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Guido Hoffmann
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HABA
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2〜4人用
45分
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海賊ブラック
わっはっは、俺様は地中海を股に掛ける海賊ブラック。
今日も略奪と破壊の限りをつくしてやるぜ。
さて、獲物はどこかな? お、あそこにカモがいやがった。
野郎ども! 出航だ!
プレイ感
2006年の子供ゲーム大賞ノミネート作で、並み居る強豪を打ち破って大賞に輝いた。ふいごを使って、宝物が配置された島に向かう。このふいごシステムは空飛ぶ絨毯でお買い物をするアカバと同じである。アカバは、時の番人がサイコロを何度も振りまくり、同色がそろったところで『ストップ』をかける。それまでは何度でもふいごを吹くことが出来た。海賊ブラックではふいごを吹く回数をサイコロで決める。miaとの二人プレイにて。
手番に2つのサイコロを振る。1つはふいごを吹く回数(3,4)で、もうひとつは宝物を配置する場所(出た旗の色の島におく)だ。先に宝物を置いてからふいごを吹く。
ふかぁ
mia「あれぇ? 失敗だよ」
そう、ふいごは慣れないと難しい。船の推進力にならないのだ。
わしは何度かやってるうちにコツが飲み込めてきた。
ポイントは、帆の部分に風を送るのではなく、船体に風を当てるのだ。
こんな感じで船底にふかぁっと当てるとよい。浅瀬にちょっとでもかかるとそこに置いてる金貨が貰える。
わし「お宝ゲット。で、最後に浅瀬を出てと、手番終了」
mia「あ、またそこにお宝出た」
わし「ほっほっほ、ほな、お宝再びゲットして、もっかい出ると」
mia「ずるーい!」
お宝は、浅瀬にちょっとでも船体がかかると貰えるのだが、船がすでに浅瀬に入っている場合は、お宝配置の目が出たとしても配置されない。だから、手番の最後にちょい外に出しておくのが有効なのだ。
mia「うー、なんか袋にいっぱい金貨が入ってる」
相変わらずのスリの手つきでわしの金貨袋を確認する。
わし「みんといて!」
こうして、お宝を着々と集めているわしに、災厄が襲い掛かる。
海賊ブラックだ!
真ん中にいるのが海賊ブラックの根城。常にここからスタートするのだ。
ふいごを吹く回数を決めるサイコロの2面はサイコロブラックの目で、これが出ると海賊ブラックになりきって、他の商船を襲う。ぶち当てられると…
わし「ほれ、どっちや」
mia「じゃ、こっち」
(|| ゜Д゜)ガーン!!
3個も獲られた。。。
3個のお宝を両手に好きなように分けて持ち、ブラック役のプレイヤーがどっちかを選ぶ。それが海賊ブラックの略奪だ。All or Nothingで勝負かけたが、もろくも当てられてしまったのだ。
こんな感じで海賊ブラックに当てられると略奪が始まる。3個の金貨を好きなように握りしめて海賊ブラックの人に選んで貰うのだ。
しかし、3個はいてーなー。これから1個2個にしよう。。。
ゲームの終盤になるとmiaもだいぶ上手になってきた。
そして、もっともつらい転覆を味わうことになる。
転覆させてしまうと、船をスタート位置に戻さなければならない。
スタート位置は海賊ブラックの根城のまん前なのだ。
つまり
mia「海賊ブラックでたー。それー」
(|| ゜Д゜)ガーン!!
となる。海賊ブラックは3回しかふいごを吹けず、手番が終了すると元の根城に戻る。つまり遠い場所でお宝をゲットしとけば安全である。にも関わらず
お宝が最後の1個になったとき、わしは無謀にも海賊ブラックの根城を横切って地中海縦断を敢行した。
結果。転覆。。。_| ̄|○
mia「海賊ブラックでたー。それー」
所要時間45分
結果。18対18で同点。
うーん、最後に転覆さえしなければ。。
お宝を入れる袋は帆と同じになってるのは芸が細かい。
miaのコメント
これすっごく楽しい! もっと多人数でやりたい!
でも、もう少し短くてもいいかな。それにしてもふいご使うと手がゴム臭くなるねえ。
ソマーリオ
ふいごでパスパス吹くのは子供なら大喜びしそうである。miaは大人やけどw
ちょっと残念なのはアカバのときにも感じたが、優雅に船が水上を走るのではなく、風で無理やり吹き飛ばしてるという感じなのだ。アカバは空飛ぶ絨毯がふわりと浮くと思って購入したが、それがどうにも残念だったが、海賊ブラックも同様である。まあ、これはしょうがないというところはある。
さてコンポーネントは、文句無く素晴らしい。写真を撮っても非常に絵になるボードをしており、島は立体的に加工され、分割されたボードの凹凸は綺麗に入る。また帆船も木製の駒に、ストライプの布を張った豪華なもので、、それが金貨を入れる袋とペアルックになってるのも良い。海賊ブラックの帆にはきちんと交差した剣のマークまで描かれており、博物館の展示物として飾ってもおかしくない出来である。
アカバは、せわしかったのに対して、海賊ブラックは、じっくりと構えてふいごを吹く余裕がある。(まあ、これは大人の見解であって、子供にとっては慌てて行うアカバの方が楽しいかも知れない)また海賊ブラックという要素が加わったおかげで、ゲームに幅が出た。
いかにも子供が喜びそうなゲーム作りで、確かに子供ゲーム大賞に輝いたのもうなずける。ただ、大人がやるには時間の長さも相まって冗長な感じもする。もう少し金貨を減らしてやってみると丁度いいかも知れない。後日、TAM夫妻と4人でやったが、1時間くらいかかった。そのときは、TAM嫁がTAMから3個強奪して海賊ブラック旋風が巻き起こりぶっちぎりの圧勝であった。どうにもAll or Nothingにすると100%当てられるようだ。