Jacques Bariot
Thomas Cauet
Guillaume Montiage
Matagot
3〜4人
45分
ネフェルティティ
古代エジプト
アメンホテプ4世は首都をテーベからアマルナへ移した。
テルエルアマルナでは毎日、市が開かれ、人々は買い物を楽しんだ。
プレイ感
フランス製のゲームで、雰囲気が非常に良いので買うたはいいが、やる機会がなくてようやくオビ湾、OEC、miaらと4人プレイすることになった。
一風変わった競りのゲームで、市場で競りを行う。手番には使用人駒を払ってもいい価格の場所におく。一定条件が揃ったら、市場は閉鎖されてその時に一番高い金額に駒を置いていたプレイヤーがお金を払って、カードを入手する。カードは最終的に1人で持つ場合と皆でシェアして持つ場合では勝利点が違い、出来るだけ独占すればいい。
4つの市が開かれている。それぞれの市には競り用の値が描かれている。落としたプレイヤーのお金は市の上に置くという独立採算制となっている。各市の一番上のカードには王室チップが置かれる。
このゲームのポイントは、市場が閉鎖される条件。4つ繋がって駒が置かれた時とか、さいころを振って、置かれた使用人駒と同じ数字が出た時とかなかなか一筋縄ではいかん。で、閉鎖されると、タイルは横にスライドさして違った競り市場が建つのだ。非常にメカニカルでおもろい仕掛けである。
この市の閉鎖条件は、合計で17以上になった時。閉鎖の時にトップの人がお金を市の上におき、市タイルをスライドさせ(今駒が置いている場所にスライド)ると左側に新しい相場の市が立つという寸法だ。マスにアイコンが描かれているのは、そこに置いたらその効果を得られるというちょっとお得なマスである。
トップで落としたプレイヤーは、王室チップが載ったカードか、その他のカード2枚を選んで貰う。2位以下は順番に、残りのカード1枚か、その市場に残ってるお金の半分(切り上げ)を貰う。
上に見えるのが人物カード。赤い王室チップをもったプレイヤーが手番に1枚捨てる代わりに好きな人物カードを使える。これは非常に強力だ。
ここでひとつこのゲームの問題でもあり、面白いところがある。経済は全プレイヤーで閉じられているという事だ。プレイ全体で総量が決まっている。お金ばっかり意図的に集めると、他のプレイヤーは貧窮し、安い値段でどんどんと落とせてしまうのだ。こうしてキャスティングボードを握るプレイをすると途端にゲームが破綻してしまうのだが、割合気づきやすいのが残念である。バグといっていい。拡張でここらへんが修正されてるかどうか。
カードを補充するときにイクナートンカードを引けばその市は完全閉鎖に追い込まれる。写真でいう真ん中の緑っぽいカードがそれ。その場合、市タイルを斜めにして完全閉鎖された事をしめす。これが起きると今後の閉鎖はすべて完全閉鎖となる。すべて完全閉鎖されたら、ゲーム終了だ。
ゲームは、そういう風にならないように気をつけながらやっていったが、駒が不足してなかなか閉鎖してくれない市場があった。
自分の持っていないお金の場所に置くことは出来ないので、場全体の動きが止まってしまう。
それでもなんとか閉鎖させて駒を戻して、ゲームは続いた。
結局、そればっかりが気になって勝ち筋が今ひとつ見えないまま、ゲーム終了。
最後の市も閉鎖されゲーム終了。
得点はそのカードを持ってるプレイヤーによって変わる。例えば右のゲーム盤は、独占なら1枚6点、二人持ちなら1枚5点という感じで集計するのだ。
オビ湾が勝利した。
所要時間45分
ソマーリオ
やろうとしている事は非常におもろい。ルールを読んでわくわくした。
ところが、どうにも仕上げが粗かったようで、なんとも言えないプレイ感となった。
特にお金問題に絡む駒問題。
お金が足りない事が多く、その場所に駒が置けなくなってしまう。そうなると閉鎖条件がなかなか満たせずに無意味にさいころを振ったりして(閉鎖条件にさいころを使う市がある)神頼み的なシーンが出てきてしまった。
カードの種類を集めるにせよ、なんせ置ける場所が限られてしまって、それどころではなくなってしまう。それはそれでいいのだろうが、閉鎖がなかなか起きないとゲームが進展しないのだ。つまりだれる。
カードを含め、非常に美しい出来なのにあまりにも勿体ない。
拡張でここらへんが修正されている事を祈りたい。
競りの価格の場所に駒を置くのは、
クニッツィア
の
アメン・ラー
に似ているがプレイ感はまったく違う。
gioco del mondo