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Reiner Knizia
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Selecta
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2〜5人用
10分
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水晶をとりもどせ!
魔法使いのおじいさんが大切にしていた水晶の玉が盗まれました。
魔の森に住む悪い魔女の仕業です。
悪い魔女はその水晶を粉々に破壊してしまいました。
子供たちは魔法使いのおじいさんになんとか元気を出して貰おうと砕けた水晶を取り戻しにいきます。
でも、悪い魔女に見つかってしまうとヒキガエルに変えられちゃいますので気をつけてね。
プレイ感
くにちーが出した子供用ゲームで、ドイツゲーム賞の子供部門で1位を獲得。今年は子供ゲーム大賞が小さいオバケで、子供ゲーム賞がこれである。なんとなく楽しそうなんで輸入してみた。セレクタ社は日本語ルール付なのが嬉しいが、魔法使いのおじいさんは水晶置き場と魔の森には入れないという重要なルールが抜けてるらしいので注意。とりあえずBBと二人プレイ。
上が魔の森、下が広場。魔の森は近いが魔女に見つかりやすい。右上にある水晶置き場に向かって戻ってくるのだ。
サイコロを振って自分の駒(2つある)か、魔法使いを動かすだけなのだが、水晶置き場までには2通りの道がある。魔の森コースと平地コースである。平地コースは距離は長いが安全で、魔の森は魔女にすぐに見つかっちゃうコースである。
面白いのが魔女のルーレット。魔女のマークが出ると魔女ルーレットを回す。魔女がさした先に子供がいたらヒキガエルにされるのだ。
ひっひっひ。みぃつぅけぇたあ!
けろん。魔女のサイコロが出るとルーレットを回す。魔女ルーレットに見つかると、こんな風にカエルにされる。わしゃアマガエルがええな。
このルーレットが非常によくて、いかにも見つかって魔法をかけられたみたいなムードがぷんぷんする。
カエルにされてしまうと1マスずつしか進めない。魔法使いの家に帰るか、魔法使いに来てもらうまでカエルのままである。しかもカエルにされるとせっかくの水晶も持てない。次にここにきた子供にとられちゃうわけだ。
水晶を駒に載せて帰ってくるのだが、こんな時に見つかると水晶を落としてしまう。
わし「おーい、それはわしのやって!」
BB「あれ、カエルがおるわ」
最初からBBが飛ばす感じ。カエルにされたわしの水晶の欠片を奪ったりと、あっという間に2つゲット。3つ集めれば勝ちなのだ。
同時見つかりw カエルの面はつるつるになってるので水晶を落としてしまう。こうなると大騒ぎ。
わし「魔法使いのくそ爺! 早よ助けんかい!」
魔法使い「なんやと、このくそがき! なんや、カエルよりももっと酷いTAMにしたってもええねんど?」
わし「すんません、すんません。おじい様、お助けください。あの場の空気を読めないTAMにだけはしないでください」
魔法使い「しゃあないやっちゃのう。…エイエイエイッ☆」
わし「ありがとう!」
魔法使いのおじいさんを動かしてもいい。カエルにされた子供を元に戻す魔法を使うのだ。エイエイッ、ぴろん。魔法使いがカエルの魔法を解いたらもっかい出来る。
結局、そのまま、BBが3つ運んでゴール。
わし「遅いっちゅうねん、くそ爺!」
所要時間 5分
その後、TAM夫妻ともやったが、TAM嫁圧倒的なリードで勝利。
BBのコメント
このおじいさんむっちゃ可愛い! ゲームも楽しいし、大人も子供と楽しめるわ。もっと多人数でやった方が楽しいやろなあ。
ソマーリオ
なるほど。子供用としてはよく出来てる。魔女の仕掛けもさることながら、魔法使いを動かして、ディフェンスさせたり、相手の場所から動かしてしまったりと、軽い嫌がらせが非常にいい。これくらいなら子供も泣き出したりしないだろう。
魔の森に入るやつはあまりいないのが残念だが、入るやつっているのだろうか? 4出たら一気に水晶置き場にいけるからいいとして、負けそうになったら積極的に入るべきなんやろなあ。
魔女の活躍はそのままプレイヤー人数に影響されるので、わいわいと楽しむためには多人数でやるべきである。
魔法使いのおじいさん駒は木製ですさまじく精巧である。子供の駒も木製で水晶が載っかるってのも分かりやすくていい。魔女はいかにも魔法をかけてきそうで、イメージも抜群である。このゲームの唯一の欠点はボードが箱にうまく収まらないということだけか。セレクタのゲームってボードサイズと箱のサイズがあってなくてがさごそする。
子供用で、記憶系でないというので非常に好感の持てる作品である。なんせ子供用ゲームは記憶記憶記憶やからなあ。
子供を交えて5人でやってみたところ、この瞬間にどうしてもカエルにして欲しいというところでうまく魔女のルーレットが指してくれないというところに欠点があった。最初はたまたまかと思ったが、子供ってのは何度も同じゲームをやるのが好きなようで、何度もやらされたが、やっぱりココイチ決まらず、盛り上がりにかける展開もある。マスの数が結構多いからだと思われる。まあ、子供用ゲームで攻撃的すぎてもしょうがないので、これはこれでいいのだろう。子供には大好評だったが、大人にはちょっと物足りない場合もあるかも。