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Alex Randolph
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Ravensbeger
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2〜6人用
20分
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冷たい料理の熱い戦い
ウミガメの島というタイトルになってリメイクされた。
ルール説明
サイコロで駒を進めていき、中央におかれた点数の書かれた料理タイルをとっていく。
サイコロを1つ振って進む場合、そのまま進む。
進まずに2つ目のサイコロを振る場合、合計の2倍進めるが合計が8以上になるとバーストになりスタートに戻らなければならない。
さらに進まずに3つ目のサイコロを振る場合、合計の3倍進めるが合計が8以上になるとバーストになりスタートに戻らなければならない。
赤いマスを通過すると料理タイルを1枚、止まると2枚貰う。
最後の料理はロブスターで7点ある。
また相手のコマと同じマスに入ると、コマを乗っけ、相手の番にサイコロを何個振るか指定して一緒に進む。料理にたどりついたら上の人だけが貰える。
最終的に料理タイルの合計点の高い人が勝ち。
百聞は一見にしかず。ぐるりんちょして真ん中の料理タイルをゲットせい!
プレイ感
昔、彼女とよく二人プレイしたもんだが、久々にTAMとたっかんとやってみた。ドイツゲームで最も遊んだゲームやったが、最近、指輪物語の対決に追い抜かれた。
当時は不二商ルールでゴールにたどり着けばスタートに戻るというルールでやっていたが最近、ぐるぐる回るというのが正式だと知った。不二商ではしっかりと明記されていたが、ルールブックのどこを探してもスタートに戻るという該当場所は見あたらないらしい。
そしてスタート。最初はたっかんが2枚取りを繰り返し、それに追いつけとTAMが頑張ったが、ラストの最高料理ロブスターが出た時点で、サイコロ3個攻撃にチェンジ。俺だけがこつこつと伊勢海老くんを目指して姑息に進む。もうあと8マスくらいのところでたっかんが7出し成功。ぶっちぎりで負けた。
この状態。この状態から、赤のたっかんは、サイコロ3個で7を出したのだ。(TAMに上に乗っかられてる俺にすればどーでもええ話だが。。。)これがこのゲームの醍醐味である。21マスという升目は最後の一発大逆転のカタルシスを生むよう慎重に配置されているのだ。
「もう一回!」
二回目はひたすら高級料理ばかりを食う俺に対して、骨とかジェリービーンみたいな貧乏料理ばかり食うたっかん&TAM。ここまで料理に差がつくとおかしすぎる。ロブスターもわしがぺろりとたいらげぶっちぎりの勝利で終わった。
みよ! このそうそうたる料理の顔ぶれを! 満腹、満腹♪ わしの好物のスプマンテもある。ちなみにロブスターと伊勢エビとの違いは、ロブスターにはハサミがあるが伊勢エビにはない。こいつはハサミを持ってるのでロブスターだ。
※うんちく
スプマンテとは簡単にいうとイタリアのシャンパンの事である。ただしシャンパンというのはフランスのシャンパーニュ地方で獲れた炭酸入りワイン以外に付けてはいけない事になってるので、それ以外の炭酸入りワインはスパークリングワインと呼ぶ。
ずばり、これはサイコロゲームの傑作である。スタートマスからゴールまで21マスある。たっかんがやったようにこの数は3個振って7が出たら、ぴったりと止まる数なのだ。もちろんなかなかでない。ゲーム中1回あるかないかなのだが、出た時は歓声があがる。また上に乗っかった時はかなり嬉しい。
所要時間20分くらいで、とても簡単だが、盛り上がる要素はたっぷりと備えている。サイコロの目に一喜一憂出来るゲームこそサイコロゲームの醍醐味なのだ。このゲームはそれを全て備えている。
絶版なのが惜しい。それよりも気になったのが、わしの持っているニチユールールの方がおもろかった気がする。確かにあんまり変わらんねんけど、料理にたどりつく度にスタートに戻った方が気持ちの整理もつくので、いい感じがするのよ。ぴったり21マスにもなるしね。まあ、持ってる人は少ないと思うので手に入れたら両方試して教えて頂戴。あんまり変わらんと書いたけど、考えたら、オリジナルは乗っかり率が高くなるんかな? いや、それより、スタートから最初の一歩を踏み出す緊張感が減るので、ニチユールールを推奨する。
他にもヴァリアントがあって、サイコロを1個ずつ振るってのもある。1個ずつ振ることで、2個目を振るか決める訳で、かなり戦略的に展開出来る。どうなのかはまだ試してない。
たっかんのコメント
骨ばっかり食うてますわ。これ、大体、人間の食い物ちゃいますやん!
TAM カルシウムいっぱいとって羨ましいっすわ。
コレステロールがとっても心配な俺に対して、今回たっかんが食うた、しょぼいがヘルシーとも言えない食い物。特にマズソーと思うんは右下のジェリビーンみたいな奴である。チクロとか合成着色料満載やで、きっと。
ソマーリオ
この料理タイルをみてるだけで、楽しそうなゲームつうのが解ると思う。確かに誰もが思いつきそう、でもサイコロと料理という題材を上手くマッチングさせていかにもくだらなさそうと敬遠しそうなルールを面白くまとめてるのがランドルフの凄さだ。タイルは比べてみると一目瞭然だが、得点の高い料理はとてもゴージャスでこれがめくられると恥ずかしながら本気で色めき立つ。心の中で「うわぁ」と思ってしまう。阿呆やな。。。
この冷たい料理の熱い戦いにはルール解釈の違いがある。
わしの持ってる不二商の邦訳ルールでは、料理を取るとスタート地点に戻ると記述されているが、原文ルールにはそんな記述はない。
また、最初にさいころをいくつ振るか宣言してからサイコロを振るとなっているが、ここの記述が原文でも曖昧で、1個ずつ振っては次に振るかどうか決めるという解釈もある。
今までは不二商のルール、サイコロの数を最初に宣言して、料理をとるたびにスタートに戻るというルールでやっていたが、この時は、スタートに戻らないというルールだけを採用してやった。結果、不二商ルールそのままのほうがスタートに戻ったときに21マス(つまりサイコロ3個で7が出ればぴったり)に戻り、おもろかった。
で、最近、BBがこのゲームを気に入ったようなので、サイコロを1個ずつ振り、スタートにも戻らないというルールでやってみた。
当初、1個ずつやってると時間がかかって手間になるやんと思ってたら、最初に宣言するよりも効率的にチャレンジが出来て、料理を取るのが早い事早い事。おまけにスタートに戻らないので、くるくるくるくる料理を取っていく様が、ゲームのテーマ雰囲気に非常にマッチして、最初の不二商ルールよりおもろかったのだ。
けがわめ、たまに良いこと言いやがる。
ラベンスバーガーに問い合わせてみれば一番手っ取り早いだろうが、個人的にはスタートに戻らず、サイコロは1個ずつ振って次に振るかどうか決めるというルールが一番テーマにあってて、ゲームとして楽しかったので今後、これを採用しようと思う。
後日、紺碧さんによると、ドイツ語ルールにはきちんと、サイコロは1つずつ振って増やしていくと書かれてあり、ゴールにたどり着くとスタートマスに戻るとは書かれていない事が解った。つまりニチユーが勝手にルールを変更したようだ。ザーガランドといい、ランドルフのサイコロゲームはサイコロの使い方が肝なだけにこういう風に勝手に変えられると非常に困る。
なんせ正式ルールでやると、前のおもろさにプラスして戦略的な駆け引きが生まれる。