Friedemann Friese

Wolfgang Panning

Abacus

3〜5人
50分

パパラッツォ

ルール説明

手番がくると場に置いてある3枚のスキャンダル写真の1枚を選び、順番に値段をつけさせる。最高値を付けた金額で自分が買うか、買わなければ、また順番にその価格で買うか決める。その場合、手数料として半分のお金を貰える。

それから売れた場所に自分の手札から新しいスキャンダル写真を場に置く。

スキャンダル写真は同じ人物の写真が多ければ多いほど値段があがる。

最後に全ての写真を売り払って一番お金のある人が勝ち。
特殊なルールとして、一番最初、手札が配られたら、左隣の人に自分の手札を見せる。これでどの写真の値段が高くなる可能性があるかの情報が入る。


こんな感じで、3枚のパパラッチ写真が出る訳だ。それを手番プレイヤーが販売する奴を決める。周りはそれに金額をつけて、価格を決める。一見すると競りゲームだが、競りじゃない。値段をつけるだけで買う権利は手番プレイヤーにあるからだ。手番が買わない場合も左から買うかどうか決めていく。

※ うんちく ダイアナ王妃で有名になった言葉パパラッチはパパラッツォの複数形だ。イタリアーノでは、男性の複数形の場合Oで終わる単語はIに変わるのだ。

プレイ感

本来なら3セット行うのだが、1セットの短縮ルールでやってみた。

最初ルールを読んだ限りではモダンアートみたいかなと思っていた。
ところがやってみたプレイ感は全然違った。このゲームは競りではないのだ。

例え手番の人が買わなくとも、最高値をつけたプレイヤーが買える訳ではない。競りゲームではないんやけど相場を読むのが大切なのだ。ふーむ、こういうやり方もあるのだなと感心。まあ、ほとんどは手番の人が買っちゃんやけど、ね。

このゲームの感覚は、フィストファックの掛け声のないフィストオブドラゴンストーンにある意味近い。


同じ種類のカードが出れば出るほど真ん中の価格表がアップするので価値が一目瞭然。そしてどういったカードが出るかは自分の手札+最初に隣から見せて貰ったカードから推察可能なのだ。おかげで差はつきにくいが、その分読み合いで勝負が決まる。

淡々と静かに進行する。しかし、心の中では、ひたすら相場をみて、相手の手札を読んでいるのだ。

うーん、おもろい!

今回は購入しておもんなさそうと思ってやらずに眠っていたのを、まあ、そろそろやっとこかと軽い気持ちで出したのだが、これはなかなか。きちんとフルゲームでやらんとあかんゲームだ。

コンポーネントはプラスチック製のお金に手番マーカーと確かにしょぼい。そしてカードゲームのくせにじっくりとやるタイプだ。3人で1セットでも20分くらいかかったので、3セットのフルゲームでは1時間かかる。

それでもその時間をかけてやる価値のあるゲームだといえる。こういったゲームで一番大切な相場が分かりやすいので集中出来るのだ。
まあ、俺が2連勝したからそういうてるのではない。きっと。。。

このゲームは競りゲームのようでいて感覚はまるで別物。相場がとても解りやすく、マジェランと比較して読んで貰いたい。

TAMのコメント

これは難しいゲームですねえ。おもろいじゃないですか! 皆に紹介しましょうよ!

(絶版やけどな。。。)

gioco del mondo