|
菅沼 正夫
|
グランディング
|
2〜4人
15分
|
東京ダンガン
〜誰よりも!速く!東京名所を駆け抜けろ!
弾丸(ダンガン)のスピードで!〜
あなたは日帰り観光で「5箇所の目的地」を訪れるため、「東京」へとやってきました。
しかし道が複雑でまるで迷路! 行きたい場所になかなか行けない! 残された時間も少ない!
迅速かつ効率よく、他の観光客より先に全ての目的地を訪れてください。東京ダンガンのスタートです。
プレイ感
グランディングに遊びに行ったときにお土産に貰った。子供でも簡単にできる優しいルールなので、コタ、miaと3人プレイしてみた。
道路となる手札タイル2枚、先に目的地を5か所回ったプレイヤーが勝ちである。
手番には3アクション貰い、手札配置、場のタイルをその場で回転、場のタイルを除去、移動、を組み合わせて行う。最後に手札が2枚になるように補充する。
目的地は5枚、それにスタート地点の1枚を引いて後は箱に戻す。タイルは2枚で、それをボードの空白の場所においていく感じだ。
タイル配置するときに、道路が繋がるように置かなくてもよい。そして道路がつながってしまえば、距離に関係なく一足飛びに町やタイル上に移動できる。目的地の町に到着したら、目的地カードを公開して備忘録代わりに駒をおく。
目的地カードは全員同じなのだが、そのうち5枚だけを利用する。また出発地もランダムに決められる。
わし「そしたら、タイル2枚おいてと。ほかにやることないので終わり」
渋谷がスタート。ここから一番近い品川にまでタイルが届かない。手札は2枚だけなので3アクションあるとはいえ、2枚しか置けないからだ。しかし、これは後に考えてみれば、失敗だった。というのはタイルを除去というアクションがあるため、タイル上に移動しておくべきだった。駒が乗っているタイルは除去されないのだ。
道はつながっていれば、どこまでも一気に移動可能である。目的地についたら、カードを公開して、そこに駒を置いておく。一応、見やすくするという配慮だろうが、あまり必要はないかな。
他の二人も同様に目的地まで3マス以上あるらしく、タイルを置いて終わり。
わし「品川、到着」
駒を品川まで移動させて、駒を置き、目的地カードを公開する。
mia「東京、到着」
コタ「水道橋、到着」
と次々に到着していく。
考えてみれば、わしだけ離れた南で、二人は北である。
一人で道路を組み立てるよりも圧倒的に早い。
これはトランスアメリカだ。
右に見える隅田川は、道路のように端から端まで一気に移動することが可能だ。
しかし離れてるからといって、決して不利ではないのもまたトランスアメリカ。
後で一気に移動して目的地を達成していけばいいのだ。
わし「じゃ、このタイル除去」
mia「あ、ひっどー」
と時には嫌がらせをして、最後は一気に回って勝利。
所要時間15分
すべて達成。目的地カードは、ボード上のどこらへんかをきちんと記述されており、ユーザーフレンドリーで探しやすい。
コタ「ぼく、最後までやりたい」
というのでそのまま二人で継続して達成。
さらにもう一回やりたいというので2度目のプレイ。
今回はタイル除去するという厭らしいプレイが割と炸裂。
ん? 待てよ。これ、相手が置いたタイルを毎回除去していけばゲームにならんのんちゃう?
と思ったが、実はそれを防ぐのが再三書いている。タイル上に移動する方法だ。
最後はmiaがキングメーカーとなり、miaがわしのほうに気づかず、コタのタイルを除去したおかげでわしが勝利した。
miaのコメント
気軽にできていいけど、コンポーネントはいまいちかなあ。
ソマーリオ
ルールは簡単で子供とでも一緒に楽しめるのは、菅沼デザインの目標となっているようだ。このゲームもまさにそんな感じで、ボードゲームなのだが、プレイ感は恐ろしく軽くHABAから出てもおかしくないくらい。
6歳のコタはこのゲームが気に入ったようで、翌日もやりたいと言うてた。
グランディングのゲームは、菅沼さんと話して分かったように複雑なシステムを避け、ファミリーテーストを色濃くデザインされているので、子供受けがめっぽう良いのだ。
コンポーネントはちょっと残念。グランディングはデジタルゲーム会社なので、いつもデザインは一線を画すデザインをするのだが、こいつはものすごく地味だ。
シンボルタワーを目立つようにフルカラーにして、他の街並みを白黒にしたらよかったように思う。東京観光の雰囲気をもっと出してほしかった。
ただし、厚みのあるタイルはドイツゲームにまったく引けを取らず、遊びの視認性への配慮も素晴らしい。
キングメーカーの問題は、地図が狭い故におこったものだが(目的地が隠し情報であっても明らかにここと解かる)と、プレイテンポの関係もあるので修正は難しい。気軽にできるゲームだから気にせずに2回戦3回戦をやってしまえばいいかな。
トランスアメリカは、それなりの距離と、都市の数が多いため、意外とわからなかったりするのと、線路を除去するという直接攻撃ができないため、この問題が起きないように出来ている。
菅沼さんの話によれば水道管ゲームに似ているとのことだったが、目的地が複数あり隠し情報であることと、嫌がらせが楽しさの根源である水道管ゲームと似ているように感じなかった。
道路繋ぎ系のゲームはいくつかあるが、まあ、個人的にはどれも似たり寄ったりで突き抜けるものはないシステムだと思っている。ただその分、安心して遊べる良さはある。
もう少し面白くするならば、道路をつないだ後、ダンプフロスや1号線で行こうのように移動させる部分をもっと大事にすればよかったように思う。