Michael Schacht

ABACUS

3(2)〜5人
30分

チャイナ

秦の始皇帝が没した紀元前200年頃、中国は形だけの皇帝が支配し、秦・楚・齊・燕・趙・魏・韓、いわゆる戦国七雄が群雄割拠した。
各地に軍事拠点である家(チャ)を配し、公使を送り込み同盟を成立させていく。時代が求めるのは項羽の軍事的才能か劉邦の人徳だろうか。






プレイ感

ゲーマーに大人気の王と枢機卿のリメイクはドイツゲームとしては珍しい中国を舞台とした。王と枢機卿は3人がベストだったが、こちらはリメイク時に4人5人用のボードを用意してリバーシブルボードとなった。

前にTAMと二人で追加ルール・デュエルをやった時は意味がわからんと不評だったので、今回はひきぷを交えてベスト人数でやってみた。

王と枢機卿は東京でアナリストけがわにぼこられた二回しかやってなくて、打ち方のよう解らんゲームという印象であったが、さすがに3回目ともなると、……やっぱり解らん……_| ̄|○


皇帝駒がスタートプレイヤーマーカー。家を置いていけ! ボードはリバーシブルで、これは3−4人面。左上に4人の仙人がおるでしょ? 裏面は5人おるのだ。

王と枢機卿のルールは忘れてもたけど、大きな違いは場にオープンにしてるカードが2枚から4枚となって選択肢が増えたって事と山札がなくなったときに途中集計したのが無くなったって事。特に場の札は選択肢が増える事により同じカード2枚でワイルドカードにしやすくなったのでより戦略的になった、らしい。なんせ打ち筋がわからんので、よう解らん。

このゲームのポイントは人よりほんのちょっと多めにおくのがいっちゃんいいって事。効率よく得点できるのだ。

だから間違っても公使いきなり二人なんて置いちゃいかん! …阿呆か、わし!_| ̄|○


阿呆か、わし! いきなり2つ公使置いたら誰も置いてこんやんけ!!

もうこのボードをみて笑ってやってください、王と枢機卿マニアの皆様。ド素人配置。家を4個以上つなげたらボーナスが入るのだが、誰も止めようとせずボーナス入りまくりだ。

問題は1位は全駒数、2位は最多色の駒数分の得点が入るので、道ボーナスしてしまうとエリアほとんど独占なってしまってそれほど得じゃないんじゃないかと、疑問に思ったり。そこらへんの損得勘定が苦手やから、あまりおもろないんやろと判断してる。


3個置いてるところに1個だけ置いてちゃっかり3点獲得するわしの青駒。黒いタイルが置かれたところは家による得点済みである。その地方に全て家が置かれたら得点計算して黒タイルを置いておく。

例えばだ、5個満タンエリアがあって、わし3個で最多、誰か2個やったとしたら、わし3個で5点入る。しかし2位の奴は3点入る。ところが、道ボーナス繋げるために、5個を全て支配したとしたら、5点+道ボーナス5点で10点だ。どっちが得か? なるほど! これを書いてて解ったぞ。道の方が得だ! 終始こんな感じで損得勘定なのだ。これが出来ないとおもろくないゲームである。


結構激しくなってきた公使合戦。

まあ、TAMが4個くらい支配してるところに1個置いて確定させて4点取ったりとせこくいったおかげで、最期、頭差でわしの勝利。

ひきぷが後半うまく公使を配置して、やたらめったら同盟成立させて危うく負けるとこであったわ。このゲームは公使の配置がポイントとなる。自分しか得点できないので攻撃力が高いのだ。

所要時間30分


最終結果。意外といいとこに置いてる赤のひきぷに3点差で勝ち。

TAMのコメント

前にデュエルやったときはおもろなかったですけど、今回はおもろかったです。

ソマーリオ&デュエル所感

なんかほんま、打ち筋が見えんからおもろないんやろなあ。でもこれ書いててなんか打ち筋が見えてきたような気がする。一手ごとに「うわ、そこ打たれたら痛いなあ」とか「ここ打てたらなあ」とかそんなんが解らんかったらおもろないでしょ? それがわからんかってん。

たった30分で終わるのもいいし、今度やったらそこそこ楽しめるかも知れん。やったことないけど、囲碁打ってる感じとちゃうかな。非常にアブストラクトチックでドライ。場に4枚カードがオープンされるので、自分の打ちたい場所も手に入れやすいしね。でもじゃないな。

コンポーネンツについて、この値段のくせに木製駒はよろしい。が、ボードの安物臭い色使いの悪さ、一瞬適当につけたと思ってしまった国名は、かなりよろしくない。

またAbacusは薄型を売りにしてていいのだが、蓋を開けてみると駒がボードを傷つけてしまってるのが残念だ。

国名が解って感情移入しやすい王と枢機卿の方がお勧め。でも、それじゃあなんだからと、国名の漢字シール(大きさは適当だが、あんまり関係ないし調整してません)作ってみました。ボードに貼りましょう。王と枢機卿ではフランスが重要国となってたが、チャイナはわからん。楚なんかな。

齊 Qi
燕 Yan
楚 Chu
秦 Chin
韓 Han
魏 Wei
趙 Zhao
魯 Lu
蜀 Shu

ビスコさんとこの掲示板の話によると、魯と蜀はこの時代にはなく、エリア数確保のために適当に有名どころをつけたようだ。

あと、得点が2倍になる要塞ルールはまだやってないので、また今度機会があれば。

そして二人用に公開したデュエルルール。ノンプレイヤーとして皇帝が登場して、その手札を別に用意する。特殊なことの出来るタイルも用意。

自分の手番の最期に皇帝もやるのだが、これがもう煩雑もええとこ。場のカードは取ると補充せんといかんわ、皇帝も補充せんといかんわで、何がなんやら解らんようになる。さらに、自分の使ったカードの1枚を選んで手元に置いておき、皇帝の領地を自分のものとする確認ルールのあるおかげで、場はもうごちゃごちゃ。プレイアビリティ低すぎっ!

一応、日本語にしたタイルを公開しておくけど、やるもんじゃない。二人の時は二人用の別ゲームをやりましょう。それでもやりたい方は日本語訳はわんこさんところで公開しています。


3枚のスペシャルタイルがある。右側が皇帝の駒を自分のものとして計算出来る領土タイル。


出した後、出したカードから1枚手前におく。これが相手と同じ枚数になったら、皇帝の領土タイルを貰えるのだが、捨てたカードから選んだりするのが面倒なことこの上ない。


最後はこんな感じ。どうしてもやりたいならどうぞ。

gioco del mondo