Wolfgang Dirscherl

HABA

2〜4人
20分

カジノホットドッグ

「俺はレイズするぜ!」
「さあ、チップを貼りなよ」
今日も、カジノではアツい犬たちが、賭け事に興じている。
「しまったぁ、うんこ出しちゃった!!」
「おめえ、それを引いたのか、そりゃあ傑作だぜ……あ、おれもうんこ」

プレイ感

昔々、オビ湾から貰ったのをコロナ騒ぎの最中、下の子も楽しめるものという事でやってみることにした。mia、コタ9歳、ソージロ5歳との4人プレイにて。
たぶんコロナ自粛関係でやろうと思い出したゲームの一番最初はこれやった。


ラウンド開始時に、サイコロを2個振る。
それから各自、袋からチップを1枚一斉に取り出す。


サイコロで報酬が決まる。後は犬小屋まで先に到着させたら勝ちだ。

チップには数字かうんこが描かれており、うんこが出たら即座にラウンドから抜ける。・2のチップは倍にするチップである。
それからまた同時にチップを1枚一斉に取り出す。これらを繰り返してすでに出ているチップと合算して、数字の大きさで競うのだ。


うんこバースト。マスに描かれた骨のマークはさいころの目が骨なら、次の骨マスまで進めるというもの。

勝てると思ったら、チップを取り出さなくても良い。その場合は、今出ている数で勝負をするという事だ。うんこバーストを防ぐ意味がある。

こうして1位と2位を決め、1位は好きなサイコロを選び、駒を進める。2位は残った方のサイコロの目を進める。サイコロは細工があって、大きい目と小さい目しか出ない2種類のサイコロになっている。また骨のマークは次の骨マスまで進めるという目だ。


・2が×2である。これは絶対に引かなければならないタイルである。

次のラウンドは全部チップを戻してサイコロを振るところから始める。

こうして、最初にゴールしたプレイヤーが勝ちである。

というわけでスタート

せーので、チップを出す。

チップは足し算で合計する。

コタ「よっしゃー、倍になった」

ソージロ「6。いま、なんい?」

と引くたびに一喜一憂する。


せーので引く。この時、ブラフでチップを握らずに出して、これ以上引かない宣言をすることもできる。

たとえ、倍を引かれてたとしても、チップの構成はまったく同じなので、気にすることはない。
うんこさえ引かなければOKだ。いずれ倍になる。

このゲームの素晴らしいところは、最初に掛け金が提示されているところだ。

もし、自分にとって魅力的でない目であったなら、無理することなく降りればいい。うまく行けば、他のプレイヤーがバーストしておこぼれを貰えるかもしれない。

目はそれぞれにとって良い目か変わるというのは、骨のマークの存在でだ。こいつのせいで、一気に進める人と、ほとんど進めない人が変わってくるのだ。

カジノチップは多くはないので、意外と粘れたりする。

わし「次、いくで。せーの!」

わしはここで、空チップを握ることにした。

他のプレイヤーは、うんこを引かず、残念。

このゲームのもうひとつの山場は、引く前に止める宣言をせず、空チップを握る事でブラフで止める事ができる点だ。
相手が、つっぱってうんこを引く可能性がある。

こうしてゲームは進み、コタが恐ろしい引きで、圧勝した。

所要時間15分


ぶっちぎりで負けてしまった。

コタ「ねえ、もっかいやろ」

面白い。というので、すぐに再戦。

2回目は、ソージロが勝利した。


2回目も圧勝なので、意外と接戦にならないのかもしれない。

コタのコメント

チップを引くときがなんかドキドキするんだよね。

ソマーリオ

これはめちゃめちゃようできてるシステムだった。子供用ゲームとしては、ぶっちぎってるんちゃうかな。

最初に掛け金が表示されて判断できるところ、人によって目の良さが異なるところ、ブラフ、バースト、と大人用に使われているゲームのシステムがそのまま子供用に落とし込まれている。

ただいくつか残念なところがある。
1つはなんといっても足し算ができないといけないところ。つまり日本なら小学1年生レベルでないとこのゲームができないところだ。さらに倍の概念も存在している。
これについてはゲームを面白くするためにはやむを得ないのかもしれないが、必要なプレイヤー年齢をあげてしまっているのは非常に残念だ。
せめて、大人が子供に示してあげれるように、得点マスのようなものがあれば良かったかもしれない。

もう1点は、まさに大人として、の話として書いておく。
カジノチップを入れる袋が小さくて、やろうと思えば簡単にイカサマできる。もうこれはモラルの問題だろう。

カジノチップの質感は本物のカジノチップの素材のようで、素晴らしい。駒もめっちゃでかくて、プレイヤーごとに造形も違っててめっちゃ良い。
さすがHABAといったところ。

日本では流通していないので、輸入するしかできないが、これは子供用ゲームとしては出色の出来だった。

gioco del mondo