Peter-Paul Joopen

Selecta

2人以上
15分

おしゃれパーティ

今日はダンスパーティ。8匹のテントウ虫が相談しました。
「今のままじゃつまんないよ。それぞれの服を交換して着飾ってはどう?」
「賛成!」
テントウ虫は自分たちの背中の色を交換し始めました。
でも、それで本当に上手くいったのでしょうか?
「つーんだ!」
あちこちでテントウ虫たちが交換をいやがる声も聞こえてきます。
そのパーティのうわさを嗅ぎつけたアリたちも参加し、てんやわんやの大騒ぎになりました。

プレイ感

子供ゲーム大賞を獲ったゲームだが、子供ゲームらしく値段が高く手がでなかった。子供ゲーム大賞受賞も集めようと決意した一環として購入。全員が勝つか、全員が負けるかの協力型ゲームなので、miaと二人プレイにて。


8匹のテントウ虫の背中に5本のペグがささっている。このペグを交換して全て色違いにすればパーティに参加出来る。8匹のテントウ虫がパーティに参加するより先に7匹のアリがパーティに参加すればプレイヤー全員の負けである。さてテントウ虫といえば「ぼくらは七つの星なのさ。夜空に輝く星じゃなく♪」と7が基本だが、どうして8匹で5つのペグなのだろう? 答えは磁石である。テントウ虫の口はS極N極の磁石になっており、手番にルーレットを回して、テントウ虫にキスをさせるのだ。もしキスすればお互いのペグを交換するが、嫌々をすれば手番終了である。だからテントウ虫は偶数、ペグは自分の色+4つとなる。


左のパンジーにアリが群がり、下の葉っぱに完成したてんとう虫が並んでいく。アリが全て並びきるか、てんとう虫が並ぶかの勝負である。最初てんとう虫は同じ色のペグを持っている。これを全て色違いにするのだ。

ルーレットが花びらのガクのところに止まると、アリが葉っぱに来るのだが、これがあっという間にアリが7匹群がってゲームオーバーとなる。4回やったが、テントウ虫が1匹もパーティに参加出来ずに終わるのがほとんどだ。

難しい! こんなん出来るのか! とmiaと二人で話してたところネットで検索をかけてみた。あまりにもゲームシステムが強すぎる。

そうするとこのゲーム簡単です。ゲームに勝てないのは、ルールが間違っているからです。とあった。

マジ? とルールを読み返して見たが「アリを葉っぱに移動させる」としか書かれていない。Selectaのゲーム説明書は日本語が載っているので便利だが、よく重要なルールがぬけている事が多い。で、英文を読んでみると「アリはまず、パンジーの花の上に移動して、もう一度出たら、葉っぱの一番上に移動させる。次に出ると2匹目のアリを同様にパンジーに移動させて、葉っぱの次に順番に置いていく」と確かに書かれていた。つまり本来はアリは2度移動するので倍の時間があったのだ。そりゃ、無理だわ。。。


ルーレットがガクに止まるとアリが移動するのだが、直に葉っぱに載るのではなく、一旦パンジーの上に移動させてから、次ぎに出ると葉っぱに移動する。そうでないとまったく勝ち目がない。

という訳で翌日、再挑戦。

mia「ちゅっちゅ」


相性がいいてんとう虫はこのようにキスをする。手番はさらに継続できる。

テントウ虫には相性があって、キスするとお互いにペグを交換するが、気をつけなければいけないのは、自分の元の色以外を交換してしまうとゲームに勝てなくなる事だ。で、キスをすると次々に選べる。

mia「ちゅっちゅ…あー嫌われた」


ぷい〜ん。相性が悪いと、このように嫌々をする。この場合、手番終了。

それで手番終了だ。

わし「じゃ、わしの番ね。お、こいつは、この色同士持ってるからこいつでいける筈」

と、思いきや何故か嫌々…_| ̄|○

わし「えー、なんでなんで??」

頭の中では、こいつをN極と仮定すると、こいつがS極でと分析をする。

わし「わからーん! なんでおうてるのに」

それはさておき、ゲームの序盤は苦戦するのだが、中盤以降急激に成功率が高くなってくる。予測がつくようになってくるからだ。


今回はアリがほとんど出ず、良い感じ。全て色違いになったてんとう虫は下の葉っぱに並んでいく。最初は苦戦するが、後半は一気に並ぶようになっている。間違ってはいけないのが、てんとう虫の元の色以外のペグは交換してはいけないという事だ。それをやると、パターンが狂ってゲームに勝てなくなる。


ここまでくると余裕のよっちゃんイカと思いきや……

わし「アリかあ」

mia「じゃ、わたし。またアリ!」

わし「おいおい、…ってアリかい!」


アリ、怒濤の攻め! 勘弁してくれ〜。本来なら空いた場所にルーレットが止まると好きなてんとう虫を使えるという有利さがあるのだが、ガクにこう止まるとどうしようもない。

一度アリが出ると次々に群がるように出てきやがる。当初余裕のよっちゃんイカと思われたのだが、アリ、非常に活動的だ。


ひーーー!! もう無理ぽ……_| ̄|○

まさにあと1度アリが出たら終わりというところで、ようやくルーレットが花びらに止まった。

わし「勝った!」

所要時間15分


勝利! ほんま絵に描いたようなギリギリの勝負でした。ふぅ〜

miaのコメント

可愛いんだけど、最初のセッティングがめんどくさい。

ソマーリオ

なるほどねえ。想像通りのゲームかなっていう感じ。テントウ虫の駒の作り込みはなかなか見事だが、miaの指摘通り、ちょいとペグが細かいので最初のセッティングがめんどくさいところはあるが、磁石で相性を表すのはなかなか可愛らしい仕掛けだ。

またアリの駒は十分に憎たらしいのはいいのだが、Selectaのゲームの大きな欠点としてこうした駒の素晴らしさに反して、ボードがお粗末なところがあるのはなんとかして欲しい。今回では、ルーレットを打ち付ける台と穴のサイズがあっておらず、後ろから差し込むとボードが穴の縁取りから盛り上がって、ルーレットの針の障害となって回らなくなる。またボードが痛んだ感じがしてどうにも嫌だ。

ゲーム本来の楽しさとしては、悪くない。子供が協力して達成するとなると勝敗を共有する事が出来るので和気藹々と出来る筈だ。こういった協力型ゲームとしては、大人用では指輪物語キャメロットを覆う影など存在するが、むしろ子供用ゲームに向いている。ある程度年齢がいけば、勝ち負けというものを教えるのはいいが、第一次反抗期を迎えるまでの子供は母親に対する依存が強いので、こういった皆で何かを達成するというチームワークというのを教えるのに最適だろう。

大人だけで遊んだ場合、正式なルールでは、やや簡単な感じがしたので、2匹ほど最初に葉っぱに載せておくなど、ちょっと難しめに設定すればいいように思う。実のところ、あまりにも歯が立たなかったいきなり葉っぱにおくルールの方が燃えたところがある。絶対に勝ってやる! と思った。それではあまりにも勝てないので、ちょっと難易度を難しくするのが一番良いように思う。

子供が遊ぶには、もちろん内容も仕掛け上でも好ゲームであるし、大人が混じってもいわゆる記憶だけのゲームではないので、子供の接待という感じではなく、一緒に楽しく遊べるゲームである。まあ、本気モードでやってしまう可能性があるので、やや緩めにアドバイスするといいかも知れない。ただ難易度をあげると、かなり真剣にやらないと勝てない。

gioco del mondo