Uwe Rosenberg

AMIGO

2〜6人
30分

スペースビーンズ

「宇宙は無限の豆畑」宇宙空間は限りない豆畑です。そこでは銀河を渡る豆商人たちの宇宙豆を求める冒険があります。
宇宙豆は豆も形ながら、地球では見られないような生態をしています。地球から何万光年も離れた場所で、商人達はまだ誰も刈り入れてない豆畑に足を踏み入れます。
宇宙豆を集める事によって商人には非常に価値の高いトロフィーが与えられます。
もっとも沢山の宇宙豆のトロフィーを集めたプレイヤーが「豆収穫競争のチャンピオン」となるのです。

プレイ感

なんとも古いゲームで恐縮だが、どっかにうずもれていたのをたまたま見つけてやってみることにした。今はすっかりワカプレの人といったローゼンベルグだが、当時は豆の人だった。
mia、コタ9歳と3人プレイにて。


親以外のプレイヤーに3枚ずつカードを配る。
親の左隣から左周りに手番を行う。


基本は手札から同じ種類の豆をまとめて出す。

手番は、山札からカードを2枚引く(引かなくても良い)
自分の場にある表向きの豆集めを解除して良い。その場合、解除した豆カードの枚数と同じ数字があればそれを得点として、自分の前に置いて後は捨て札とする。裏向きの豆があれば、それを表向きにしてこれもまた解除しても良い。ポイントは、もし同じ枚数の数字がなければ0点ということだ。
手札から同じ色のカードなら何枚でも表向きに自分の場に出す。もし既に表向きのカードがあるなら裏向きに出す。同じ色の豆カードなら足す事もできる。これは強制であり、もしどちらにも豆があり、同じ色の豆を足すこともできないなら、表向きの豆を上の手順に従って解除する必要がある。
最後に、手札をすべて右隣の人に渡す。


豆カードには数字があり、これと同じ枚数の畑を売るときだけ、その点数が入る。


同じ種類の豆なら後で追加することも可能。見ての通り、絵柄は有名SF映画のパロディだ。

こうして誰かが30点以上集めた時点でゲーム終了。その人はボーナス3点をもらう。自分の場にある豆は各自、解除して得点する。勝利点が高いプレイヤーが勝ちだ。

畑が2つで強制して植えろというのはボーナンザと同じで、違いは自分の手札は全て他のプレイヤーの手札になるというところだ。


畑は表と裏の2つ。表から作り、表から売る必要がある。豆植えは強制なので、同じ色のカードがなければ、畑を売る必要がある。

まずはわしが手札なしで、二人に3枚ずつ配る。

miaから山札2枚を取って、場に出す。

それから手札全てをわしに渡す。

次にコタが同様に行い、手札すべてをmiaに渡す。

手番は左周りだが、手札は右回りだ。

3巡目からは様相が変わってくる。

強制的に豆収集を開始しなければならないので、捨てる可能性が出てくるのだ。


裏向きの豆をいかに予想するかなのだが、自分自身の作業に追われててそれどころではない。

右隣のプレイヤーの集めている豆を渡すわけにはいかないという作戦が成り立ってくる。

mia「任せた」

コタの欲しいカードが2枚も入った手札を渡してきやがった。

阿呆! なんでわしが仕事せなあかんねん。

それにこれを取ると、わしの豆をほかさんとあかんやんけ。
しょうがないので、このままコタにスルーパス。

コタ「やった! いっぱい入ってる」

という感じのプレイである。

わしは途中、またしてもコタに1枚渡すか、それとも2枚受け取って、売れなくなるかの選択を迫られる。

2枚受け取ると、7枚となり、7の数字のカードがなくて売れない。
1枚だと6枚なので6のカードがあるので売れる。

しかしこれ以上、コタを利することはできないと、2枚受け取って、次の手番で0ポイントで7枚のカードを手放す嵌めに陥った。

完全に失敗。これでは勝てない。


完全に失敗した畑。これで0点は痛すぎた。

というわけで、miaが31ポイントを獲得して、終了。

場の豆を清算するが、全然歯が立たず。

所要時間30分

すぐに2回戦目をやったが、ここでもmiaが勝ちやがった。

miaのコメント

やったー。これで半永久的に勝利が刻まれる。というか、これ版権大丈夫なの? 払ってる?

わし「知らん。払ってないやろ」

ソマーリオ

豆の人の時代のゲームで、Buonoはつけていないが悪くはない。手札をすべて渡すところなんかは、非常にキレたデザインである。
豆の制限もボーナンザと同じように効いている。

絵柄は思いっきり有名SFのパロディで、これまたとても良いデザインだ。版権問題はしらん。

ボーナンザよりも、(手札のソート不可は意外と気を使う)気を使わなくて良いが、面白みはやはりボーナンザに負ける。ボーナンザは、手札順が見えるので、計画的にトレードする事ができて、より戦略的にプレイできるからだ。

スペースビーンでは、自分が計画的にやるのではなく、相手のプレイを1手番前に邪魔することしかできないのだ。

とはいうものの、手札をすべて回す、俺のものはお前のもの、お前のものは俺のもの、というデザインはやはり凄いと思う。ブースタードラフトはあるが、この形は記憶にない。
すでに入手難となっているが、なかなかに面白いので、機会があればやってみて欲しい。

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