Michael Schacht

Gold Sieber

3〜5人
30分

王と枢機卿

ゲーム説明

中世ヨーロッパ、キリスト教が支配する時代、王は各地に修道院を建設し枢機卿(すうきけい)を派遣する事でヨーロッパ全体を支配しようと躍起になっていた。

プレイ感

ネットで話題となったシャハトの名を一発で知らしめたゲーム。このゲームの話題のひとつは3人プレイが最適という事である。
朝一、けがわさんが「是非やろう」という事でりゅうさんを混ぜての3人プレイ。

むう、どう表現したらいいのか、難しい。非常に淡泊な陣取りゲームなのだ。このゲームのポイントは外交使節の派遣であるが、これはそのエリアの同色で最大の修道院数が最大数となる。大体は2つ3つなのでタイミングが良ければ上手く配置出来る。つまり上家が下手だと、圧倒的に有利になるのだ。

また、修道院によって街道を繋げていけばボーナスがはいるのだが、エリア毎の得点では、僅差で勝った方が効率的であるので、繋げられなかったとしてもそれほどのダメージはない。繋がったらラッキーくらいのつもりで、とけがわさんは説明するが、自分でちゃっかり繋げ、全然勝ち方の分からない素人のわしの街道を分断するところを見る限り明らかに繋げた方が得のようである。


青と青の間に黄色の容赦のない一手。街道沿いに修道院を長くつなげていくとボーナス得点を貰える。おける場所は、カードで指示されている。手札3枚のカードのうち、出した国に修道院を置ける。これを2アクション行えるのだが、2枚同じカードを同時に出すとワイルドカードとなり好きな場所に置ける。終ると表向きのカードから補充する。

そう、このけがわつうおっさんは、素人でよく分かっていないわしらに対して、容赦ない鬼の一手を打ってくる変態親父なのだ。

もうその時点でこのゲームの評価はがた落ちやね。


フランスは接してる国が多いので、真ん中に置いている枢機卿駒が特に重要になってくる。枢機卿駒はの国の最大同色数(この場合赤の2個)までしか置けず、隣国にも最大の勢力を誇る枢機卿がいれば枢機卿駒数を足したポイントが貰える。ちと解りにくいが、フランスと隣国の緑に黄色がどちらも最大勢力を誇っているのでコマ数4点貰える。フランスと黄色では赤が最大勢力となっているので3点貰える。

得点集計は2回あるが、一人でうれしそうに勝利ポイントを計算する鬼けがわ。

朝一からぶっちぎりのベベを食らって気分が悪かったので、すぐさま2回戦目に突入。

二度目は枢機卿のパワーを思い知ったので、出来る限りわしも配置につとめる。


このゲームは枢機卿を如何に配置するかである。枢機卿を配置する為に修道院を配置するといって過言じゃない。黄色が圧倒的に優勢なのが解るだろう。

けがわ「これはフランスの国境が多くて得なんだよね」

わし「じゃあ、フランス抑えたらええんや」

けがわ「僕はアンチフランスだけどね」

と言いつつ、1回戦目と同じくちゃっかりとフランスを抑えてくるけがわ。

どうよ? この男。

上家のわしゃ、そうしてなるものかと、フランスを潰しにかかる。

なんとかぐだぐだになったものの、やっぱり一躍の長があるけがわさんに完敗。
所要時間30分


これは1回戦目のラスト。黒の駒と数字は、順番に得点を集計する為だけの指標で意味はない。どれを得点したか見失わないようにするためだけだ。

けがわのコメント

どう、これ? ルールは簡単だし面白いでしょ?

ソマーリオ

ドライだ。アブストラクトぽい動き。一手一手の積み重ねが後でぐんと生きてくるゲームである。
カード運もあるが、その分広いフィールドで、かなり戦略的になっている。特に上家の動きがかなり重要となる。

けがわさんに言いようにされていいところがまったくなかったので、さしておもろくなかった。普通である。

プレイした感じはカフナに似ている。カフナはカウンティングがかなり必要だが、こちらは同じカードで好きなところに配置出来るというルールがある為それほど必要ではない。カウンティングはかなり嫌いなので、カフナよりもこちらの方が好みといえば好み。カフナはもう二度とやりたいとは思わないがこちらはまたやってみてもいい。カフナ好きな人はかなり評価が高いし、逆もまた真なりの筈である。

絶版だが、近いうちに作者自身が手を入れ直したリメイク、チャイナが出るので安ければまあ、買うてみてもいいかも。中国を舞台にしたゲームって少ないからテーマ的にはいいね。ただ、テーマ力のないゲームやからなあ。

後でブンケイさんに、このゲームは初心者やったら1時間以上かかったでしょうと言われたが、30分で終わった。わしゃ、テンポを大切にするから長考はせんのよ。テンポよく楽しむのがわし流。おそらくりゅうさんも同じタイプとみた。だから30分。このテンポよくやるってのはわしのゲーム評価をかなり左右するファクターであり、今後の課題とする。そういう意味ではわしゃライトユーザーなんでしょうな。

gioco del mondo