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Peer Sylvester
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NGO |
3〜5人
30分 |
ティンダハン
ティンダハンとはフィリピンの営業で屋台という意味です。
このゲームではみなさんはフィリピンのフルーツ屋台の店主になります。
市場にフルーツを並べたり店員に屋台を引かせたりして商売繁盛を目指しましょう。
プレイ感
なんとなくネットを徘徊してたら、なかなか評判が良かったのとNGOを応援する意味で買うてみた。原板はフィリピンフルーツマーケットというパッケージで、ティンダハンとバストスという2つのゲームが出来たらしいが、NGOが日本語化するにあたりティンダハンのみを選らんだらしい。つうても初版限定でバストスも出来るように付属してたが。
タナカマ夫妻、COQとの4人プレイにて。
スートが5種類でそれぞれ1から10まである。プレイヤー人数によってスートの種類を調整する。今回は4人なので4種類。場にスートに応じた屋台カードをおき、適当に切り札駒を置いておく。
カードは全員にすべて配る。屋台カードの上に切り札駒を置く。絵柄は非常に美しく味わいがある。
システム的にはマストフォローのトリックテイクなのだが、親は手札からカードを出すか、代わりに切り札駒を好きな屋台に移動させる事もできる。もし切り札駒を移動させたなら、次のプレイヤーは必ずカードを出さなければならない。
さらに、続くフォロープレイヤーも手札から出す代わりに、リードカードと同じ色の屋台カードの上に自分の影響駒を置く事も出来る。
で、1巡したら、通常通りトリックを取るプレイヤーが決まる。下手したら最初の1枚だけしか出てない事もある。
これを同様にやっていき、誰かの手札がなくなったら1ラウンド終了である。
点数は、手元に残ったカード1枚につきマイナス1点
1トリック2点
屋台に置いた駒の数で、1位5点、2位2点だが、切り札駒の場合は1位6点、2位3点である。
つまりトリックテイクと陣取りの2つの要素があるという物凄くけったいなシステムなのだ。
カードを出したくない時はいつでも、リードカードと同じフルーツの屋台に自分影響駒を置くことができる。
最初は割と皆、フォローをしていたが、途中で出したくないのなら屋台に駒を置いたらええやんと気づき出す。
マストフォローといいつつ、そこに強力な縛りはなく、終始緩い感じ。
COQ「これ、パターン化してません?」
トリックがとれないと解ると基本的に屋台に駒をおけばいい。
タナカマ「確かに」
選択という選択はあまり感じられず、ある程度進むと、皆機械的にゲームを行う。
もちろん、陣取り部分で、ここいち置いてトップを取らねばとなった場合は、それなりに白熱したりはするのだが、やっぱり機械的な感じは否めない。
ここで得点。屋台の駒の得点が結構でかい。
人数分の4ラウンド行って、COQが勝利。
所要時間30分
COQのコメント
ルール聞いた時は、これで面白くない筈がないと思ったんですがねえ。パターン化してしまっては。
ソマーリオ
上に書いたのがほぼ全て。
マストフォローは、そもそも強力な縛りがあるから面白いのであって、そこに逃げ道を作ってしまっては面白みに欠ける。
陣取りの要素にしても、ただの逃げ道となってしまっており、そこにジレンマがないのが問題である。ついで、という感じ。
非常に意欲的なシステムだったが、結果、帯に短したすきに長し状態になってしまった。
陣取りに強力なジレンマを生まなかった大きな理由としては、得点体系に問題があるように思われる。陣取りに駒を置くと1枚ずつ手札が残るが、たかがマイナス1点でしかなく、ほとんど痛くないのだ。
もう少し1トリックに対する得点をあげればいいのだが、あまり強くすると陣取り要素が弱くなってしまい、そもそもこんなシステムにする必要すらなくなってくる。得点体系の調整がとても難しいシステムだと思った。
メインシステムとサブシステムではなくダブルメインシステムとして、まったく概念の違うものを勝利点という同一の土俵で比べる事はとても難しい。それを成功させたら確実に名作となり得る。パッと思いつくのは、最近ではナヴェガドールやオロンゴあたりだ。
絵柄はとても南国フルーツな感じがして素晴らしいので、そういった意味ではちょっとした変わり種としての存在価値はあるかも知れない。これまた惜しいゲームだと思うので調整次第でかなりおもろくなると思う。絵柄も素晴らしいし、マストフォローできない時にのみ駒をおけるルールとかで、なんとかならんかなあ。