Michael Menzel

KOSMOS
GP

2〜4人
45分

ドラゴンキーパー

amazonで購入

みなさんは魔法使いとして、小さなドラゴンたちの保護をするのが任務です。ドラゴンカードを出すことによってドラゴンを保護していきますが、魔法の本によって保護できる条件が変わっていきます。
「ドラゴンキーパー」は、集めたカードを魔法の本に従って出していき、点数を獲得していくゲームです。
魔法の本には、カードを出せる条件が描かれており、どのドラゴンを何匹保護できるかは本のページ次第。本のページはプレイヤーがカードを置くことで変えることができるので、魔法の本を操作して上手にカードを出していきましょう。

プレイ感

紺碧さんが遊びに来たときに、このゲームを翻訳したので遊んでというので、早速Amazonで購入した。アンドールの伝説、ロビンフッドの冒険という物語ゲームで一斉を風靡したメンツェル作である。この作者は紺碧さんは大好きなようだ。
コタ13歳、そーじろ10歳、miaとの4人プレイにて。


さて今までとは打って変わって、普通のカードゲームである。

準備として、アミュレットの欠片を全て混ぜて、ランダムに抜いておく。今回は4人プレイなので8枚抜く。それから残った欠片を点数別に分けて昇順か降順に並べておく。実のところ再プレイの時はこの手順が非常に面倒だったりする。


カードは裏面が数字とドラゴンの色があり、本のように左と右に山積みにする。それから1枚ずつめくっておく。この2つは裏面が違うだけで表面は区別がなくドラゴンが描かれている。

ドラゴンカードを裏面が数字と、ドラゴンが描かれるのと、それぞれ別々にシャッフルして、本のように左右に裏向きに配置する。それから1枚ずつ表に向けて左右にならべる。
ワイルドカードとなるブラックドラゴンカードはその横に表向けにしておく。

赤青の宝石は点数の面を下にして混ぜておく。金の卵は4の点数面を上にしてまとめておく。

最後に赤の栞のついた初期ドラゴンカードを、スタートプレイヤーの隣から順番に1、2、3枚を配る。スタートプレイヤーはもらえない。


白ドラは、どうみてもヤギにしか見えん。裏の情報も大事なので、それは表をみれば分かるようになっている。欠片は数字を集めて順に並べるのが結構面倒やったりする。

手番は、以下の手順に従う。
表になっているドラゴンカードを3枚まで手札にする。1枚手に入れるごとに対応するドラゴンカードをめくっていく。手札上限はない。

魔法フェイズ。
手札にあるカードを裏向きにして、ドラゴンカードの山札(種類のあったカード山)に戻す。

ドラゴンカードをプレイする。出し方は裏向きの山札になっているドラゴンの色とその枚数である。例えば山札の左が3で右が緑のドラゴンなら緑のドラゴンカードを3枚自分の場に出せるということだ。つまりこの前の手順(魔法フェイズ)を使って、自分が出すカードをコントロールできるということだ。

変わっているのは、この後、時計回りの順で、今の状態でドラゴンカードを手札からプレイしても良いということだ。

ドラゴンカードは色ごとに出して、両隣に他のドラゴンがいたら、もうその色のドラゴンは出せなくなるので出し方に注意が必要である。

またドラゴンは4色いるが、全て出したプレイヤー順に金銀銅と点数のついた盾が貰える。

これで手番終了である。


現在、赤ドラを2枚出せる。

ドラゴンカードをプレイした時にボーナスが貰える。ボーナスは、出したドラゴンカードの枚数に依存しており、裏面になっているドラゴンカードの裏面に描かれている。
最低でもアミュレットの欠片が1枚貰える。
一応、ボーナスを書いておくと、

・現時点で一番点数の低いアミュレットの欠片を貰う
・クリスタルを貰う
・ブラックドラゴンカードを手札にする
・金の卵を貰う
・現時点で一番点数の高いアミュレットの欠片を貰う

欠片を3枚貰ったら1つのアミュレットが完成する。そうすると宝石タイルを引いて、真ん中に埋め込む。これらの点数はすべて隠し情報とする。宝石は3枚しかない赤の方が点数が高く最初の3つはこれを選ぶことができる。


3つの欠片が集まったのでボーナスの宝石タイルをとって、アミュレット完成。裏面には勝利点が書かれている。

クリスタルは、もう1枚ドラゴンカードを貰う事ができるが、1手番に1回しか利用できない。

こうして、プレイヤー人数に応じた、全員のアミュレットの完成数を超えたらゲーム終了である。4人の場合は全員で8個アミュレットができたら終了だ。

金の卵はそのままだと4点だが一番多いプレイヤーは1つだけ裏返して16点となる。欠片もすべて合計して一番点数の高いプレイヤーが勝ちだ。同点の場合は、出してるドラゴンカードの多いプレイヤーが勝ち。

というわけでスタート

まずは手番順を決めるが、皆がなんかようわからんと抜かすので、わしがスタートプレイヤーになった。これがいけなかった。

スタートプレイヤーの左隣りから順番に、初期手札を1枚ずつ増加して貰える。この初期手札のあるなしはかなりでかいと感じた。

1巡回ってわしは3枚しか手札がないのに対して、一番最後のそーじろは6枚も持ってるのだ。

当然、その手番に

mia「ドラゴンを出して、欠片貰う」

そーじろ「じゃ、これ出すね」

皆、早速欠片を集めだす。

この遅れはさらに

そーじろ「やった、アミュレットできた。赤の宝石」


4色のドラゴンを早くに出したら盾が貰える。わしはそーじろに次いで2番手なので銀の盾。出し方にはちょっと規則があって、両サイドにドラゴンがおかれたドラゴンは出せなくなる。この場合、白と青はもう出せない。

次々にアミュレットを完成させて3つしかない赤の宝石を3人が手に入れてしまった。

コタ「これ、何点なの?」

わし「8か9。青は3か4」

ありえん。

なんせ最初のプレイやから、皆、1枚か2枚でどんどんとドラゴンを出して、あっという間に8個のアミュレットが完成してしまった。

mia「え、これ金の卵どうやって手に入れんの?」

わし「ドラゴンのカードに書いてる」

安い欠片と、ブラックドラゴンと、そんだけで終わってしまった。

勝者はそーじろ。2位mia、3位コタという、まさに手番の逆順やんけ。

所要時間40分


ボロ負け。

金の卵が欲しいコールが巻き起こり、2回戦目

今度はコタがスタートプレイヤーでわしが最後である。

コタはここで賢かった。

最後は5枚のカードを必要とするカードにしておいたのだ。


現在青ドラ5枚。この手はあり。

こうすることで、皆はカードを出せずに、徐々にカードパワーを貯めることができるのだ。
また前回、早上がりばっかりやったので、皆がそういう意識に向いたってのもある。

ひたすら溜めて、金の卵をでたところで、ドラゴンを出す。

コタ「よし、金の卵ゲット」

わし「わしもや」

同数の場合は両方とも孵化する。


チケライのように手札を増やしまくり。

mia「わたしも!」

しかしさらにコタが抜けがける。

コタ「もう1枚、卵」

わしも負けじと卵を貰う。

もう卵、卵、卵と、心が叫びたがってるんだ。

しかし最後はコタに3枚目の卵をゲットされてゲーム終了してしまった。

今回は全員が良い感じで高得点をマークしている。

結果、コタが勝ち。


1つだけ孵化したコタの卵。

miaのコメント

面白い。卵が可愛い。

コタのコメント

卵作戦で勝てた。

ソマーリオ

今までにない感覚で最初戸惑ったが、オリジナリティあふれるシステムで面白い。ごちゃごちゃしてなくてすっきりしてるのは好感が持てる。ただこのゲームには欠点があるように思われる。

1つ目は、後攻めちゃ有利じゃね? 問題。まだ2回しかやってないのでなんとも言えないが、早上がりを目指すプレイヤーに対してじっくりあがった場合の勝率はどれくらいなのかに関わってくるように思う。なんせケツのプレイヤーが3枚マシマシになってるのは、カードパワーに依存するこのゲームではかなりのアドバンテージのように思う。ケツの二人が1枚ずつくらいでちょうどいいのでは? という気がせんでもないが、もう少しやりこまないと分からない。紺碧さんのサイトを見ると2回ともスタートプレイヤーが勝利しているようなので杞憂なのかもしれん。

2つ目は、複数プレイ時のセットアップの面倒くささがある。通常2回目やるときはさっとできるもんやけど、これはいちいち欠片を集めて、ランダムに抜いて、並べるという手順がある。とはいうものの、他の多くのゲームに比べればマシとは言える。

という欠点はあるものの、プレイ時間が短く、すぐにクライマックスがくるので、我が家ではこのゲームをやたらとやりたがる。miaも子供らもめちゃ好きだ。2回しかやってないのは単に時間がなかったからで、このゲームをやりたいとよく言うてる。子どもウケ抜群なのかも。

欠片のコンポーネントも卵のタイルも非常に見栄えがよくて、テーマもシステムも面白い。

にも関わらず、あまり売れてないような気がするのは(実際のところは知らんけど)、なんといってもドラゴンの絵がキャッチーじゃないことだと思う。白はヤギにしか見えんし、緑は気色悪い。
もうこれはシステムデザインとグラフィックデザインを両方手掛けているメンツェルには失礼なのだが、ドラゴンは格好良く、もしくは可愛らしくしないと、箱絵の髪の毛ボサボサの得体のしれないカバじゃ、誰も手にとってくれないんじゃないかと思う。ムーミンがカバじゃないと知った時の衝撃くらいある。

もっとたくさんの人にこの手軽な楽しさというのを味わって欲しいので、箱絵に騙されずに是非、手にとってやってみて欲しい。
プレイ感としてはモルタールの入口に似ている。
最近、流行りのソロプレイモードはないし、ストーリーチックじゃないけど元々のドイツゲームってこんなんやったんよなあと懐かしんでる。

gioco del mondo