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Wolfgang Warsch
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Schmidt
アークライト
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2〜4人
60分
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ティーフェンタールの酒場
ティーフェンタールの小さな村は、薄明かりの灯る酒場通りが有名で、いつも地元の常連たちでごった返しています。プレイヤーは、それぞれが酒場の主人となり、酒場をうまく切り盛りしてお金持ちの常連客を増やすことを目指します。
稼ぎを増やして酒場を拡張すれば、よりお金持ちの貴族も来店するでしょう。
そのために、店のどの設備に投資するべきか……テーブルを増やすのもいいですし、ビールの貯蔵庫の拡張や、ウェイトレスの雇用、洗い場の整備も、お店の成長には役立つことでしょう。
酒場の常連客や拡張した設備は、それぞれのプレイヤーが持つ山札で表現されており、必ずしもすべてのカードが引かれるわけではないため、その夜のお店の状態は開店してみるまで分かりません。
プレイ感
デザイナーはクアックサルバーのウォルシュという事で評判が良かったので、購入してたがテーマに惹かれなくてほったらかしになってた。ようやくシュリンクを開けて、コタ14歳、そーじろ10歳、miaと4人でやろうとしたが、コタにSwithcオンライン関係でブチギレて(またか)、コタ家出、ゴタゴタしてる間に晩ごはんになり、翌日、コタ抜きでやったが、どうにも構造が分かりにくくて1回目ではこのゲームをレビューできる状態ではなかったので2回目のプレイである。というわけで3人プレイ。
ルール説明の段階で、自分の個人ボードをみてそーじろがかなりワクワクしてる感じ。
メカニクスは、さいころブースタードラフト、デッキ構築である。
各自初期デッキと個人ボードを持つ。この個人ボードが複雑に合体させる作りになっており、どうやって組み合わせるねんと年食うたわしなんかは思うが、そーじろの琴線に触れた感じ。こんなけ合体させる必要があるのは六神合体ゴッドマーズの超合金以来である。
またそれぞれお盆と白サイコロ4個とカウンター客タイルを1つ持つ。
個人ボードは細かいパーツの組み合わせで作る。各パーツは裏返すと強化された状態となる。金額は上側に描かれているが横にも小さい数字が並んでいる。これはそれに関連するカードを取り除く事で得られる割引額である。デッキからカードをめくっていきこのように3つの席に客カードが埋まると一旦、そこでストップする。
共通の場には修道院ボードがあり、その横にデッキ構築用のカードを並べる。
カードがまた種類が細かい割に区別を付けられるアイコンがなくて、ちょっと戸惑う。
酒場カード5種類と、お客さんカードがあり、お客さんカードのうちビール3コストだけ抜き出して山にしておき、他はシャッフルして4枚表向ける。また大量に貴族カードというのがあり、これも別途山にしておく。
修道院ボード。駒を進めることでマスに描かれた特典がもらえる。上はラウンドを表示するマーカーで8ラウンドで終了。各ラウンドごとに特典がもらえる。
さらにセットアップ初見殺しなのは、追加モジュールがたくさんあって、これは最初にモジュールのルールを参照して除外しておくと分かりやすいと思う。
最初に、各デッキの山から1枚ずつめくって、規定の配置場所に配置していく。お客さんカードであれば椅子の上、酒場カードなら設備の横に配置していくのだが、この酒場カードがどの種類かがまた分かりにくい。
すべての椅子がお客さんカードで埋まれば終了する。最初は3つ引けば終わりで、初期デッキはお客さんカードしかないので、3枚めくれば1ラウンド目は終わるという事だ。
次に白さいころを4個振るのだが、酒場カードでさいころを追加できるカードがあり、その枚数だけ自分だけが使える色さいころ(3個まで)を振れる。
白サイコロをお盆に載っけて、ここからスタートプレイヤーから順番にそのうちの1個を目が合致する自分の個人ボード配置する。全員がこれを行うと、お盆を左隣に一斉に回す。またそこからさいころを1個取り、というのを繰り返す。いわゆる公開ブースタードラフトを行うのだ。さいころは複数置ける場所と1個しか置けない場所があり、マークが小さくて見えにくい。
さいころがなくなれば、再びスタートプレイヤーから、ボードに置いたさいころを取り除くことで、そのアクションを実行する。といってもお金を貰うか、ビールを作るか、修道院コマを進めるかだけなのだが、それをそれぞれ計算して、お金なら酒場カードを、ビールならお客さんカードを買うて、自分のデッキを構築していくのだ。ちなみに酒場は違う種類なら複数、顧客は貴族以外は1枚しか買うことができない。
このようにさいころの目と対応したマスにおいていく。複数個おける場所もある。アクションはこのさいころを取り除くことで行う。
購入したカードはデッキの一番上に置くので、次のラウンドにはすぐに出てくる。
ドミニオンなら使わなかったお金、ビールは捨てるのだが、このゲームでは初期ではそれぞれ2までならストックできる。改造すればもっとたくさん貯蓄ができるようになる。
最後に今回出したカードを集めて捨て札にする。途中で山がなくなったら捨て札をシャッフルして山札にする。
お金を支払えば、個人ボードを改造することができる。それぞれコストが描かれているが、それと同じ種類のカードが置かれたなら、そのカードを除外することでコストを安くすることができる。改造すれば、そのカードがなくても毎回発動したり、能力が上昇したりする。また改造時は貴族カードを1枚貰って、デッキの上に置く。
貴族カードは何かというと、勝利点がでかい勝つために必要なお客さんカードだ。また貴族は同じ椅子を利用して重ねるので、まったく邪魔にならない。また貴族はビールを大量に支払えば3枚まで同時に購入できる。
中央上がビールで買う客カードで、一番左がデフォルトでセットされる3ビールの客、横にランダムにひいた4枚の客が並び、最後は貴族カードの山となってる。
その下が酒場カードで、こちらはお金で買うカードだ。
こうして8ラウンドを行い、手に入れた手札の勝利点の合計で勝敗を決める。
というわけでスタート
まずはカードをめくって配置していく。初期デッキは客しか居ないので3枚めくったらもう満席である。
それからサイコロを4個ずつ振ってお盆に載せる。
スタートプレイヤーから順番にそのさいころの1個を取って、カードやボードの対応する目に置く。ここは同時にやっても良い時もあるが、相手の動向をみてサイコロを取る場合があるので、スピードアップのために確認してやればいいと思う。ルールは順番に、である。
その後、そのお盆を時計回りに回す。そこからまた順番に1個ずつ取って置いていく。つまりブースターさいころドラフトである。ただオープン情報なので相手の動向によって取るさいころが変わってくる可能性があるので、順番に行うのだ。
全てのさいころを置いたら、スタートプレイヤーから順番にさいころを除けることで、ポイントを貯めて利用する。ポイントはビールポイントとお金ポイントがある。
ここがちょっと紛らわしいところだ。もうひとつ修道院コマを進めるのもある。
ビールポイントは客カードを買うのに利用する。お金ポイントは酒場カードを買うのに利用する。
酒場カードを引いたら置くスペースが決まっている。このラウンドはその効果を利用できる。今、さいころの目に+1しておける皿洗いカードが2枚並んでる状態。
カードが求めるさいころの目には法則性がある。小さいほど弱いカード対応となっている。つまり序盤はさいころは1か2を求めてくるのだ。客カードのアクションはお金ポイントを貰えるので、最初はお金を貯めて酒場カードを買うのが主になる。
ビールポイントがないと客単価が上がらないが、ボードにはビールポイントを貯める場所もあるので、さいころの目によって、どちらか一点集中した方が良い。ここが1回目のプレイで失敗したところだ。ドイツゲームは分散した方が良い結果となるシステムがほとんどだけに面食らった。
3ビールの客カードは最初に手に入れるというのが常套となる。それくらいしかビールポイントが貯まらないからだ。それとお金を使って酒場カードを買う。安いカードもあるので、どちらも買える。購入したカードは山札に置くので、次のラウンドでは必ず最初に出てくる。
ラウンドが進むと、もっと太い客が欲しくなってくる。大量のビールポイントが必要となってくるので、そのために必要なのは酒場カードの2コストのビール商人か6コストの納入業者カードだ。ビール商人は単にビールが1つ増えるだけだが、納入業者はそこに置いたさいころのビールポイントを+1ずつ増やす効果がある。
このゲームの辛いところに、ボードを強化しなければビールもお金も、2までしか貯蓄できずに失われてしまう。1でも足りなければ悲惨なことになるので、狙ったカードをみてきちんとカウントしてさいころを置いておく必要がある。手なりプレイでは失敗する。
そして中盤になるともうひとつどうしてもやりたいことが出来てくる。それは貧乏客の追放である。こいつ1ダブロン分しか飲まないくせに居座るので、うざったくてしょうがない。喫茶店でもここで勉強すんなって張り紙されてるやつだ。まあ、わしも昔、サイトのレビューをPsion5を使って喫茶店で書いてたけど、すまん。
修道院の右上のマスはカードを除外できる特典マスだ。これでこの貧乏客を出禁にした。
意外と役に立つのが修道院である。進めると特典が貰えるが、この中にカードを除外するマスがある。これで貧乏客を出禁にした。これはmiaもそーじろも当然行う。
客単価の高い客の中に特殊効果を持つものがいて、その中にデッキ圧縮効果を持つ客もいるが、でてくるかどうか運なのと全員が狙ってできないので、意図的にやるには修道院しかない。つまりこのゲームではデッキ圧縮はあまり出来ないと思った方が良い。
そーじろは前回と同様に最初に安いビール商人を大量に手に入れて上客を増やしていく。最初にやったときは、これでそーじろがぶっちぎり勝利をした。
mia「この椅子って意味あんの?」
わし「うーん、なんか高い割にイマイチなんよなあ。椅子が増えても結局おけるサイコロは4個だけやし」
mia「そうなのよねえ」
というわけでサイコロを増やせるウエイトレスカードが人気となる。ただ価格が4ダブロンと高いので、さいころの目に+1できる皿洗いも人気した。
実はこのカードやってみると結構重要やったりする。さいころ増やすよりええかもくらいの勢いがある。
前回失敗したのは、酒場の改良を後回しにしたことだ。ある程度金が入ると、酒場の改良はできる限り早くした方が良い。
それに関係するカードがあれば割引があるので、それを考えてさいころを配置して行く必要がある。またストックが5までになる金庫やビール樽はそんなに高くないのでタイミングをみてやった方がいい。
中央下の金庫と右上のビール樽を改良してそれぞれ5まで保存できるようにした。
永続効果と共に勝利点10もある貴族カードが手に入るのだ。貴族カードは複数でても椅子を共有するので何枚も置けるのだが、実のところあんまり効果がない。連発で貴族がでたらその効果は確かに使えるが、3人埋まった所で貴族だろうがなんだろうが終わってしまうからだ。
ただここらへんは割と差がなくて、皆、それなりに同じタイミングで同じ種類の改良を行った。理由は金銭面の問題が大きい。
後半になると、特殊能力付きの上客が買えるが、これが買えるのがほぼ終盤なのでほとんど使えなかった。
それよりも勝利点のために貴族を買おうとしたわしは最終ラウンドに痛恨のミスを犯してしまった。9ビール必要なのに、8ビールしかないのだ。
(|| ゜Д゜)ガーン!!
カウンティングはしましょうね。
しょうがないので上客で勝利点の高いやつを買う。
最終ラウンドはだいたいそんな感じだ。
最終ラウンドの修道士駒の位置。もう少し進める作戦もありなんかな?
というわけでゲーム終了。
所要時間60分
わし49、そーじろ48、mia46という大接戦で勝利した。
1回目はそーじろだけが40点台でわしが20点台というとんでもない点数やった。
そーじろのコメント
このゲーム楽しい。またやりたい。拡張モジュールが最初から入ってるのってお得だよね。
実は1回目をやってから旅行に行って1週飛んだのだが、ずっとティーフェンタールをやりたいと言うてた。
miaのコメント
そんなにシステムは複雑じゃないし、面白いね。
ソマーリオ
色んな要素を織り交ぜているが、それぞれが主張をしていないちょっと変わったプレイ感である。どのような段階を踏んで強化していくかというセオリーみたいなのが間違いなくあり、やればやるほど点数が伸びていくタイプだ。
これを面白いと取るか、一本道と取るかは人次第だが、家族の評価と裏腹にわしはあまり好きなシステムではなかった。
なんとなく街コロを複雑にしたような印象がある。だから子供に受けるのかも。
コンポーネントはかなり頑張っているが、見栄えにこだわったせいで、ゲームに重要なプレイアビリティを下げてしまっているのは非常に残念。どの酒場カードがどの強化パーツに対応するかが分かりにくくて、間違って配置してしまう。
そもそもボードセットアップ時にどちらの面を置くかっていうのも、表裏の効果を確認して置く必要がある。
さらに言うならさいころ1個しか置けないマスと複数個置けるマスの区別がとてもつきにくい。これは非常に重要な要素だけにどうにかならなかったのかと思う。
また全体的にアクションのアイコン表示も分かりにくくて、ラウンド毎にもらえる特典がいちいち説明書を見なければ何を行うのかが分からない。
お金とビールの駒がボードの絵とよく似た色となっており、これまた非常に見にくい。
という意味もなくプレイアビリティを下げてしまっているところがあるので、いまいち没頭できなかったところもあった。
システム自体は色々と工夫があって面白いとは思うのだが、クアックサルバーと比べると何枚も落ちるというのがわしの印象だった。