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Michael Schacht
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Ravensburger
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2〜4人
15分
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スコットランドヤード・ジュニア
駿河屋で購入
ミスターXはどこだ!ドイツの代表的なボードゲーム、スコットランドヤードのジュニア版が登場。 ゲーム内容がよりシンプルに、ミスターXと、刑事たちの逃走ゲームです。短時間で遊べて、エキサイティング!子供だけでなく大人も楽しめます!
プレイ感
シャハトが、子供向けのススコットランドヤードをデザインした。見た瞬間、かくれんぼオバケの上位版だとピンときたわしは予約をする。
ルールを読んで、やっぱりと確信した。miaとこた(5歳)との3人プレイにて。
こたにミスターX役をやるかと聞くと、やらないというのでわしが犯人役となる。
スコットランドヤードと違い、最初からずっとミスターX駒は見えている。ミスターX役はタクシー、バス、地下鉄、船のどれかひとつのタイルを握り逃走ルートを決める。
次に警察官役が、ミスターXを逃げた場所に移動すべく、同じようにタイルを選択する。
初期位置は決まっている。黒がミスターXで、白がこた、黄がmiaの警察官である。見れば分かる通り、本家スコットランドヤードと較べて、非常にマップが狭い。ここがゲーム性を変えるポイント。
一斉にタイルを公開して、ミスターX駒と警察官駒が同じマスなら捕まえた事になり、手錠タイルにチットを一つ置く。もし違うマスならミスターXは逃げるのに成功したという事になり、逃げタイルにチットを一つ置く。
次ラウンドはまた最初から逃走ルートの選択から始まる。
4つのタイルを握りこんで移動先を決めるだけ。ただしマスの問題で使えない移動タイルもある。上にある手錠は3回つかまえたら警察官側の勝ちの意味だが、1枚タイルが乗ってるのが分かるだろうか?
こうして警察官が3回捕まえるか、ミスターXが9回逃げ切るかすればゲーム終了で、それぞれの陣営が勝ちである。
スコットランドヤードでは、連綿とした逃走ルートを想像して追い込む必要があったが、ジュニアでは地図は非常にせまく、一発一発勝負で捕まえるか逃げられるかの距離となっている。つまりもろにかくれんぼオバケだ。
逃走経路は上記以外にも実は「タイルを握らない」という選択もある。この場合、移動しないという事だ。
よし。1回め、逃走成功。逃走チップをもらい、載せるが、同じ色をしてるのでまったく見えない。ミスターXは9回逃げ切ったら勝ちである。つまり1回1回が勝負なのだ。
mia「こたくん、こっちにいったらどう?」
こた「ぼく、こっちにいく」
mia「いや、だからそっち行ったら、こっちが無駄になるじゃない」
わし「まあまあ、好きにやらせたらええやんけ」
mia「しょうがないから、タクシーに変更する」
そして
わし「こたに捕まりました」
こた「やったー!」
mia「ごめん、こたくんが正しかったわ」
捕まってしまいました。捕まってもこの位置からスタートするので次の移動はかなり重要だ。ヘタしたら連発で捕まってハイ終わりとなりかねない。
さらに
こた「ぼく、次はバスでここに行くんだ」
わし「待て待て。わしが選ぶ前にそんなん言うたら、あかんやろ」
会話を楽しみつつ、時には、わしの華麗なステップで交わした。
捕まり2回、逃げ8回というどちらもリーチとなる大接戦。
こ、これはかなり厳しい選択。逃走経路は3つしかない。ならば……
最後は、あえて握らない選択をえらぶ。
mia「たぶん、性格的に移動してないと思う」
わし(ぎくぅ!)
mia「じゃあ、ここに行く」
わし「まけた」
所要時間15分
3回捕まりました。負け。
miaのコメント
なんだか手に取るように解るんだよね。
(つーても最後だけやんけ、ばれたん)
ソマーリオ
思ってた通りの楽しさ。元のスコットランドヤードとは雰囲気が似ているだけでまったく異なるゲームシステム。かくれんぼオバケは入手難だが、はっきり言うてこっちがあればかくれんぼオバケは完全に不要だ。
大人同士で真剣にやっても面白くないだろうが、小さな子供とやるにはうってつけのゲームでもある。
子供ゲーム=記憶ゲームというのは少々うんざりしているので、こういったゲームは大歓迎だ。
コンポーネントについては、少々改良をした方が良いところがある。それはチップの色だ。
捕まえるのと逃げるのとのタイルでも白色をしているので、どれくらい勝利点が載っているか区別がつきにくい。
かなりペラペラの移動タイルはご愛嬌。いや、子供向けなんやからもうちょっと厚しよや。
その他は雰囲気もよく問題ない。
というわけで、地味なのであまり売れてないようだが、小さな子供がいる家庭にはお勧めしたい。