Hajo Bucken

HABA

2〜4人
15分

キャラバンレース

とっても熱い砂漠の国の話。
今日もラクダ引きとキャラバン隊はオアシスを目指して砂漠を渡っています。
見てみろ! あそこに見えるのはオアシスじゃないか?
あぁ、残念。あれは蜃気楼でした。
いち早くオアシスを見つけ、より良い場所を確保できるのは果たして誰でしょうか?

プレイ感

オビ湾から貰ったシリーズのラスト。3個もらったうち、一番魅力を感じなかったので、最後にプレイ。コタ9歳、ソージロ5歳、miaとの4人プレイにて。


各自、同じ構成のデッキを持つ。デッキから3枚を手札にする。
手番にはカードをプレイして、駒を進めて補充する。

駒は3個ずつ。
進める数は、ヤシの木の本数だけで、1から4まである。この数字は必ずきっちりと進める必要がある。
1マスに1駒しか入れないので、その場合は空白のマスを数えて進めるので、前に駒が連なっていれば一気に前へいける。
1から3ある蜃気楼の木はその数だけ駒を戻すが、オアシスに到達している駒を戻すことはできない。
ラクダ使いのカードは、現在トップの駒の一つ前へ駒を移動させる強力なカードだが、ゴールであるオアシスにこれで飛び込むことは出来ない。
砂嵐のカードは、全員、デッキを再シャッフルして、3枚ずつ引き直す。


各自同じ山札デッキを持ち、手札3枚。ヤシの木の数だけラクダ駒を進める。同じマスには1個しか入れず、空白のマスを数えるので、詰まっている場合一気に前に進める。

こうしてオアシスマスが全て埋まればゲーム終了。オアシスマスの得点の合計で勝敗を決める。

ルールを最初読んだ時は、ただのカードすごろくで、蜃気楼で狙い撃ちできるんじゃないかなと危惧した。

実際にやってみると、駒を飛ばすというルールがめちゃめちゃ効いてて、あっちゅう間にトップに立ったり、スタートマスに戻されたりする。

そしてずらっとつながるこの風景は、まさにキャラバンである。


完全にキャラバンを構成してる。今2グループに分かれているが、すぐに一団となるだろう。

わし「なんかめっちゃテーマに合うてるやん」

mia「うん」

3個の駒を使うが、基本的にべべの駒を動かせば、すぐに前に躍り出ることができるが、逆にいうと、一旦離されてしまうと、自力で進めるしかなく、かなりきつい。
よってひたすら隊列にくっつくように進めるのだ。

ラクダ使いのカードはここ一番に使おうとおいていたら、

ソージロ「すなあらし」

なんじゃ、そりゃあ!

という声がコタからも。やはり大事に置いといたのだろう。

それから隊列から、どのタイミングで飛び出せばいいのかをはかりながら進めていく。

よし、ここでスパート。
なんか弱虫ペダルみたいや。


どのタイミングで飛び出すかをはかる。この抜け出しタイミングがマジでめっちゃ熱い!

コタ「まあまあ、皆で一緒に行こうよ」

戻された。

そこからはスパートかけるラクダが続出して、先頭グループを形成する。

しかし後方からも、集団であがってくる。集団が大きければ大きいほど速度は速いのだ。

そろそろ虎の子のラクダ使いを使うか。

ソージロ「すなあらし」

なめとんかー!

そして、しばらくして

ソージロ「すなあらし」

わし「あのな。おもろいかも知れんけど、それ使うと自分進まれへんから、良いカード使った後に使いや」

ソージロ「うん、解った」

ほんまかいな。

ソージロ「すなあらし」

解ってへんやんけ!!

と、ここまでくるとかなりゴールは近くせめぎあいが熱い。


ここからがどのようにオアシスに放り込むか。蜃気楼で戻すべきか、自分が進むべきか。ここで砂嵐の手はないな、とか。

今までは少し頭にでると蜃気楼で戻されてきたが、オアシスに飛び込めるなら飛び込むべきだ。
オアシスに入ってしまえば蜃気楼はくらわない。

コタ「入った」

わし「入った」

遅れてきたmiaも次々にゴールを決めていく。

こうなったら3個目のラクダは完全無視だ。マスが足りない。

むしろ少し前進して、高得点化を狙った方がよい。

コタ「じゃあ、進むね」

やられた。

※これはルール間違いと紺碧さんからの指摘を受けた。オアシスに入ったラクダは進めたらあかんで。


オアシスは前の方が得点が高い。

しょうがないのでわしも次のマスへ進める。

こうしてあっという間にゴールが埋まってしまった。

最高点と2箇所ゴールさせたコタが勝利。

所要時間15分


全て埋まった時点でゲーム終了。

miaのコメント

これ、めちゃくちゃおもしろいんじゃないの? ソージロでもできるし、楽しい。

コタのコメント

そうちゃん、すぐにすなあらしするから計画が狂っちゃう。

ソマーリオ

これは、子供ゲームの中でもトップの面白さ。先にやったカジノホットドックが霞むくらい。
レースがひたすらに熱い。
駆け引きが凄まじい。

離されるとやばいのはヌメリに似ているが、救済手段としてラクダ使いがある。3度目のプレイのときは離されてしまったので、あえて3個目の駒をほったらかしにした。miaからそんなんで大丈夫かと言われたが、ラクダ使いで一気にトップへ進めた。

最初はルール間違いをして、オアシスのラクダを動かしてしまったが、本来のルールだと、序盤に得点の高いゾーンに飛び込むことが難しくなり、どのタイミングでオアシスに入れるか、めちゃめちゃ駆け引きが必要になってくる。とりあえず放り込んでおく事ができないのだ。システムとしてこれができあがってるのが凄い。

ラクダのキャラバンとしてのムードも完璧なくらい再現している。
駒もラクダの造形だ。ケチのつけようがない。

最初はどうなるかと思われた直接攻撃も、基本的にトップを戻すというやり方をしてれば、怨恨はおきない。一度、ソージロがコタばかり狙って、またしてもコタが拗ねて閉じこもったことがある。反抗期やからねえ。

5歳児でも十分に楽しめるし、記憶ゲームではないし、大人もまじで楽しめるまったく面白いゲームだった。
唯一の弱点としては4人プレイでないとキャラバンの面白さが出ないというところだろう。

gioco del mondo