Reiner Knizia

Piatnik

2〜7人
20分

ファミリーインク

テンデイズゲームズで購入
amazonで購入

悪名高きアザードファミリーは、年に一度、シーフードレストラン「トゥッティ・フルッティ」の倉庫に集まり、盗品をファミリーの伝統に従って分配している。
そこで行われるのは酒から新たな収益源となったカジノだ。
度胸があるものだけがすべての物を手に入れることができる。それはマフィアのボスの資質なのだ。

プレイ感

だるまあつめがお手軽で楽しくて、紺碧さんのブログからどうしても元ネタであったファミリーインクが欲しくなった。テーマ的にはマフィアの総取りというのもマッチしているし、なんといっても、タイルなのが大きい。だるまあつめはカードで、プレイ的に同じカードが集まる仕様なので、次プレイ時のシャッフルが大変なのだ。

そしてだるまあつめが6人までに対してファミリーインクでは7人までプレイできるので、実家で集まった時のMAX人数にぴったりだ。だるまあつめが1〜5が13枚、6〜10が9枚に対してファミリーインクは1〜5が16枚、6〜10が11枚と枚数が多いのだ。
というわけで、GW帰省の折に実家に置いてきた。
コタ14歳、そーじろ10歳、mia、兄、姉、甥の7人プレイにて。


タイルの構成枚数が違うと書いたが、ルールも若干違ってる。ファミリーインクでは、得点ボードがあり、都度反映して先に100点を突破したプレイヤーが勝ちとなっている。
また少数でのバースト処理も違っており、だるまあつめでは3枚までのバーストはなかったことに出来るのに対して、こちらでは宝石を貰うことになってる。この宝石を3つ集めたらすぐに50点獲得する。
そして同じ数字が出た時の処理も違ってて、だるまあつめは都度、カードを貰うか確認するが、ファミリーインクでは、手番終了時にまとめて貰うことになっている。


得点ボードと宝石があり、カードからタイルに変わっている。

実はここらへんが結構大きな違いだったりする。というのは、コタがだるまあつめでよくやるヤケクソプレイによるロースコアリングゲームを封殺する。もうひたすらめくってめくって、そして他人のカードを奪い取った挙げ句、バーストするのだ。
ファミリーインクでは、バーストせずに終わったタイミングで他人のタイルを奪うので、キープ済みのタイルが失われることがない。
なぜこの改変が行われたのかタナカマに確認していないが、おそらく枚数を減らすことで最終得点計算の手間を省くためだろう。

すっかり記憶の彼方に葬り去られてたがこれ、チーキーモンキーが元ネタやな。チーキーモンキーといえば、COQの新居に招かれた時に、小さな子供でも出来るゲームとしてこれをやったが、これは流石にキープやろというところを、COQが自分の小さかった子供をそそのかして、めくらしてバーストさせて泣かせたのを思い出した。

なんせ7人という多人数だが、手番にやることは少ないので割とサクサク進む。
ただし1周回るのが流石に厳しい。


長い間、不安にさらされる7人プレイ。

そーじろが順調に得点を稼ぐ間に、まったくすすまなかったわしは、宝石を3個集めて一気に50点獲得で2位につける。

コタの必殺のヤケクソプレイも自滅するだけである。

なんせタイルがめくられるたびに、移動が発生して、巨大な山になって、得点するときはがっぽりといった感じだ。

最後、10のタイルが山積みになって、動きに動く。

これ、取ったら勝ちやんというレベルの枚数なので、なんせ狙う狙う。

そしてほとんどの10が出尽くしたところで、そーじろが1周回して得点し、100点オーバーで勝利した。

所要時間20分


そーじろが大量の10で一気に勝利。この10タイルの取り合いは熱かった。

早っ!

すぐに2回戦目。

今度は、姉が28点から一気にぴったり72点を獲得して勝利。

兄のコメント

なんや、これ。最後得点倍みたいですぐ終わるやん。

ソマーリオ

ちょっと人数が多かったかも。少人数でやったらどんなプレイ感になるかは分からないが、こまめに得点できるので、それはそれでやはりプレイ時間は20分くらいになると思われる。
他人のタイルを奪ってバーストするということがないため、かなりの確率で得点できるというのがプレイ時間の短さに一役買っていると思う。

更に宝石ルールなどあるため、非常にスピーディな展開で面白いのだが、だるまあつめのように最後の1枚までがっつりやりたくなる気持ちもよく分かる。もっと遊びたい! と感じさせるのだ。

タイルはポーカーチップのような厚手のタイルで、満足度は高い。
混ぜるのも楽ちんだ。

唯一の欠点は、箱がやたらと嵩高なところくらいだ。もっとコンパクトにしても良かったのにと思う。みっしり詰まってるだるま集めとは正反対である。

だるまあつめとは上に書いたように好みの差だが、個人的な盛り上がり度でいえば、チーキーモンキーの方が熱い感じがする。引く事に力をこめていく感じ。枚数が少ないため1枚の引きに対する想いの差であろう。

日本では流通してないのが残念だが、代わりにだるまあつめで同様のルールでプレイ可能だ。3枚までにバーストしたらこけしを貰うとかにすれば良い。静止タイプより電動がおすすめだ。

gioco del mondo