Herve Marly

Lui-meme

3〜6人
20分

髑髏と薔薇:赤箱

駿河屋で購入

あんた、ヘッドになれると思っているのか?
だったらそれを証明してみせな!
暴走族は自分たちのリーダーを「バックオンザペイブメント」と呼ばれる、ビールをこぼさずにどれだけ長い間大型バイクに引きずられていられるかという、残酷な競争によって決めていた。
しかしこの方法は革製の服がぼろぼろになってしまうため、もう少し費用の掛からない方法を見つけた。
今日では、策謀にたけたメンバーが考案した恐ろしいはったりゲーム『髑髏と薔薇』を行きつけの酒場の定例会でおこなうことで、彼らのヘッドを決めている。
アマゾンズ、スワローズ、カーニバラス、インディアンズ、ジョーカーズ、サイボーグズの暴走族がここに集まった。

ホビージャパン訳より

プレイ感

前々からおもろいと評判になってたが、全然再販されずに待ってたら赤箱版というのが売り出された。よう解らんので調べてみたら、オリジナル版と絵柄が違うだけで中身はまったく同じ。オリジナルに赤箱を足せば最大12人でプレイできるという事らしい。大阪に帰った時に、メンバー待ちしてるところTAM、mia、アマバの4人で試しにやってみることにした。


各自、勝利数を表すタイルと、表面にそれぞれのチームロゴが施されたタイルを4枚持つ。裏面には薔薇の絵が3枚と髑髏が1枚描かれている。最初に、1枚表向きにしてタイルを出す。それからリードプレイヤーから時計回りの順番に、さらに追加でタイルを出すか、チャレンジ宣言するかを決めていく。

追加でタイルを出したら、前のタイルの上に順番に重ねる。チャレンジ宣言したら、今、この全体の場で、薔薇のタイルを何枚めくれるか賭けるのだ。これは順番に競りとなる。最後に落札したものが、まずは自分のタイルを全てめくり、そこから1枚ずつ他のプレイヤーのタイルを宣言した枚数の薔薇が出るまでめくっていくのだ。

途中で、髑髏が出たら負けだ。手札タイルからランダムに1枚抜かれて、同じ事を繰り返す。成功したら、勝利タイルをひっくり返して薔薇のマークにする。2勝すれば勝ちだ。

上が6種類ある暴走族タイルの表面。下にあるのが勝利点を現すコースターの裏表。最初は髑髏で、勝てば裏返しの薔薇にする。2回勝てば勝利。

まずはわしが親としてスタート。

わし「おらぁ! 気合い入れろ。追加じゃ、こらぁ」

アマバ「オレも追加」

TAM「追加したらあ」

mia「追加」


手札はたったの4枚。1枚だけが髑髏カードだ。

わし「おらぁ、チャレンジじゃあ! オレはこの中から4枚めくったる」

アマバ「5枚」

TAM「えー、どうしようかな?」

わし「おいおい、びびってんじゃねーぞ、こら」

TAM「誰がびびってんだよ、6枚いったらぁ!」

mia「パス」

わし「パスで」

アマバ「パス」

TAMが落札。まずは自分のタイルを全てめくり、薔薇が2枚。
ここから落札まであと4枚の薔薇を他プレイヤーのタイルからめくらなければならない。

TAM「よっしゃあ!」

わし「てめえ、やるじゃねーか」

TAM「これ、おもろい!」


自分が宣言した枚数まで1枚ずつめくっていく。このように髑髏がでたらドボンだ。
ビールを飲みながらやってるが、絹の贅沢が映ってるのがちょっとしょぼいなw

最初、暴走族のテーマがどうかと思ったが、まさにぴったり。

アマバ「うーん…」

と少しでも悩めば即座に怒声がとぶ。

わし「根性無しが! 帰って母ちゃんのおっぱいでもしゃぶってろや!」

アマバ「4枚じゃあ!」

わし「いったる! 5枚じゃあ!!」

皆「おおお!!」

※全部で5枚しか出ていない。つまり全てをめくるという事。

わし「おら! おら! おら! おら! どうじゃあ!」


全勝負に勝つ! これがBurn Out! 真ん中に置かれてるカードはチャレンジ失敗して抜かれたタイルである。

TAM「うおおお! あんたがヘッドだぜ!」

Burn Out!! 焼き尽くす。
ルールに書いてる全てのカードをめくる勝負のこと。

結局、TAMが2勝目をあげて初代ヘッドとなった。

所要時間15分

その後、miaが先に帰り、ムゲン、タカダ、TAM嫁との6人プレイを行った。

アマバが果敢に攻め

…髑髏をひく。

アマバ「うわあ、やべぇ。手札が2枚しかない」

TAM「めくったらあ。おら! って、髑髏やんけ。アマバ君、確率2分の1で髑髏って死神やんけ。さっきから髑髏ばっかり仕込みやがって」

アマバ「あ、でも勝つためには、薔薇を入れんとあかんか」

そしてここで脅威のスーパープレイが炸裂。

アマバ残り1枚。
全ての枚数が6枚になったとき

TAM「チャレェェェンジ! 5枚でいく」

アマバ「6枚じゃ!」

皆「おおお!!」

再びBurn Outか?

アマバ「おらぁ! ってあれ? オレの出したの髑髏やったん? ちゃんと見てなかった」

わし「阿呆すぎ」

※チャレンジした場合、最初に自分のタイルを全てめくる必要がある。髑髏を出したとしても、はったりでつり上げるために競りに参加したりするのだが、アマバの場合、バーナウトのケースだったのだ。

アマバが脱落して、わしがきわどいところで2勝目をあげて2代目ヘッドに就任。

所要時間20分

解散!

ムゲンのコメント

これ、やばい。めっさおもろい。そういえば買うてたんで帰ったらシュリンク破ろっと。

TAMのコメント

これは無茶苦茶おもろいじゃないですか。熱い。熱すぎる。

タカダのコメント

おもろい。もっかいやりたい!

ソマーリオ

このゲーム、ノリノリでやってるとアマバがあまりにも興奮して、自分のタイルを忘れてしまうほどの熱狂ぶりを理解できると思う。
まるで自分が暴走族になったかのような、乱暴な口ぶりに、横にいた子供達が少しびびってたw

最初にルールを読んだときに、システムとテーマがえらく無理矢理やなあと思ってたけど、まあ、見事にマッチしてる。ブラフゲームの名作ごきぶりポーカーを熱くした、はったりと駆け引きだけのゲームなのだ。
相手のタイルをめくるときに、目を見て確認する。少しでも躊躇すると罵声がとぶ。

いやあ、無茶苦茶おもろかった。
よくぞまあ、こんなけのカードで、こんなにおもろいシステムを考えたと感心することしきり。トランプで簡単に代用できるけど、この暴走族のマークがあるからこそ盛り上がるゲームとも言えるし、メーカーもそこは承知してて、タイルの大きさやデザインにお金を掛けているのだ。
暴走族のマークに模した絵柄が施されたタイルは大判で、コースターに似た勝利点タイルとなってるところも明らかに狙っている。。


こちらがオリジナルの黒箱版。こっちの方がデザインが良いが、絶版の模様。Geekより。
調べてみたらまだ国内でも手に入るところがあるみたい。

ごきぶりポーカーが静かな笑いを招くブラフゲームで、髑髏と薔薇は、勢いで余計に面白くするブラフゲームだ。遊ぶときは、出来れば、このシチュエーションに酔いしれて、汚い言葉で挑発して欲しい。
わしの大好きな最高のパーティゲームであるピットと匹敵するエキサイティングさである。その分、1ゲームが結構疲れるけど、以外つけようがない。
ディクシットといい、フランスゲーム大賞あなどれん。
黒箱版は再版されんのかいなとオビ湾に訊くと「やらんでしょう、やるなら青箱とか出すと思いますよ」との返事。それは言えてる。

最後にホビージャパンのルールブックに載ってるゲーム中に使うであろうスラングを書いておく。
・Burn Out(焼き尽くす) すべてのカードで勝負すること
・Under the Gun(銃をつきつけられた) チャレンジが宣言された次のプレイヤーが口にするであろう言葉
・The Cop(警察だ) 最も多い枚数で勝負するプレイヤーに対していう言葉
・Stoned(酔っ払い) 残りタイル枚数が1枚だけのプレイヤー

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