられるが、コストは倍になる。これは権力タイルの順番に1マスずつ建てられる限り行っていく。この時、資源のお釣りはないが、気前が良いとしてその分だけ支持者を得られる。ただしきちんと支払えるのにわざと多めに支払うことは出来ない。
残った資源はすべて捨てる。

支持者の多い順番に権力タイルを入れ替える。同点の場合は以前の権力が強いプレイヤーが上位となる。


銅像コマは、自分の個人ボードに整列させて、今どれくらい使っているかが分かりやすいようになっている。

王様役は、歴代の王様リストに自分の駒を置く。さらに支持者を5人失う。王様は人気がないのだ。
また彫像が一番残っているプレイヤーは国民感情を慈悲深いに変える。

これでラウンド終了。
最終的に全ての彫像を建てたプレイヤーが勝利するが、歴代王様リストが埋まっても終了でその場合、彫像を一番建てたプレイヤーが勝利する。


ちょっと絞りすぎたかも。生かさず殺さずやでぇ。

まずは王様役のわしがルーレットを回す。4がでた。
今回は各資源を4つ以上残しておけば暴動は起きないってことだ。

そして叫ぶ。

わし「さあ、税を搾り取るぞ!」
砂時計をひっくり返す。

ここからはリアルタイムにタイルをめくってはキープしていく。
途中から、ちょっととりすぎなんじゃないか? と思い、戻したりしているうちに

わし「ストップ! 今手に持っているものは返すように」

そこから民衆に残されたタイルを全てオープンにする。

てーか、みんな取りすぎ!!

道具と食料にて暴動発生!

ここで全員が搾り取った資源を見比べて、それぞれでいっちゃん取った領主に民衆の怒りが向けられる。

ソージロ、まだ良くわからなかったとはいえ、がめりすぎ。

支持者を合計6名失い、それぞれ一番アイコン数が少ないタイル1枚だけを残して廃棄。
これはきつい。


王様になったプレイヤーは歴代王様マスに銅像を建てることができる。仕掛けとしておもろい。

それから王様から順番に、資源タイルを使って彫像を建てていく。

建てる場所によって資源が違い、さらに最高3つ建てるマスがある。このマスの争奪戦である。

先に書いたようにここで大きなポイントがあり、資源はお釣りがでないという事だ。
もし余分に資源を支払ったなら、気前の良い領主として、お釣り分の支持者を得る。
しかし支払えるのにあえて多く支払う事は出来ない。
実はこのゲームのキモがこれであった。

建設フェイズは順番に何度も周り、全員がもう建てないとなったら終わりである。
残った資源は廃棄される。

ここで時期国王としてmiaとなる。miaは歴代国王系譜として駒をおく。
そして5名の支持者を失う。


ラウンドが進むとエリアが広がる。

次のラウンドも同様に行うが、ソージロが今度は、びびってしまって、3枚ほどしか取らない。
もっと取った方が良いと話してようやく取る。

コタ「あー、ぼく、そこ狙ってたのに!」

2個3個おけるマスは大人気である。
この場合、置く順番というのが非常に大事で、これは当然王様が一番強いわけだ。

ラウンドが進むと、裏向けのタイルがひるがえって、領土が増えたり、歴代王様に2個置けたりとなかなかに飽きさせない趣向。

mia「じゃあ、王様おこう」

よく見るとmiaは常に支持者が多く、歴代王様のほとんどを占めていた。

そして

mia「やった! 置ききった」

mia勝利。


王様を連続でやられたのが敗因。

所要時間45分

面白いというので、また後日、再戦したが、コタが健闘したものの、置く順番が先だったmiaが先に置ききって勝利。

miaのコメント

これは面白い。単純だけど、よく出来ている。

コタのコメント

面白かった。もうちょっとで勝てたのに悔しい。

ソマーリオ

自分の銅像コマをすべて建てたプレイヤーが勝利という、ドリュンタードリューパーという狂った都市計画な古き良きドイツゲームの味わい。
2020年(去年やった)にして、最近流行のゲームからはまったくプレイ感が違うが、我々オールドファンからしたらこれは佳作と言って良い出来である。とはいってもカタンが今でも売れている事から、これが面白いという人は多いはずだ。現在、売れる売れないというのは、テーマやデザインに大きく依存しているように思う。

領主が税金を絞る取るテーマときて、面白そうという人はいない。メタゲームの時点で負けているのだ。
ただしオールドファンはそうは取らない。テーマ性よりもゲームが楽しく出来るかどうかの方がウエイトが大きい。昔のゲームのテーマで面白そうなゲームなんてあんまり多くない。なんか一種独特のドイツテースト感がある。

話を戻して、このゲームはトイバーの名前の通り、カタンにリアルタイム要素を加味したような感じのシステムで、こういう地味なテーマでなければ、もっと売れていい作品である。カタンのような細々した交渉ではなく、リアルタイムにぶんどるというアイデアが面白い。それでいて他のプレイヤーの手番の待ち時間が少ないというのはカタンよりももっと濃厚になっている。

彫像駒の数を毎ラウンド確認するため、それも見やすくできているのもよし。
テーマにあったデザインは少々イモ臭いがあっている。
ルールもシンプルで簡潔。

唯一の欠点は、資源の絵が、どうみても石鹸としいたけに見えるくらいだ。

カタンはやり尽くしたので、わしの場合は、むしろ初心者相手にはこれを出してきたくなる。
代替品として使える良作だった。

gioco del mondo