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Jacob Fryxelius
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FryxGames
アークライト
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1〜5人
150分
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テラフォーミング・マーズ
プレイ感
かなり前からレビューをしてくれと言われ、イキって3D地形ボックスまで購入したものの、一度やっただけでは要点が分からず、そうこうしているうちにカードゲーム版ともいえるアレスが出て、そっちを先にレビューした。
キックスタートで3D地形ボックスを買う時に、COQと相談しながら選んでたのだが、2層式プレイヤーボードは必須だそうですよと言われ、こんなんに2400円も払うのかと思ったものの、その通りにしたら、これは確かにそうだった。更にプレリュードは必須だそうですよと言われたが、こちらは転売ヤー価格になっており、そのうち再販されるやろと思って気長に待って購入した。今回のプレイはもう面倒なんでプレリュード込みである。この拡張は何かというと、序盤のクソ遅い展開を一気に加速させる拡張だが、そもそもこんなん使わんでも、各プレイヤーの産出量を一律1から2とか3にしたらええんじゃないかとは思った。
アレスですっかり慣れたコタ13歳、そーじろ9歳、miaとの4人プレイにて。
アレスとの違いを書けばいいのかとも思ったが、こっちがそもそも本家なのでちゃんと書くことにする。
1手番進んだマップ。薄い水色は海タイル専用のマスだ。初期はボードに記されている特典を得るために地形を置くので悩みは少ない
3つの終了条件パラメータがあり、右側に気温、上側に酸素濃度、それと海タイルである。
準備としてボードにある酸素0%、気温−30度に駒をおき、外周にあるTR値20のところに各自の駒を置く。各個人ボードを配り、そこの産出量1のところに駒を置く。(企業時代というカードを使う場合は0のところ)
ルールには世代マーカーを置けと書いてるが、これはソロプレイでのみ効果を発揮するので多人数プレイの場合は面倒なんで使わなくてよろしい。何ラウンドやったかの記録だけだ。
企業カードを2枚ずつ、プロジェクトカードを10枚ずつ、それから今回はプレリュードカードを4枚ずつ配る。
企業のうち1枚を選び、記載の初期費用を貰い、ボーナスを個人ボードで表示する。プロジェクトカードは1枚3MCを支払うことで手札としてキープできる。要らないカードは裏向きに捨札置き場にすてる。プレリュードは2枚を選択し、ボーナスを得る。不要なカードは全て捨札置き場行きだ。カードが多いもんやから取捨選択に結構時間が掛かる。
スタートプレイヤーマーカーを持つプレイヤーから手番を行う。ちなみにアレスと違って、すべてのフェイズを行う。
手番の最初は研究フェイズとして、プロジェクトカードを4枚ずつ配り、そこから欲しいのを3MCでキープするのだが、一番最初はこのフェイズは飛ばす。ちなみに手札は無限に持てる。
左は2層式プレイヤーボードで、これがないとかなりズレやすいので注意深くやる必要がある。これは3D地形ボックスとは別売りである。
右のカードの2枚はプレリュードの2枚、隣の1枚が最初の企業カードである。これらによって初期セットアップが決まる。
メインフェイズは、手番に1か2個のアクションを行うのを何度も繰り返し、全員がパスするまで行う。
ここで一番重要なのは、カードをプレイすることだ。カードは左上にコストが書かれているので、これを支払って自分の場に出せるのだが、酸素が4%以上とか、電気タグが3つ以上とか条件のあるものもある。丸いタグは、自分がすでに場に出しているものと、そのカード自身を含める。
カードは3種類あって、緑は資源増えたり、産出量増えたりする一般的なカード。ちなみに資材と資源産出量はまったく違う概念なので、気をつけること。資源産出量の変化は茶色の背景が付いている。
青のカードは赤い矢印つきアクションができるカードで、ラウンドに1回だけこの赤色アクションが各カードごとにできる。
赤のカードはイベントカードで、火星に隕石落としたりして環境自体を変えるもので、強力なものが多い。ただし使ったら丸いタグは条件参照されないように裏向きにしておく。ただ、勝利点があれば後で加算できるので、この辺がシステムとしてあまりこなれていない気はする。
左上がプレイコスト。緑、青、赤のカードがある。赤のカードは火星環境を大幅に変えるカードで、強力なカードが多い。
基本的にカードをお金を出してプレイするだけのゲームともいえるので、カードは物凄く重要だ。
他にメインフェイズはお金や資材で、気温あげたり、酸素あげたり、海を作ったり、森を作ったり、都市を作ったりもできる。
テラフォーミングで重要なのは気温上昇、酸素濃度上昇、海の産出であり、これらを上げる行為をおこなったら即座にそのプレイヤーのTR値も同じだけあげるのだ。これは絶対に忘れないように。ただし上限までいってしまうといくらあげるアクションを取ってもTR値もあげることができなくなるので注意。
タイルは、ボードに描かれた特典のところにおくと即座にその特典が貰える。また海タイル以外は自分が置いたタイルということを表示するために自分の駒とセットで配置する。
森タイルは自分のタイルにできるだけ接するようにボードに置く必要があり、酸素濃度を1上げる(つまりTRも1あげる)。最後に勝利点1にもなる。
都市タイルはどこにでもおけるが、森(誰のでも)に接する数だけ最後に勝利点が貰える。
海タイルは誰のものでもないがTR値を1上げ、これに接するようにタイルを置いたら2MC貰える。
海タイルしかおけない場所は海タイルのみ、ノクティス市など太字で名前が書かれているところはそのカードのみのタイルしか置けない。
そしてゲーム後半にしか使わないが強力な称号、報奨金のアクションがある。
称号は全て8MC掛かる。例えば都市タイル3枚以上配置したら、自分の駒をそこに置いて終了時に5勝利点貰える。
報奨金は8,14,20と早いほど安く設定できる。こちらは例えば全てのタイル数という風にゲーム終了時点でタイル数の多い順に5点、2点と勝利点が貰える。自分で設定したとしても逆転で他人が恩恵を得ることもある。
どちらも5種類あるが、ゲーム通じて早いもの勝ちの3種類までとなっている。
他には要らなくなったプロジェクトカードは1枚1MC売って捨てることができる。
大体このメインフェイズは資金がなくなって全員パスになる。
次は産出フェイズで、各自同時に行う。まずは電力資材をすべて排熱資材にする(個人ボード上の電力資材をスライドさせる)。それから産出量に従って、資材を受け取る。MC産出量は、現在のTR値+MC産出量でお金を貰う。唯一産出量がマイナスになる。
ちなみに最後のラウンドだけ、この産出フェイズでプレイヤー順に森タイルを買うたり、交換して勝利点をあげることができる。森タイルは最後に1点となるので、酸素濃度もあげることができれば2点貰えるという高コスパ物件である。
これでラウンド終了で、スタートプレイヤーマーカーを左隣りに渡して、研究フェイズから再びラウンドを始める。
ゲームの終了条件は、酸素濃度、気温がマックスになり、9枚の海タイルのすべてボードに置かれた時である。その場合は、先に書いた産出フェイズまでやってから得点計算する。
勝利点の基礎点はTR値である。このマーカーに、森タイル1枚1点、都市タイルは接している森タイルにつき1点。称号5点、報奨金1位5点、2位2点に、カードの惑星が書かれた勝利点をプラスして(スタートプレイヤーマーカーを持ってる人も1点ある)、合計点で決める。
プレイしたカードは色ごとに並べる。上のタグはカード条件などに影響するので見せておく必要がある。
青色のカードは、アクションのところまで見せておく必要があり、赤色のカードは使い切りでタグは参照されないため裏向けにする。ただ先に書いたように勝利点に影響するタグだけは参照される。
というわけでゲームスタート
そーじろ「わ! これ前のと違ってピカピカだ。金属?」
資源駒がアレスと違いピカピカしているのに感動するそーじろ。
もちろん金属ではない。ただ3Dセットのオプションに金属駒ってのは確かにあったが、流石に不要と思い購入してない。
なんせ最初のプロジェクトカードのチョイスにめちゃ時間が掛かる。プレリュードカードを見ると、確かに強いがこの程度のブーストでいいんやと思った。
わしが選んだ企業はフォボログでチタンの売値を+1するもの。最初から10個チタンを持ってるが、初期資産は23MCしかない。最初の企業で方向性がほぼ決まる。宇宙関連のプロジェクト(宇宙タグ)を手掛けるのが良い。
プレリュードはいきなり都市タイル1枚配置でMC産出量+2と、建材産出+1,排熱産出+2および排熱2個だ。名前がモホール採掘で、プロジェクトカードにもモホール採掘エリアって名前があり特殊3D地形ボックスもあったのでそれ関連のイメージだろう。
せっかくなんで調べたら、モホールってモホロビチッチ不連続面まで掘削を行う計画のことだそうだ。それはエグい。
mia「え、なんでいきなり都市があんの?」
わし「これじゃあ!」
わしの選んだプレリュードカードにそういうのがあるのだ。
都市タイルを配置するということは、置いた場所の特典も貰えるし、MC産出+1もある。こういった必ず貰える特典は絶対に忘れないように。
3D地形ボックスには、標準の都市タイルと森タイル、海タイルがあるが、それ以外にもカードと対になる特殊なタイルがある。見栄えの問題もあり、そういったカードを手に入れたら、やっぱり置いておいて使いたくなるのが人情だ。
わし「おりゃあ、核実験場じゃあ」
コタ「えー、なにそれ!」
キノコ雲があがっとる。
やばいよなあ。バービーの映画と一緒やん。
正直、なんでこれがテラフォーミングなのかわからんけど、なんかあるんやろ。
作者はマジでテラフォーミングを考えている科学者みたいやし。
じつはこの雲のおかげで3D地形ボックスの収納にはそのまま入らない。
ちなみに都市のドームカプセルはキックスタート時のオプションなので、日本語の3D地形ボックスには含まれていない。
ドームを被せるとせっかくの造形が見えにくくなるので、好みの問題かも。
なんせ赤のカードは隕石落とすなど過激なのが多い。ガンダム世代なら燃えるかもしれん。
そーじろ「じゃあ、不活化性ガスの放出(赤)やるね」
さらに
そーじろ「巨大氷小惑星(赤)を落とす」
わし「え、36MCも払えんのか?」
そーじろ「大丈夫」
さらに
そーじろ「溶岩流(赤)」
わし「溶岩流ちゅうたら、確か特殊タイルがあったな・・場所は山の名前があるとこやな」
そーじろ「やったやった! 格好いい」
とまあ、そーじろの手札がえげつなくて、赤色のカードばっかりやるもんやから、火星は海がどんどんと出来上がってくる。
ちなみに特殊タイルは元のセットで♂とか♀とかの記号になってるタイルである。
mia「えー、わたしもそんなカードが欲しい。全然、タイル出せるカードが来ない」
裏向けのそーじろのカードをめくる。これ以降もえげつない赤カードをバンバン出しまくる。
資源はそーじろが喜んだようにピカピカである。
コタはアレスの失敗があったので、今回はきちんと赤カードと緑カードを上手く織り交ぜながら海の創出や森をつくりTR値をあげていく。
アレスと同じく、まずは海の創出から始まるようだ。これはカード一発でタイルを置けるので簡単にできる。
プレリュード的序盤は、おそらくこの部分を攻めていくことになるだろう。タイルを置くメリットというのはボードに描かれている特典を貰えるということだ。海タイルは誰のものでもないが、TR値をあげることと、自分が欲しい特典を得られることが最大のメリットで、これは序盤ほど効果が高い。アレスは運だったがこっちは選べる。わずか2MCしか貰えないので、特典ほどの効果はないが、今後の都市設計にも関わってくる。
海の隣に都市を作り、その周りを森で囲むのがこのゲームの王道であろう。
都市については、TRをあげられないが、MC産出があがる。また2回目のプレイをやったときにmiaが愛玩動物を序盤にプレイした。これと都市の相乗効果がすごかった。わしは後半にこのカードを手に入れたが、後半では意味がないと思い、ほかした。
というわけで、わしとコタは海のそばに都市を置き、その周りを二人して(もちろん自分だけが得するようにだが)森で囲った。
希少資源であるチタンはかなり離れたところにあるので、
コタ「ダイモス落とし!」
わし「あ、これも当然タイルある」
火星の衛星ダイモスを落とすというのはやはりロマンがある。
クレーターのタイルなのだ。
コタ「じゃあ、ここに」
そう、離れたチタンを貰えるところに落としたのだ。
隕石でチタンが貰える。しかも離れたところに。これは割と現実的かも。
こんなふうにプレイヤーがそうした方が得だと思うようにできているのが良い。
まずは特典を選んで配置し、それに絡めて得点が伸びるように他のタイルを置いていく感じだ。
後の写真をみれば分かるが閑散とした場所から発達していったのが分かる。
特殊タイルはあまりつなげる意味がないし、そういうルールもないので、海から離れた特典狙いなのだ。
わし「自然保護区。ほらあ、ヨセミテみたいになるんやで」
mia「むー、欲しい」
まあ、火星の自然保護つうても赤土だけやから、地球のイメージではないけどな。というかほとんどが自然保護区になるんじゃ・・
さらに
わし「フォボス宇宙港。これ特殊タイルないんよなあ」
これは安く建てられるが、場所がフォボスなので、森の恩恵は得られない。
火星の温度は電気駒が排熱駒に変わるので、割と上がりやすいが、アレスと違い陣取りの要素もあるので、中盤から森タイルの配置も活発で、酸素濃度も少し遅れたくらいの速度であがっていく。そういった意味ではアレスよりバランスが良い。
ゲームの終了はおそらく一気にくるので、ここで称号と報奨金の奪い合いが始まる。
フォボス宇宙港は火星ではなく左上のフォボスマスである。それよりこのゲームで勝つためには下にある称号と褒賞を手に入れることだ。
早いもの勝ちで3つなので、称号は達成するとすぐに8MC払って手に入れるべきである。褒賞の選択はもう少し遅くて、自分が勝てそうと見計らったタイミングでセットする。
どちらも勝利点がかなりでかいのでここで勝敗を分ける。
称号についてはもうできた時点で8MC支払いすぐにゲットする必要がある。
わし「森が3つあるので、緑化匠ゲット」
次の手番
わし「あれ、そーじろ、これ造成者なれるで? TR値達成してるやん」
そーじろ「え、じゃあやるやる」
コタ「なんでそんなアドバイスするんだよ。そーじろ突っ走ってる」
確かにそーじろの赤カード連発で、TR値がぶっちぎってる。確かに、これは負けた気がする。
わし「さらに、フォボス宇宙港で都市3つ出来たんで、総督になる」
コタ「えー、フォボスも含めるの? やろうと思ってたのに」
わし「これは含めるんちゃうの? 特殊タイルちゃうし」
コタ「もう、これで終わり? そーじろに変なアドバイスするから。腹立つなー」
もうひとつの報奨金についても、自分がほぼ確定できそうなのも選ぶのだが、これはコタが早かった。
わしが科学王を取ったあとすぐに、
コタ「じゃ、銀行王と排熱王取る」
褒賞は2つコタに取られてしまった。今回は3つ目を得る前にゲームを終了させてしまった。
わしも結構排熱多いけど、とコタを見ると、ぶっちぎっとる。
まあ、2位でも得点はいるからええか。
最後はアレスと同じく今までためたパワーを一気に吐き出して、気温と酸素がぐっとあげるのだ。同時プレイではないので、やれるだけやる。
最後のラウンドは産出まで行い、そこから森タイルを作る特別プレイができる。
TR値を基本点として、森タイルは1枚1点、都市タイルは森に接している数の得点、それにカードのよる火星アイコンのボーナス特典を足す。ちなみにスタートプレイヤーマーカーを持ってる人も1点貰える。
結果、あれほどTR値で突っ走ってたそーじろを追い越してわしの勝利。
所要時間2時間半
最終形。最後は結構一気にゲーム終了させようと動くので、注意が必要だ。
基本点は現TR値としてそこに加算していく感じで勝利点を計算する。
コタも2位に食い込んだ。
理由は、なんといっても称号と報奨金である。これの5点というのがとてつもなくでかいので、ここを抑えない勝てない。当然、miaは1つもないのでぶっちぎりのべべだった。
miaのコメント
全然、つまんない。都市とか建てたいのにカードがこない。
そーじろのコメント
楽しかった! でもコタ兄に負けたのが残念。またやりたい。
コタのコメント
面白かった。またやりたい。
ソマーリオ
面白い。こればっかりやる人が多いってのも頷けるし、後から3D地形ボックスをキックスタートで発売したのも分かる。
今回はその3D地形ボックスを使ってレビューしたので、出来上がった火星の姿の満足度は圧倒的である。ちょっと注意しなくてはいけないのは、タイルはかなり多いが、ゲームの終了は割と閑散した感じとなるところだ。みっしりとはいかない。逆にこれがリアルだ。
ただゲームとしては確かに面白いのだが、大きな欠点もある。
カード運が強すぎるのだ。miaが言うたように、前にもプレイした時もそうだったように、なんせカードでほとんど決まるんじゃないかと思うくらい依存性が高いのだ。
これくらい長時間ゲームで、カード運で勝負が決まるってのは痛すぎる。
1週間後、またやったのだが、先に書いたようにmiaの愛玩動物プレイでやられた。わしは都市を作れば得をする企業だったが、都市建築のカードがまったくこなくてべべになってしまった。自前で建てるのはコストが高い。miaは都市もしっかり建設し、ぶっちぎりで勝利し「めっちゃ楽しかった」と話してた。
せめてもと思い、最後の方に愛玩動物を捕食する動物カードを出して、mia「なに、それ!! まじでめっちゃムカつく!!」と嫌がらせをしたが、このカードを出せる段階やともう終わりなので1回しか出来なかった。
カード運の強さで決まるというのはアグリコラにもあったがアグリコラの場合、カードの効果というのは補助的なもので、メインはワーカープレースメントであり、大きな発展カードの代用品でもあった。そのアグリコラでさえ、カード運が強いと言われ、競技用セット+ブースタードラフトまで出た程だ。
それに真似てテラフォーミングマーズでブースタードラフトをやろうものなら、ただでさえ一人10枚のカードの確認に時間が掛かるのに、4人ならほとんど40枚を確認することになり、とんでもなく時間がかかりお勧めできないとなる。
勝った負けたの競技プレイには向かず、勝敗も一応つけることはできるが火星を開拓するのを皆で楽しむというスタンスでやるといいだろう。勝敗は、あったほうが絶対にゲームは楽しくなるので、協力ゲームにする必要はない。
プレリュードを加えても、アレスとプレイ時間は同じとはいかなかったが、本来のプレイより30〜45分くらい短縮できるように思う。
この拡張はなんせ転売ヤーのターゲットになりやすいので、たかが数十枚のカードだけに本体以上の金額をかけるのはアホらしいので、最初に書いたようにすべての資源産出の数字を2スタートくらいにしたらええと思う。
コンポーネントは、非常に良いと思うが、唯一、個人ボードについては文句を言いたい。2層式レイヤーですら、ずれたりするのに、これでは気をつけまくる必要がある。アレスはそこが良い。
それ以外の資源駒のピカピカ具合とか、半透明のプレイヤー駒、火星の厚みのあるタイルなどは文句なし。
他に特徴としては、アグリコラは最初の5枚しか使わないのに対して、テラフォーミングマーズでは毎ラウンド4枚と大量に入るので、あっという間にカード山札を使い切る。すぐにワクワク感がなくなるのはある。
まあ、そんな感じで不満を述べたが、遊ぶには楽しいゲームで、特に3D地形ボックスを使った火星はミニチュア模型のようで楽しい。3D地形には価格の安い他社(3Dコンポーネント)からも出ているので、お財布に合わせて選択すれば良いだろう。個人的には値段は高いけど、わしの使っているStrong Holdのバージョンが一番火星にしっくりくる。
長時間ゲームなのに運ゲーなんかい! というのを差し引いてもとしておいた。900レビュー目。
カード運で決まるゲームだけにアレスではやっぱり面白みに欠けるように思う。全体でどういった火星となったかを楽しむこと事ができる本作がやはり良い。