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Stefan Feld
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Queen Games
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2人用
45分
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ローマ革命
蛮族が支配する紀元前100年。
ローマは希望であった。
しかしそんなローマの中に、ローマ建国以来初の内戦が起きた。
スッラがローマに革命をもたらし、カエサルは逃げた。
ローマはやがて帝政へと移行し、新たな政争が始まった。
ローマの歴史は革命の歴史でもある。
プレイ感
PHYさんが結構面白いですよというので買うてみた。
中身を見るといかにも駄目そうな感じがする。しかもルール読んでも理解出来ないときた。
やってみたら解るやろとTAMとプレイ。
サイコロディスク(ちなみにわしはダイスという表現は嫌いだ。【賽が転がる】こんな可愛い日本語を使わない手はない。ダイスは英語表現でちょっと違和感もあるのだ)を真ん中に置く。
で、サイコロを振ってその目に置いてある自分のカードの効果を適用して、勝利ポイントを奪い合うといったゲームだ。
初期設定。カードをサイコロディスクに置くのだが、置いてない部分は毎ラウンドマイナスになる。最初は必ず2カ所ないので勝利タイルを2返さなければならない。
手番の最初にカードを置いてない場所分勝利ポイントが減るなど、ぱっとみてイメージしにくいゲームなのだが、ようやく理解してきた。
サイコロを3つ振って、どう使うかを好きに振り分けるのだが、サイコロの目分のお金を手に入れたり、カードをサイの目分引いて1枚選ぶという選択肢もある。手札やお金は自動的に増えないので、こうやって増やす必要がある。となると自然、サイコロディスクの小さい目に強力なカードを配置して、でかい目は、お金を手に入れるのに使いたいという方向性が生まれる。
サイコロを3つ振り、適用を決める。1の占い師を発動して、6はお金を貰う。残りの4をどう使おうか、というところ。
基本的に正面のカードを攻撃するので、相手も同じような手口だと1,2,3の場所は超攻撃的な戦列となるのだ。
そうは書いてもそれほど自由には置けないのだが、途中、議会がやたらと強いことに気づく。
サイコロ2つ使わなくてはならないのだが、もうひとつのサイコロ分(片方は議会のサイコロディスクに使う)の勝利ポイントを貰えるのだ。
これを真ん中あたりに置くとそのまま、ぶっちぎられるのを恐れて、TAMが軍団兵を派遣してきた。ローマの正規兵である。
軍団兵に破壊されつくした議会政治では、すでにローマは野蛮国と化したのと同じである。
わしも即座に報復攻撃として、百人隊長で、TAMの神殿を破壊しようと目論む。
が、奴の持っている近衛兵ディフェンスがやたらと強く、なかなか破壊できない。
※近衛兵の能力は、相手のサイコロの目を封じるのだ。
わしのローマは共和制なので4の評議会がポイントだ。相手のTAMは軍事行動ばかり取れるカードを並べ立てる。軍事国家ローマにしようと目論んでいるのだ。
結果、カードをぼこぼこにされた。こうなると毎回2失点くらう状況になるのだ。
しかしここで超むかついたわしは、9セスティルティウスもする暴君をだし、近衛兵を暗殺。
ローマは完全に混沌と化した。
その中、こっそりと議会を再び召集したわしが、着実に勝利点を稼ぎ勝利。
再び4で議会を招集後、6勝利ポイントをゲットして、勝利。
ローマに再び秩序がおとずれた。
所要時間 45分
TAMのコメント
なんかバランス悪そうに見えたんですが、結構おもろいですねえ。
BBのコメント(別の日にやった)
ちょっとややこしいかなと思ったけど、結構おもろかった。
ソマーリオ
やたらと議会が強いので、一瞬ルール間違いかなと思った。そういったものを踏まえてBBと後日やったが、この議会をどうするかというのがゲームのキーとなるようだ。ローマといえば共和制なので、強くしたのかも知れない。
カードの強さがまちまちで、バランスが悪そうに見えて実はちゃんとしてそうな気もする。不思議な感覚のゲームである。この感覚の悪さみたいなのが、皆の”結構”という表現になるのだろう。カード運に恵まれなければ、数ターンで、議会は勝利ポイントを稼ぎ出してしまうこともある筈だ。猛烈にモーメンタム(勝利点)が傾き、猛烈に揺り返しが起きる。恐ろしいゲームバランスである。
こういった特殊カードを使った二人用ゲームと言えば、ドーンのジャンボがあるが、あれに比べて、わしゃ明らかにこっちの方がおもろい。また両方やったことのあるTAMも、こっちのほうを楽しそうにやってた。
出来ればルールブックに、議会をどうするかがゲームのポイントですとか書いてくれていれば、このゲームの一般的評価はもっとあがっただろう。やっててどうしたらええのかよう解らんのだ。
時間が50分くらいかかったりするのが難点だが、まったくだれることなくやれるし、カードの効果もジャンボと違い、ここで使わんといかんなあという必要性も出てくるようになってる。
”結構”おもろいゲームである。雲をつかむようなゲームではあるが、もう少しやり込んでみてバランスを確かめてみたい。実はBBとの再戦では、一気勝ちしそうになるのをわざと手綱を緩めたのだ。そこらへんのバランスはもう少しみてみないと解らないが、時間はかかるが何度かやってみたくなるゲームである。もしこれでバランスが完全に取れていれば相当凄いゲームだ。
と、かなり前に書いてたのだが、アップするタイミングを逃している間に2006年のゲーム大賞推薦リストに入った。で、良い機会なのでアップしてみた。