Michael Schacht

Schmidt

2〜4人
10分

羊ひったくり

おいら、狼のジャック。
大好物の羊がこの牧場にはたくさんいる。
人間の目をだまくらかして、羊を盗むのが俺の仕事だ。
さて今日は何頭もらうかな。

プレイ感

ゲームマーケットに行った時に、プレイスペース広島の店長に勧められたのがこれ。見るとシャハト作なんで、ちょっと興味が沸いた。あれから1年ずっとほったらかしにしてたが、ようやくmiaとやってみることにした。中を開けたら、あまりのスカスカぶりにびっくり仰天! さいころ5個とめっちゃ小さいチップのシートが1枚入ってるだけ。これで1800円かあ、と感無量。


さいころを1つずつ振っていく。途中で辞める事も出来るが、出た目に応じて羊のチップを貰ったり失ったりする。羊の目と狼の目と2倍の目がある。羊は羊チップを貰い、狼は羊チップを失う目だ。2倍は羊だろうが、狼だろうが、その効果を2倍にする。最終的に20羊以上集めたら勝ちである。


コンポーネントはほんまこれだけである。しかも羊チップは1センチ弱の無くしそうな大きさだ。

まあよくあるさいころゲームやな。最初は3つずつ羊を持ってスタート。

この手のギャンブルゲームはどうしてもさいころを振りたくなるところがポイント。
miaが羊をよく出してるのに反してわしは狼が先行気味。

むむう!

コロン…狼

コロン…狼

コロン…2倍

コロン…狼

(|| ゜Д゜)ガーン!!

わし「ここで辞める訳にはいかん!」

コロン…2倍


おい、まじかい。はっきり言うて、10匹くらい一瞬で吹き飛ぶ。もう、あれやな、株と同じ。

mia「ぎゃはははは!! なんでそんなに酷い目なの」

わし「知るか!」

とまあこんなんばっかりあびて羊まったく増えず。miaはあっちゅう間に20頭集めてゲーム終了。

所要時間 5分


負け。

もういっちょ!

コロン…狼

わし「おい、ちょう待て。これなんで狼ばっかり出やがるんじゃ!」

と思って、ようやくさいころの目を調べる。ここまで経って始めて調べるあたり、わしゃゲーマーとは言えんわ。


ここまでくると何も言うまい。。。

わし「通りで狼の目がよう出る筈や。これ、羊、狼、2倍は全て同じ確率やんけ」

そこから、確実に辞めるという大人プレイ開始。

コロン…狼

わし「ほな、1頭失って辞める」

mia「堅いなあ」

しかし同じ確率と知ってから、お互いに増えたり減ったりの繰り返しで一向に終わる気配がない。
なんせ、10頭くらい、一撃で吹っ飛ぶのだ。

コロン…2倍

一番困るのが最初の2倍の目。当然やる。

コロン…2倍

コロン…2倍

コロン…2倍



コロン…狼

(|| ゜Д゜)ガーン!!


これ、わざとじゃないで。

わし「あ、あ、阿呆かあ!!」

ルールブックの例に、狼、2倍、2倍、2倍、2倍の目は16頭失いますと書かれてる。こんな極端な例載せんでもええんちゃうんけと思ってたけど、まさかこうも簡単に出るとは…

結局、一進一退を繰り返してまたしても負け…_| ̄|○

所要時間 20分

miaのコメント

面白いじゃん。さいころゲームは単純な方が燃えるね。

ソマーリオ

こんなしょぼいコンポーネントに1800円も出し、こんな単純なルールで楽しめるとはまったくドイツゲームってのは奥が深いわ。

確率が全て同じで、倍倍になるシステムなので、一撃で吹っ飛んだり、あっという間に逆転したり、とんでもないギャンブルゲームだ。こんなんカジノで導入した日にゃ、一日で億万長者が生まれたり、乞食になったりすんで。もう相場が無茶苦茶。しかも人間の根本ともいえる射幸心を恐ろしく煽ってくる。

キャントストップと若干プレイ感は似ており、あれが好きならこれもまた楽しめるだろう。キャントストップと違って場所を取らないのはいい。

システム的には何人でも遊ぶことは出来るし、まあ、その、なんや、羊の代わりにチョコを賭けても出来るので、そういうのが好きな人はかなり楽しめるだろう。むしろチョコを賭けろと言わんばかりのシステムやな。最初に皆が20チョコくらい持ち寄って、トップが残ったチョコを総取りするとか。あー、いかんいかん、方法を考えてどうすんねん。ジョーコデルモンドでは付属の羊チップを推奨しますw

どう考えてもこれ、チンチロリンとしか思えんわ。

gioco del mondo