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Reiner Knizia |
Schmidt |
2〜4人用 30分 |
深海に眠る宝
海中深く潜ったところにスペインの財宝を載せた船が沈んでいる。
これを知ったトレジャーハンターたちは、海底深くサルベージ作業を行う事にした。
果たして一攫千金の夢を叶える事が出来るだろうか?
プレイ感
ブラックライトの仕掛けがおもろそうで欲しかったのだが、引っ越しの関係上買えずにいたら、TAM家で発見したので即座にリクエスト。TAM夫妻と3人で。
手番にサイコロを2個振る。サイコロは1〜4と×が2つあり、数字分深く潜る事が出来る。そこでブラックライトを当てて、何の宝があるかを映し出す。ただし×が出るとそのサイコロが使えなくなり、両方とも×が出ると潜水失敗で手番が無駄になるのだ。その前に止めて、タイルを持ってあがるのだ。
サイコロは2個。同時に振って×が出たサイコロは取り除かれる。そして両方×になってしまったら手番終了で、何も入手出来ない。その前に辞めてタイルを取って浮上すればいいのだ。ただし、一番底には沈没船があり、選んでタイルを持ち帰る事が出来る。もちろん価値も高いので、やっぱりここを目指してしまうのだ。
とまあ、ルールは非常に簡単で、お宝の稼ぎ方にややクニッツィアらしさがある。お宝は何枚か集めると、ようやく勝利ポイントとなるタイルに交換出来る。これのおかげで、単純に潜ってタイルを取るという感じじゃなく、狙った獲物を引き上げてくるというゲームになってくるのだ。そこでこのブラックライトが活きてくる。
TAM「お、金塊や。これで浮上…って海草かい!」
そう、ブラックライトで見える宝というのは常に裏表同じではなく、虚像であるケースもあるのだ。
海草は価値ゼロである。
てっぺんのボタンを押せばブラックライトが照射して、何のタイルかが解る。ただしTAMのように中身が違うケースもある。上に並べているのが勝利ポイントとなるタイルで、必要枚数アイテムを集めると交換出来る。
階層は浅いところと深いところに分かれており、当然深いところの方が価値の高いものが眠っている。そして男なら目指すのは最深部、沈没船のところだ。
一番底まで潜ると、既に確定している価値の高いタイルのどれかを取る事が出来るのだ。
と、こういった仕掛けがあるものの、基本的にサイコロゲームであるのは否めず、わしゃ、サイコロ運に見放されてまったお宝をゲット出来ず。
なんせ、底まで潜ったらええやろと、必死こいて潜って、その前に×で失敗しまくり。
海底は2層に分かれており、浅瀬は全体的に価値が低いのが多い。どちらかの層が全て取られればゲーム終了である。
かたや、TAM嫁はこういったゲームはめっぽう強く、次々とお宝をポイントに換えていく。
わし「わしの命は怪物退治やでぇ!」
なんでか知らんが、蜘蛛みたいな怪物が海底にいるのだ。こいつを倒すにはサイコロ勝負をして書いてある目以上の数を出さないといけない。
なんとか怪物タイルだけは手に入れたが、TAM嫁のぶっちぎりには到底及ばず、惨敗。
所要時間30分
TAMのコメント
まーまー、でしょ? 前に二人でやってもこんな感じでした。
でも、このブラックライト見てるとむっちゃ目痛いんですよ。(確かに)
ソマーリオ
まあ、仕掛けだけのゲームといえばそれまでやけど、その雰囲気はばっちり合っている。ブラックライトで深いところを照らし、これや! と思って浮上すると海草やったりw
子供はこれは楽しくてしょうがないように思う。
サイコロを振って×があってと、非常に単純なシステムなので、やってると若干飽きが来そうである。特に、後半の収束性が悪いところがいまひとつなイメージを受けた。さくっと終わりたいのだが、間延びしてしまうのだ。大人には、もうひとひねりして欲しいかったと感じるだろう。
こういったバースト系のサイコロゲームにはキャントストップという名作があるだけに、益々そう思ってしまう。実際にキャントストップは山登りにたとえられるが、海に潜るのをテーマにしているバージョンも存在する。ビバークするといったテーマからは、さっぱり意味不明だが、キャントストップ自体、それほどテーマを持ってるものではないので、特に気にならない。
深海に眠る宝は、仕掛けの楽しさとテーマの良さから持っていて満足度の高いゲームではあるが、むしろこのシステムをサブシステムにして、別のサルベージゲームを作ればかなりの傑作ゲームに生まれ変わるかも知れない。例えば、キーラルゴとの組み合わせなどは、想像するだけでわくわくするではないか。