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大気圏内ゲームズ
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大気圏内ゲームズ
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2~4人
10分
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シンデレラが多すぎる
とある国のお城で行われた舞踏会。
そこで出会った女性、シンデレラに王子は恋をしました。
彼女を妃にするため、王子はガラスの靴だけをこのして去っていったシンデレラを捜し出すことにしました。
しかし残念な王子はシンデレラの事をよく思い出せません。
「誰か、彼女のことを知っている者はおらんのか?」
王子の言葉を聞き、権力の座を狙う有力者たちはデタラメな情報を持って配下の者をシンデレラに仕立てあげようと画策し始めました……。
プレイ感
すでに同人ゲーム業界ではメジャーとなった大気圏内ゲームズの2014年春の新作。ゲームマーケットで早速、COQ、タメラと3人でプレイ。
手札4枚。カードには数字と特徴とNot条件が書かれている。手番に、カードを1枚だして、そのNot条件について全員の投票を行う。全員がOKだったら、そのNot条件は生きる事になる。順番にこれを全員が2枚ずつ出すまで繰り返す。残った手札2枚のうち特徴が場に生きているNot条件でないカードを一斉に出す。その中で一番数字が小さいカードを出したのがシンデレラとなり、勝利する。
手札は4枚。左上がこのカード本来の特徴。例えば1のカードならティーンでワイン好きでご飯が好きだ。下の帯の部分がプレイするときに発動するNot条件である。
カードには2種類の異なった情報が書かれている。自分の特徴と、Not条件だ。特徴は最後のシンデレラの条件に使い、Not条件はプレイ中に使う。Not条件で、一度だけNOを宣言できるので、自分の手札と相談して、これは嫌だと思うカードを無効にしよう。
プレイするとそのカードのNot条件に対して、OKかNOを同時に公表するのだ。NOは一度しか使えないのでタイミングをみて出そう。
Not条件を潰すのは、昔のドイツゲーム大賞となったドリュンター&ドリューバーを思い出す。あれでは賛成の力と反対の力で決めていたが、これは1枚でもNoがあれば否決される。
プレイ自体は非常に穏やかな感じで進む。
まずは自分の手札からシンデレラにしたいカードを選ぶ事から始める。
要はNot条件は必ず2枚は出さねばならないので、それに抵触せず、数字の最も小さいカードを心の中でシンデレラ候補にしておくのだ。
こうして最後は2枚がシンデレラ候補として残る。場に出ているNotに当たらない一番小さいカードを出そう。
なければ出せずに負けだ。
そこから相手の提示するNot条件を加味して、シンデレラとするカード2枚を残していくような感じである。
ポイントはなんといっても何時、NOを宣言するかだ。一度、NOを宣言してしまうと、残りは全て自動でOKとなってしまうので、これで条件を削られてしまう可能性が高い。
1回目はどうあがいても2枚のNOがないと候補から外れるという手札だったので、シンデレラと名乗れず負け。
2回目は展開が良い感じですすみ、最後はCOQ4、わしが3という一騎打ちで勝利。
所要時間は10分程度である。
淡い色は大気圏内特有である。残念なのはOKとNOが解りにくいところだ。
軽く遊べるので何度かやって勝敗を決めた方が面白いと思う。
ソマーリオ
非常にライトなプレイ感で、ゲーマーには少し物足りないところはあるかも知れないが、新しくゲームを誘うのに丁度良い面白さと、テーマの良さがある。
今回のメンバーのほとんどが、全員のリストが欲しい、もっとやりこんでカードの内容を覚えないと、駆け引きの良さが出てこないと表したが、わしはこれには反対。
カード枚数は18枚で、4人プレイでプレイすると埋もれるカードは2枚、3人プレイだと6枚あり、さらに各自の手札に残るカード枚数を合わせると、自分が知らないカードは4人で8枚、3人で10枚にものぼり、予想は曖昧すぎて意味を成さないように思う。
作者の意図するところは解らないが、なんだかんだとシンデレラについて述べながらゆるーくプレイするゲームだと思った。
絵柄は相変わらずの大気圏内ほんわかテーストで、はよ黒目を入れろと何度も言うてる通りw
キャットファーザーと比べて1000円と値段があがったのはひとえにハードケースのせいであろう。オビ湾なんかは値段をあげてキャットファーザーをこれと同じハードケースに入れろと言うてる。
唯一の欠点は、OK、NOのタイル。OKかNOかがOが目立ちすぎて一目では解りにくいのだ。OKに対しての逆はNGだろうとも思う。あるいはYesかNoあたりにするともっと視認性が良かったと思う。
和気藹々とやれるゲームというのは大気圏内ゲームズの良いところで、このゲームもその特徴は実によく現れている。システムも単純ながら、よく落とし込まれているところも良い。