Stefan Risthaus

ABACUS

2〜4人
45分

モニュメント


多くの文明が霧の中から現れてきます。取るに足らないものもある一方で、高度な文明 を築きあげたものもあります。この時代まで残っているのは、遺跡と古代の歴史家の記述 だけです。
プレーヤーは、永遠の名声を手に入れるため、豪華なモニュメントをつくります。
新たな世界の不思議を作り上げたり、既にあるモニュメントを建て替えたり、「独自の」大きなものを作り上げたりします。さらに、自分の歴史家に建設したモニュメントの価値を高め る記述をさせたりします。モニュメントと壮大な記述で歴史に名を留めることができるの が成功したプレーヤーなのです

プレイ感

かれこれ9年前のゲームだが、なんかの拍子におもろいと評判をきき、なんかの拍子に購入した。一度、ルールを読もうと思ったが、ルールが不親切で解かりにくく諦めた。意を決して出してきた。miaとコタ6歳との3人プレイにて。

※ルールが解りにくかったのは、図柄に何がどれと描いてなかったからだ。


手札5枚からスタート。手番には3アクションを行うか、歴史家駒を使うかのどちらかを選択する。アクションは、手札を1枚補充(手札上限なし)、手札をモニュメントとして自分の場に出す、すでに出されているモニュメントと同種の手札を追加で出す、同じマークの手札を2枚出して同じモニュメントの枚数分得点するか、追加で1アクション行う、から必ず3つ行う。


初期手札5枚だが、手札上限はなし。カードは遺跡の種類は色、価値は数字、マークは数字の横で構成されている。

歴史家駒を使うには条件があり、自分以外に2枚以上出しているモニュメントがない場合、歴史家駒がない場合はこの行動を選ぶことはできない。
行う場合、自分以外のプレイヤーが場に出しているモニュメントを1枚ずつ取り、そのモニュメントの価値駒をあげて、自分の歴史家駒を1個、とった枚数と同じ数字に配置する。ただし1枚しか置いてないモニュメントは取れない。
得点は歴史家駒の数(3人なら4回、4人なら3回)だけできるが、余らせてゲームを終わらせると1個につきマイナス12点となる。


同じ種類のカードは複数枚まとめて出せる。ただし全プレイヤーの間で遺跡の最初は2枚以上、2回目は3枚以上必要で、3回目の遺跡は誰も出せず、手元に残れば別の使い道をするしかない。

こうして補充用3枚のカードが補充できなければゲーム終了である。
各モニュメントが単独、トップ、2位に応じて、モニュメントの価値駒の示している得点を得る。歴史家駒の数字がトップから順番にボーナス得点をもらう。一番得点が高いプレイヤーが勝ちだ。

まずは、手札を集めて一気に出すのが良さそうなので、場にあるカードや欲しいカードがない場合は、山札のブラインド引きを行う。

こうしてみるとチケライのようである。


大事なのは歴史家による記述だ。この行動を行うと自分以外の2枚以上あるモニュメントの一番上のカードを1枚ずつ取って、そのモニュメントの価値を1段階ずつ上げる。これはゲームの最後の得点となる。このようにモニュメントは取り去られてしまうため、価値の高いカードを下にしといた方が良い。

コタ「じゃあ、ピラミッドを出して、ハリカルナッソスも出す」

ある程度たまると、モニュメントを出しに行く。

モニュメントを出すには制限があり、それぞれのモニュメントは合計2つまでしか出せない。また最初のモニュメントを出すときは2枚以上だが、2つ目のモニュメントは3枚以上必要である。

先に出したほうが有利で、ここらへんはカードため込み防止につながっている。

最初はなんせ、ためて出すのが楽しくてそればっかりをやっていく。

mia「じゃあ、ピラミッドを出す」

わし「げぇ、無駄カードできたやんけ」

コタとmiaに出されたせいでわしのピラミッドのカードは無駄カードになった。
しかしゲームとしてはきちんとこの部分もフォローされており、同じマークのカード2枚で得点できるのだ。

わし「じゃあ、この兜のマーク2枚で、5点」

山札が3分の1ほどになったころ、これ、考えたら誰も歴史家駒使ってないんじゃない? と気づいた。

わし「1個残すとマイナス12やぞ。歴史家駒使う」

自分以外の2枚以上あるモニュメントの1番上になってるカードを1枚ずつ取っていく。
この動作がいかにも歴史家が記述している感じがしてよい。

11枚なので歴史家駒を11のマスにおく。さすがにたまってただけあって、最高クラスの記述っぷりである。

それから取ったカードに従い、そのモニュメントの価値を1個ずつあげていく。

そこから慌てて、歴史家を使って記述していく。
歴史家駒が記述しても、基本的には得点にならない。むしろ相手の得点を増やす効果すらある。だからこそ1個のこすとマイナス12点なのだ。

もう山札がつきそうである。なんせマイナスを防ぎたいと、歴史家を使ってあげて、結局全員が1個ずつ残してしまった。

各モニュメントで、枚数が多いプレイヤーが1番目の得点を、もし同数ならカード価値の高い方が1番目となる。やってみてわかるのは、このカード価値ってのが非常に重要で、かなりの割合で同数となる。
さらに単独であるなら、単独点をもらえるのででかい。

最後に歴史家の記述の多いプレイヤー順に得点する。

結局わしが勝利した。

所要時間40分


最終。各モニュメントの点数を加算していく。歴史家に記述されればされるほど得点は高くなる。またそのモニュメントが一人しか出していないと1位2位の得点を独占できる。歴史家に記述されるので、枚数が多いプレイヤーが1位の得点を得るが、カードは1枚しか残らないことが多く、同数の場合カードの価値で決まるので、カードの数字が非常に大事となる。

翌日、再び対戦したら、コタローがやたらと公開しまくっていく。

わしは大いに広がってからそれを歴史家で記述するという失策をおかした。まったくゲームのシステムが解っていなかった。

結局、コタローがぶっちぎりの勝利をおさめた。


これが2回目。歴史家の記述を早めにやったので歴史家駒が中央に集中している。これによる得点もあるが、歴史家を記述するということは、相手のモニュメントの価値をあげるという事なので、そのタイミングが非常に難しい。

miaのコメント

これ、予定がなければすぐに再戦したいくらい面白い。

ソマーリオ

言われた通りの面白さ。ルールは何かに似てるなあと思ったら、ぼろ儲けカンパニーとよく似ている。まとめてドーンと出せるところなんかは、チケライだ。

しかしこのゲームには特筆すべき歴史家の記述というルールがあり、ぼろ儲けカンパニーとは一線を画している。もちろん前者も非常に面白いゲームで、このゲームは明らかにそれを参考にしてはいるが、歴史家ルールのおかげで雰囲気の違うゲームとなった。

特に面白いのは、歴史家使っても相手が喜ぶだけというところ。タイミングというのが非常に重要で、できる限り相手の持つモニュメントの価値をあまりあげずにやる必要がある。

歴史家の記述方法も1枚ずつ丹念にとっていくと、実際に発掘して記述している気分にすらなる。こういうのはアナログゲームではとても大事である。

このゲームの欠点はなんといってもコンポーネントのしょぼさ。
カードの品質は悪く、ボードもインクジェットで印刷したようなボヤけた絵柄である。色合いも微妙で解りにくい。

そこだけが欠点で、ゲームの面白さは前述ぼろ儲けカンパニーを凌駕しているように思う。といっても、今更手に入りにくいとは思うので、NGOあたりがリメイクしてくれることを願いたい。カードゲームの割にテーマ性もばっちりだ。

gioco del mondo