Jacques Zeimet

Zoch

2人用
10分

サンタシ

ゲーム説明

9世紀、二人の建築家が、ヒマラヤの麓にパゴダの塔を建築します。
どちらが優れた建築家か、それは二人の建築技術をみれば明らかでしょう。

プレイ感

お手軽にできるということで、TAMがきたときにさらっと二人プレイ。ルールはすさまじく簡単で、どんどん塔を重ねていって、最期に横からみて見えるパーツが多い方が勝ち。ただそんだけのゲーム。


転がるアルミパイプの質感といい、色といい素晴らしい。

いっちゃん太いパーツは隠されることがないので、最初に置くのが定石かどうかが解らんが、なんかそんな感じになった。それでは芸がないので、TAMのちんこ程度の細さの木製棒を使ってみた。

特に頭をひねることもない。

すこーんっ!

TAM「あ!」

阿呆や、こいつ。。既に外壁が出来てどこも見せることの出来ない内側のパーツを入れた。

わし「礎じゃ」

その上に同じパーツを置くわし。TAMのパーツが土台となってわしのパーツは上からにょきっと顔を出す。


右側をみれば解るが、銀色の礎が入ってる。その上に同じサイズの青色のパイプを置けば、わしのパイプが見えるって寸法。

そんなこんなで2回ほど礎を作ったTAM8個に対しわし9個で勝利。

所要時間8分


左の塔に注目。


TAMのシルバーの礎の上に木製棒を通す。


組み上がった美しいパゴダの塔。青9、シルバー8で青の勝ち。

で、2回戦目、先攻はTAM。今度は、超長細い塔がポイント。これ、中身ないのよ。木製の棒が入ってない。

TAM「大丈夫すかねえ」

わし「細いのう。周りが全然育たん」

その塔やたらと熱く二人で取り合い。

TAM「ああ、もう置くもんないですやん」

頂点から、ぽっかりと空いた穴に、シルバーの木が深い深い井戸に落ちる音が反響する。

すこぉーーーーんっ!!

※ 手番に必ずパーツを使わなければならないからこういったこともある。

TAM「もういっちょ」

すこぉーーんっ!!

※ 手番に必ずパーツを使わなければならないからこういったこともある。

TAM「もういっちょ」

すこぉーん!

※ 手番に必ずパーツを使わなければならないからこういったこともある。

わし「ほな、ここね」

しっかりと土台が築きあげられた上にわしの青い棒を差し込んで、しっかりと頂上から見せる。

TAM「むっちゃむかつきますわ!」

3本の礎を使ったTAM7に対しわし10で圧勝。

所要時間8分

3回戦目はまんまとわしが礎を築かされ、TAM9わし8で負けてしまった。

TAMのコメント

礎なったらやっぱり勝てませんよねえ。まったく無駄な一手どころか相手のアシストですから。でも、これおもろいですわ。いいなあー。値段安かったら欲しいです。

ソマーリオ

高さと太さが違うアルミの美しいパイプと最も細い木製のパーツ。綺麗にコーティングされた木製の土台はさすがにコンポーネンツのZochといったところ。しかしその分ゲーム性の割に値段は高くなってしまった。

手軽にやる分には丁度いいが、あまりゲームを持っていない人ならこの値段払うならもっと別のドイツゲームを買うべきである。おもろさは、ま、こんなもんでしょと皆が想像している程度そのまんま。

これは完全に収集家向けのゲームですな。箱もでかいし。ひとつ気になるんは、あまりにもシンプル過ぎて、絶対に勝つ解があるんじゃないかと思ってしまう点。その通りやれば先手が必ず勝つとかそんなん。大丈夫なんかなあ。ストーンヘンジが大丈夫らしいんでこれも大丈夫なんかも知れんが、心配してしまう。今回は先手後手両方勝ってます。
誰か数学に詳しい人、計算してみて。

というか、ルール間違いをbiscoさんに指摘して貰った。何でも相手のコマでも使えるとか。な、なにぃぃ!! 確かにこれは嫌がらせ度かなりアップ! 今度やってみよ。

と言うわけで、早速、正しいルールでBBと再戦した。

むむむっ! おもろいやん! かなり積極的に相手のパーツで”礎”を作る事が出来る。もう、酷いくらい。それが笑える。そして出来た塔はやたらと低く中身がぎっしり詰まったものになった。これ、ゲーム時間が短くて(うーん、ゲームしたぜ! という感覚になるにはある程度のプレイ時間が必要なのだ)に足りんけど、付けてもいいくらいのさっぱりしたおもろさやな。そしてまったくの初心者のBBが「勝てないけどなんかおもしろい!」と気に入ったところから意外と汎用性が高いゲームである事が解った。BBは女性なのだ。これは女性向けに入れてもいいかも知れん。考えてみれば女性が好むパズルやん。また共同作業で何かを作るという女性が好むキーワードも含まれている。評価保留。つけるかも。と言うわけで付けた。やっぱりこれはそれくらいのゲームだわ。

※ この日、BBに布教しようと、わしのいつもの必勝パターン、バルーンカップをやり、それから絵がカワイイと興味を示したのでクライネフィッシュをやってからのサンタシであった。BBは人生ゲームすらほとんどやった事のない奴であるが、全て楽しんでいた。参考にどうぞ。


ちなみに下がこのゲームのデザイン元となった中国の大里にある崇聖寺三塔(西暦836年〜893年建立)というパゴダ(仏)の塔。




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