Wolfgang Kramer

Super Meeple
テンデイズゲームズ

2〜6人
30分

エクスペディション 世界を巡る冒険

テンデイズゲームズで購入

世界には多くの遺跡があります。
あなたは探検隊のスポンサーで、自分が調べてほしい探検隊に目的の場所を探索して貰います。
ただし気を付けてください。
あなたの他にもスポンサーがいて、自分が行きたい方向とは違う方向へ進ませられることもあるのです。

プレイ感

とうとう出た。クラマーエクスペディションの日本語版である。エクスペディションつうたらこのサイトの初期の頃にやった大好きなゲームで、初期版をレビューした時に、カードがドイツ語でなんとか日本語版を出してほしいと願ったヤツだった。
そのうちナショナルジオグラフィック版もでて、買い替えたのだがこの版のカード色数が酷くて写真やのにまるで絵くらいの品質しかなくて非常にがっかりした覚えがある。そして気がつけば、誰かが初期版の日本語訳をアップしててほぞをかんだ。
しょうがないので、ナショジオ版をGoogle翻訳にカードをぶちこんでおかしな訳をぽちぽちと直してたのだがテキスト部分のサイズがカードによってまちまちで合わせて綺麗に作れないと挫折した。見栄えも大事。

あれから20年・・・

とうとう日本語版が出たのだ。タナカマいわく、「カードもばっちり日本語になってます!」とのことだった。
実はこのゲーム、わしの昔のレビューが好きやったタナカマが、日本語版を出したいなとずっと思ってたらしい。
よっしゃあ!!
版としては更にリメイクされたものなので、初期版ともナショジオ版とも違う。このゲームは教育的な側面があるからか、結構リメイクされている。うろ覚えだが、確か一番最初のはそもそも探検ではなくて絶滅動物を探すテーマやった気がする。
気になったんで調べ直したらWildlife Adventureで各地の動物を発見するゲームやった。

というわけで、コタ13歳そーじろ9歳、miaの4人でプレイした。


ルールは共有の3つの探検隊を使って、最初に配られた自分の目的地を巡っていくゲームだ。

最初に規定枚数の目的地カード(4人なら9まいずつ)を配り、その中から時計回りに4つの重要拠点マーカーをおいておく。ここは相手にばれる目的地ではあるが、このマーカーを回収しておかないとマイナス点になる目的地となる。この拠点はスタートマスから3マス以上離れた場所でないといけない。チケットも3枚ずつ配る。


地図上に遺跡をそのままデフォルメされて大きく描かれている。

もうひとつ共通の目的地として6枚めくっておく。これは自分の手番に達成したらカードを貰えるもので、常に6枚になるように補充する。こちらもスタートマスから3マス以上離れたカードでないといけないのでその場合は引き直しだ。

手番にはどれか探検隊の矢印をひとつ前の矢印の先端につなげていくだけ。誰の手番であろうとも到着したら目的地に到着と宣言して、カードを公開しておく。これは1枚1点となる。重要拠点であるならマーカーも回収し、このマーカーも1点となる(旧版では2点だった)ので、重要拠点の場合は都合2点入る計算だ。


共通目的地を6枚めくる。この衝立は初期ロットのサービスらしい。
重要拠点のチップは、相手と歩調を合わせて置いていったほうがいいが、直前に曲げられることもあるのでそこはよく考えておくように。
最初の出発点が絵柄に埋もれて分かりにくいので、白の自分を表すタイルを置いてる。

マスはが目的地となりうる場所で、は追加でもう1本探検隊を置く(他の探検隊でもOK)、はチケットを1枚貰えるマスだ。

チケットは手番に2枚まで利用可能で、使うことで以下のどれかができる。
・もう1本探検隊の矢印を置く
・探検隊の先頭の矢印を取り除く
・目的地を交換する(カードを2枚引いて、1枚を交換するカードと共に山札に下に戻す)

こうして誰かが目的地をすべて回ったら、全員が同じ手番数を行ってからゲーム終了。
達成したカードと重要拠点マーカーは1つにつき1点、手札に残った目的地と残った重要拠点マーカーは1つにつきマイナス1で勝利点を計算する。


目的地カードの左上には世界地図での場所を示すマークがついている。これのおかげで恐ろしく探しやすくなっている。

あー、あと忘れやすいルールとしてループをつくったら即座に1本出口を足せる。それと色違いの探検隊は同じルート上に矢印をおいても良い。これはこのリメイク版ルールでは絵柄が載っていないので注意しておくこと。

わし「うおおお、日本語、超見やすい!」


待望の日本語や・・・(涙

この版では、ボード上に絵柄が描かれて、上手く巨大に地球上に描かれており、とても楽しげに見える。過去版はマス外に絵柄を載せてて一体感がなかった。
これは後々やってて気付いたことなのだが、やたらと目的地が分かりやすいのだ。このゲームの不満点のひとつに、目的地の視認性が悪いことがあったのだが、めっちゃやりやすい。

何が違うのかと調べようと思ったが、すでにナショジオ版でさえ売っぱらってしまったので、過去の自分のレビューを参照してみるとようやく分かった。
目的地カードに全体が描かれており、位置が記載されているのだ。過去版はカードの色とマスの色で判断するものだったが、これがその色のマスがどの地域にあるのか分からないのでめっちゃ探すのに苦労したのだった。
正直、この改変だけでこのゲームの欠点がなくなったといえる。ストレスがまったく違う。

ゲームは、なんせ分かりやすいもんだから、スイスイと進めることができる。


たどり着いた目的地は表向けておく。1枚1点だ。

そーじろ「じゃあ、ここに置いてなのでもっかい進めて、チケット貰って、これを使ってもっかい進めて、でもっかい進めて・・・」

と驚異的な南洋ルートを発見した。ここはほとんどが海なのだが、そのせいで追加手番マスとチケットマスがほとんどで、一気に西から東へ進めるのだ。
これが超気持ちいい。

そーじろ「やったやった!」


ここが脅威の南洋ルートである。もうグイグイ進めるから超気持ち良い。

ゲーム自体は目的地を上手く回収しまくったわしが、すべての目的地をあっという間に達成してゲームに勝利した。

所要時間30分


共通の目的地を1枚足して合計10箇所巡り終了。

わずか30分である。非常に軽くて楽しめたので、それから2度ほどやっているが、時間はやはり30分だ。ちなみにコタがその後2連勝している。


探検隊のルート全容。

ソマーリオ

他の版を持ってるのなら売っぱらってしまった方がいい。それくらいこの版は出来が良い。遺跡や観光地に関する内容は非常に教育的で、昔から日本でもそういった世界旅行ゲームはあるが、はっきり言うてゲームシステムはただのすごろくでクソで、こいつに比べるまでもない。それらのゲームが唯一勝ってた目的地の一言二言くらいの説明は、このゲームではもっと詳細に日本語で描かれているのだ。

これは日本人だからこその改良点かというとそうではない。

上でも書いてるが、地図上に大きく描かれた目的地の絵も、一体感があって見るからに地球を巡ってる感がでて非常に楽しい。世界の歩き方でも使われているような地図だ。
そして目的地の場所がカードに描かれた地図からひと目で分かる。これは頭の中であらかじめざっくりルートを想定することができるということだ。重要拠点の置き方にも影響する。

カードはきちんと日本語化され、色数もしっかりした印刷がなされており、ボードの絵柄も美しく、ルールは難しくなく、プレイアビリティも高く、短時間で楽しくできると、正直、欠点はまったくない。

このゲームを更に楽に楽しめる方法としては、以下の方法がおすすめだ。
共通の目的地を適当なマーカーでボード上で示しておくのだ。こうすることでプレイアビリティが更にアップする。共通の目的地は見逃しやすく、またカード置き場の近くのプレイヤーが圧倒的に有利なので、この方法を使えば、誰でもその場所を加味してプレイできるのだ。


赤いハートの駒を別のゲームから持ち出して、共通の目的地を表示した。これはデフォルトで入ってても良いと思う。

エクスペディションやりたい? うーん、ちょっと目的地を調べるが面倒やから今はパスかなというのがないのだ。
子供も大人も等しく楽しめ、ある時は「こた、お前、ひどい。なんでそこに進めんのよ!」とmiaの罵声が飛ぶくらいの適度ないやらしさが備わっており、誰にでもお勧めできる。

折しも桃鉄の世界編がでたが、さくっと30分で喧嘩になることなくプレイできるお手軽世界旅行としては、我が家ではこちらの方がニーズが高い。

gioco del mondo