	Friedemann Friese
2F-Spiele Edge Entertainment	２~５人３０分

キャンディー大好き！

わーい、ぺろぺろキャンディー、クッキー、たくさんのお菓子がある！
ちょっと待って！　ぺろぺろキャンディーばかり食べないで！
じゃあ、こうして分けようよ。
ごにょごにょ
OK、じゃ、わたしからスタートね。

プレイ感

フリーデマンフリーゼの新作。タナカマ夫妻、COQ、タメラの５人プレイ。

各自、-２から＋３までのタイルを５枚持つ。それから順番に、裏向けにお菓子に配置していく。全部配置したら、順番に好きなお菓子を取って仮キープの場においていく。取り方は前のプレイヤーの±１を場から、或いは他のプレイヤーの仮キープのお菓子をすべて。お菓子を取られるプレイヤーはその前に、１個だけ選んで本キープする事ができる。また２巡目以降は自分の前にお菓子があれば、すべて本キープしてから、取る。

タイルをブラインドビッドして値付けを変化させる。また最初に価値が1枚だけ表示されているので今回のビットの指針となるのだ。

こうやって、全てのお菓子が配布されるか、全員がパスすれば得点フェイズ。最初にビッドしたタイルを順番に表向けて、お菓子の価値を決定。手に入れたお菓子の得点を集計して、もう一度、同じようにプレイする。２回の決算で最も得点が高いプレイヤーが勝ち。

まずはブラインドビッドから。といっても、適当にやるのではなく、最初に基礎点が決められているので、指針になる。自分のタイルを順番に好きな場所に置いていくのだ。枚数に制限はないのであるお菓子だけたくさんビットされる事もある。

これでビット完了。ここからお菓子の分配が始まる。

全員のビットが終わると、順番にルールに従いお菓子を取っていくのだ。
最初は１個だが、±１取れるので、インフレ化していく。

ポイントは、自分がたくさんビッドしたお菓子を他人が取った場合の対応である。別に場からお菓子を取らずとも、そのプレイヤーが仮キープしているお菓子を奪うことが出来るのだ。その際、先に仮キープしてたプレイヤーはお菓子を１個本キープできる。

あちこちで、自分が仕込んだと信じて疑わないお菓子を取りに行く。

この棒がミソ。手前が確定したお菓子で、向かいが、仮キープ状態のお菓子である。自分の番になったら、仮キープ状態のお菓子は全て本キープ状態に移動できるが、1周廻る前に他のプレイヤーにお菓子を取られるかも知れない。もちろん取られる場合に1個だけ本キープにする事が出来る。

わし「タイルが多いと、結構±０になったりして最初の基礎点に近づくんちゃうかな」

取り方を見てると相手がどこにどんなけ仕込んだかの指標となる。そこらへんはメンバーズオンリーに少しだけ煮ている。つまり、自分が仕込んだと思ってるところに特定人物も大量に取り始めると、相乗効果で拍車が掛かるということだ。

ブラインドビッドにしては、人気は割と偏ったりする。

１回目、その偏りはほぼ的を得ていると確信した。
人数が少ないとばらけようもするだろうが、５人プレイだとその心配もないようだ。

場にあるお菓子が全て本キープになるか、全員がパスすると得点タイルを1枚ずつ公開していき、お菓子1枚の価値を決めて、それぞれ合計する。

２回目、わしが仕込んだところにタメラが全力取りをしているのをみて、わしはタメラから奪い、全力取りを行うことにした。

結果、予想が的中し、ぐっと躍進するも浅田真央のように１回目のミスが響き、勝者はタナカマ。

所要時間３０分

タナカマのコメント

いやあ、年始早々タメラ君に勝てて嬉しい。

COQのコメント

リコリス、なんでこんな不味いもんを入れてるんですかねえ。

ソマーリオ

システム的には袋の中の猫フェローに似ているが、ブラインドビッドの数が多いのと、その後の点数がお菓子の数によって左右される事で、全体的にぼんやりとしたかたちになってしまった。
相手を嵌めてるつもりでも、他のプレイヤーの思惑が絡むと点数が平準化されてしまうのだ。逆もまた然り。

よってメンバーズオンリーのような、読みの深さというものもなく、他プレイヤーとの相乗効果を狙っていくゲームとなっている。実際にもっと回数をこなせば違うかも知れないが、１回のプレイではそういう風に感じた。

分配するシステムはさすがはフリーゼらしく凝っていて面白いのだが、いかんせんそれがゲームらしい面白さに繋がっていない。じんわりと時間を掛けて分配し、最後に一斉に公開していくというのは、間がある分、盛り上がりに欠けてしまう。自分がどれを出したかさえ、定かではなくなってから公開するようでは、一喜一憂しようがない。

コンポーネントは、可愛らしいお菓子タイルにプラッチック容器が付属しており、素晴らしい出来映え。これだけのためにこのゲームを購入しても良いくらいだ。
上記のようにネガティブなところをあげたが、システムはよく練られておりゲームとしては十分に及第点をあげられるので、このコンポーネントが気になる人は買うて損はないと思う。

説明書に、実際にお菓子を配る時はこのシステムを使えば盛り上がりますみたいな事が書かれているところは笑った。まあ、このシステマチックなところはフリーゼらしいっちゃらしい。

gioco del mondo