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Gil d'Orey
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MESAboardgames
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2〜6人
20分
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リサイクル
ゴミはきちんと分別して出しましょう。
ほら、そこ散らかってる。
考えも無しに適当に出したら、自分に跳ね返ってきますよ。
プレイ感
激混みのゲームマーケット2011で、ようやくオビ湾がフリースペースを確保した。オビ湾がテンディズで買うたゲームを吟味してるときにタナカマ登場。オビ湾、これ買わずにゴミの奴にすれば良かったかなとのたまうと、タナカマが「ゴミの奴はかなり良い出来ですよ」と相撲取りの真似をして言う。じゃあ、カワカミが俺が買いますよといって買うてきた。ルールを読むのも時間が掛かるので再びタナカマを招集してルール説明して貰う事にした。オビ湾、カワカミとの3人プレイにて。
手札5枚。親プレイヤーは、コンテナカードをめくる。それを自分の手札で順番に競っていくのだ。コンテナカードにはゴミの種類(色)と得点が描かれている。自分の手札からその種類に応じて何枚で競るかを場に出して宣言する。ポイントは一度パスしても抜けたことにならず再び入札出来る(1巡の間に1人以外全員がパスするまで続ける)ところだ。
※説明書では「全員がパスすると競りが終わる」とあるが、微妙にニュアンスが違うので作者にけがわが尋ねたところ「1人を除いて全員が連続でパスすると競りが終わる」とのこと。
2巡目以降、つり上げたければさらに手札を追加して宣言をする。落札者は、出したカードを捨て札にし、コンテナカードカードを貰う。これはそのまま得点だ。で、落札出来なかった人は、出したカードを自分の場に引き取らなければならず、これが1枚1失点となる。適当に散らかすと自分で引き取れって奴だ。
手札の補充は行わない。コンテナカードの中にはリサイクルカードってのがあって、これが出ると全員、問答無用で5枚追加だ。そして親も交代する。
こうしてやっていき、コンテナカードがなくなったらゲーム終了。出せなかった手札も全て失点だ。合計が高いプレイヤーが勝利。
まずはわしが親。コンテナカードをめくる。
コンテナカードには1〜5点があり、ゴミの種類は5つある。いきなり手札にないのがきたのでパス。
カワカミ「ないのでパス」
オビ湾が1枚入札でゲット。
1勝利点のコンテナカードを競る。赤のカードは1枚なので1しか入札できない。不用意に入札するとすべて失点となってしまう。
再びわしがめくる。またしても手札にない。
カワカミ「うーん、パス」
オビ湾が1枚入札でゲット。
ん? これ、ゲームとして機能してるんか??
ようやくわしの持ってるコンテナカードが出た。
わし「1枚」
カワカミ「パス」
オビ湾「パス」
わしがゲット。
さらに
わし「1枚、ん? ちょい待てよ。これって一気にせり上げた方が得なんじゃないの? 3枚」
タナカマ「そうするのも手ですね」
コンテナカードゲット。
それからリサイクルカードが出た。
タナカマ「じゃ、全員5枚ずつ追加です」
カワカミ&オビ湾「げぇ!」
皆「なるほど! これはおもろい」
だいぶ、手札が少なくなってきた。残った手札はすべて失点となるので上手く使いたいところ。今、現在1で入札中である。さらにレートをあげる場合は追加のカードを出せばよい。競りというよりも、ポーカーのチップと思えば解りやすいかも。
そう、競りに使ったカードは手札が消費されるので、せり上げるというよりも一気に使い切ってしまうという方法があるのだ。なんせ残った手札は全てマイナス点なのだ。つっても今これを書いてて思ったのだが、最後に失点になるのだから、途中経過で手札を増えてもそれほど不味くはないな。
カワカミに親が移る。
カワカミ「1枚」
オビ湾「2枚」
わし「3枚」
カワカミ「じゃ、4枚」
ぐわぁ!!! まだあるのか!
ここでわしとオビ湾脱落。出したカードは全て失点へ。
そうか、勝てそうにない時に無理に突っぱねると全て失点になってしまうんや。
わし「これはおもろい!」
さらに1巡パスはOKというのをカードがないと見せかけて上手く利用すれば、調子こいた相手に大ダメージを与える事も出来る。
その後もタイミングが悪く安い得点しか確保出来なかった
ものの地道に稼ぎ、手札を減らす事に集中した。
結局、オビ湾と同点勝利。カワカミ、一人マイナスで撃沈。
所要時間20分
オビ湾のコメント
これは面白いっすねえ。ようできてますわ。やっぱりこっちやったかな。
ソマーリオ
かつてゴミの分別という地味なテーマながら、を付けたアールエコというカードゲームがあったが、このゲームもまた地味過ぎて惹かれないテーマで挑戦してきた。テーマが地味ならカードもボックスアートも地味で、よくある普通のカードゲームとして目もくれんかった。それは大きな謝りで、非常に素晴らしいシステムをもった楽しいゲームであった。やっぱりゲームはやってみんと解らんわ。
たったこれだけのシステムなのだが、ゴミというテーマに非常にマッチしてて、タナカマ曰く「自分で適当に出したら不始末は自分でという意味なんですよ」と相変わらず相撲取りの真似をしていうが、確かに納得してしまう。まさにそんな感じなのだ。
競りの部分に関しては、ウントチュースを彷彿とさせ、それを見事なテーマ性で再現してしまった。
さらにタナカマは続ける「これは作者曰くゲームじゃないんです。環境をテーマにした教育なんです」
オビ湾「おもろないんで、もう相撲取りの真似はいいですよ」
まあ、それはセールストークやと思うけど、それすらも思わず頷いてしまうテーマの再現性にはびっくりする。確かにちょっと大げさに書いてるけど、妙にマッチしてるのよ。
確かに序盤、全然手札のマッチしたカードがこなくて、バランス悪く外れちゃうかなと思ったが、すぐにゲームは動き出した。
昔、カワサキさんが、小学校とかにアールエコを売り込みにいくとかなんとか言うてたような気がするが、まさにこのゲームは小学生が遊ぶべきゲームじゃないかな。お片づけの大切さみたいなんを教える、かも。
今回は3人でゲームをやった感想でを付けたが、内容的に人数が増えたら競りが無茶苦茶熱くなってになるんとちゃうかな。最大6人でやれるのもいい。年末は大阪に持って帰って是非やってみたい。
Geekではいつも通りこの手のカードゲームは評価が低いが、これはタナカマ、良いゲームを日本に紹介したもんやわ。ボッタク…じゃなくてテンディズやる。