Hal Duncan
Ruth Veevers

Osprey Games
JELLY JELLY GAMES

3~5人
60分

クリプティッド

amazonで購入

ネッシー、ツチノコ、モスマン、ビッグフット、イエティ、フライングフィッシュ、チュパカブラなど、世界各地で未確認生物の目撃事例が多発している。これらは日本ではUMAと呼ばれ、時には探索隊まで結成されることもある。
あなたは数多くの目撃事例をもとにこれらの生息地を推測するのだ。

プレイ感

ステマかなんか知らんが、少し前に流行ってるというので購入した。そうこうしているうちに2人用のも出たので買うといた。
当初は4人でやろうと思ってたのだが、反抗期真っ盛りのコタは期末テストの勉強をするとかいうので、ムカついてそーじろ9歳、miaと3人プレイとなった。


ルールは非常に簡単なのだが、ライティングが非常に悪くてどういう手順なのかが凄くわかりにくい。ゲームなんやから手順だけをさっと書いて欲しい。

カードは白と黒に分かれており、黒は難しいモードということで白を今回のプレイ用として1枚抜き出す。そこに描かれたようにボードを配置する。ボードは見にくいが左上に小さく数字が掛かれており、これがカードの小さい点の場所にすれば良い。めっちゃわかりにくいから、絵をみて合わせても良い。

それから巨石と廃墟の建造物駒をカードに描かれているように配置する。黒の駒は黒カードにしか登場しないので黒ポーン駒以外はなおしておく。


カード通りに配置。カードの写真撮り忘れ。

カードの裏面には、プレイヤー人数と使う手がかり表とその番号が描かれている。
各自、それに従い適当に手がかり表を配る。またその番号を自分だけがこっそり読む。そこには今回のUMAの生息場所となるヒントが書かれている。

各自、自分の色の駒を使う。ディスク駒は、生息地となるであろう場合に使い、キューブ駒は生息地でない場合に使う。


カードの裏面には人数によってどの手がかり表の何番かが示されている。
今回は3人なので③の行をみるとα、γ、εを使い、それぞれの項目は17,11,66だけを見るということだ。この3つの情報だけで1マスを指定できる。


手がかり表はもっと綺麗だがボロボロになるのを恐れてカラーコピーを利用してる。
上の写真のとおり、わしはγの11番 緑の建設物から3マス以内というのが手かがりとなる。

最初の手番前に初期配置を行う。各自、1個ずつ時計回りにキューブ駒つまり自分に与えられた手がかり表から生息地でない場所に置く。これを2周行い、ゲームスタートである。

手番でできることは以下のうち1つである。

・質問 黒のポーン駒を好きなマスに置き、プレイヤー1人を指名する。指名を受けたプレイヤーはそこが自分の持ってる手がかり表から、生息地の可能性がある場合はディスク駒を、可能性がない場合はキューブ駒を置く。
キューブ駒が置かれた場合は、手番プレイヤーも1個、キューブ駒をヒントとして配置しなくてはならない。

・探索 黒のポーン駒を自分のディスクに重ねて、好きなマスに置く。左回りに生息可能性を示した駒を置いていくが、途中でキューブ駒が置かれたらそこでストップし、自分もヒントとしてキューブ駒を1個配置する。
もし、全員がディスク駒であった場合、まさにここがUMAの生息地でそのプレイヤーの勝利となる。
もし、すでに自分のディスク駒が置かれているマスを探索するならば、別のマスにディスク駒を配置する必要がある。(有利となるため)

置いた駒はボードに置きっぱなしにしてヒントとして扱う。1つのマスにキューブ駒が2個以上置かれることはないし、キューブ駒のあるマスを探索指定することはできない。


キューブ駒ばかりが置かれていく。最初は当てずっぽうなので、こんな感じで展開していく。

このゲームはカードが緻密に計算されており、各プレイヤーの手がかり表がすべて合致する場所は1箇所しかないように出来ている。
また巨石や廃墟の置かれたマスは生息地にはならない。

手がかりとしては以下のようなものがある。
・沼地か砂漠
・建造物から3マス以内(建造物自体は0マス目になる)
・水辺から1マス以内(水辺マスも含まれる)

そーじろ「これ、嘘ついてもいい?」

わし「あほか。あかんに決まってるやろ。ルール破綻するわ」

ちゅうわけでセットアップを終えてスタート。

わし「ここ。そーじろ」

そーじろ「ざんねーん」

わしもキューブ駒を置く。

mia「そーじろ」

そーじろ「違う」

miaもキューブ駒を置く。

そーじろ「パパ」

このままやっててもドライな感じになるので、ディスクとキューブを両手に持って、

わし「ででーん、でで、でで、でで、でで・・・ぶっぶー」

交互に上下させて駒をおいた。

それから全員がこれをやりだすようになった。

わし「つーか、キューブ駒足りんようになると思うんやけど」

mia「確かに」

わし「ディスクの駒数の方が多いのが意味不明やな」

実はこのとき、探索の場合、ディスク駒は履歴としてそのまま置いておくのを忘れていたのだ。キューブが出た途端、回収してた。
とはいっても、かなり駒は少なく感じる。


miaが探索を行う。そーじろであえなく撃沈。わしにきたらあたりだった。

ある程度、進めていくとなんとかここらへんちゃうかなというのが分かってくる。
というより、相手の手がかりが何かを調べていくゲームなのだ。

わし「探索する」

探索したところで実はリスクはそれほど変わらない。自分の手がかりのヒントを多く与えてしまうことくらいだ。

mia「ででーん、でで、でで、でで、でで・・・ぴんぽーん」

そーじろ「ででーん、でで、でで、でで、でで・・・ぶっぶー」

わし「くっそー」

ここから探索ブームである。


そーじろが探索、これはいくか?


miaで撃沈。

そして

そーじろ「ここを探索」

mia「ででーん、でで、でで、でで、でで・・・ぴんぽーん」

わし「ででーん、でで、でで、でで、でで・・・ぴんぽーん」

そーじろ「まじ! やった!! やった!!」

くう、そこは完全に怪しかった。


そーじろが見事に当てた。

一応答え合わせやると、たしかにこのマスしか該当マスはなかった。
ようできとる。

所要時間25分

すぐに終わったのでまたやろうということに。

2回目はmiaの圧倒的勘が冴えて、わずか15分で勝利してしまった。


ここが連続であやしくわしが探索をしかけまくるが・・


全然違ってた。

それから晩ごはんを食べながらホビットを見て時間が余ったのでコタが前にやって面白かったビッグシティをやりたいと言うてきたが、お風呂までの時間もそれほどないのでクリプティッドをやろうということになった。

これが侮った。4人プレイになると大幅にプレイ時間が伸びるのだ。
なんせ、miaとコタのヒントがわかりそうと思えば、そーじろが合わず、そーじろとコタを合わせればmiaが合わずといった感じになる。

コタ「あ、これ読んだら、めっちゃ分かりやすい」

わし「それさっきから何度も言うてるし」

手がかり表の裏面にはどういった手がかりがあるか、全て網羅されているのだ。
コタはそこを一生懸命読み耽る。

コタ「そーじろのは分かった。ここ」

そーじろ「ででーん、でで、でで、でで、でで・・・ぶっぶー」

コタ「えー!! なんで?? そーじろ間違ってんじゃないの?」

とまあ、こんな感じで進めて、わしが、あ! 分かったと思ってポーンを置こうとしたら

mia「ちょっと、わたしの番でしょ」

と言われ、まさにそこに置いたら正解だった。

一応、答え合わせをすると

コタ「やっぱり、そーじろ、間違ってんじゃん! 調べるためにそこに置いたのにキューブだったのがおかしかった」

そーじろの手がかりは、動物の縄張りから1マス以内で、熊しか見ておらず鷲の縄張りを見てなかったのだ。わしもそれで正直わからんようになってしまった。

コタ「のーかん、のーかん」

mia「むう、しょうがない」

勝ちにこだわりだしたコタである。

所要時間50分


4人プレイやと途端に難しさがあがり、カオス状態となる。

miaのコメント

こういう推理系苦手なんだよねえ。

といいつつ、1回勝ったので気を良くしたのか、楽しくプレイしとる。

ソマーリオ

淡々としたゲーム展開ではあるが、癖になる面白さがある。わしがこういうタイプのゲームが好きやからとも言えるが。

やってることはマスターマインドと変わっていないのだが、出題者は複数人いて、出題者自身も解答者になってるので、色んな思惑が生まれて、非常に面白いゲームとなっている。もちろんマスターマインドのような単純な推理でもなく、複雑に絡み合った要素があるのも面白さに一役かっている。
マスターマインドとは似ても似つかないがこういうタイプの類似例としてだした。どっちかというと昔、やたらと流行ったZendoのようなプレイ感である。

ボードの形、建造物によって、どんな人数であろうとうまく1箇所に集約されるように設計されているのはよく出来ている。

コタが「え、こんなんで1箇所に絞れるの?」と話したように、たったこんなけの手がかりでうまく集約されるのだ。

UMAの生息地ということだが、駒にもそういったものがなく、カード類にも描かれておらず、何一つUMAらしさはないのはUMA好きとしては少し寂しい気はする。カード毎にUMAの絵くらいあっても良かった気はする。チュパカブラを探すぞ! みたいに盛り上がるはず。
コンポーネントは必要にして最小構成であり、駒も含めてかなり簡素な感じだ。

i9nという非常によくできたコンポーネントのゲームがあったが、やってることはあれと同じだが、こちらの方がより繊細な手がかりとなっている。ただコンポーネントではi9nの圧勝だ。

なんとなくあまり疲れないので、何度やっても良い感じである。
ただ先に書いたように、人数が増えると、プレイ時間も圧倒的に増えるので注意が必要なのと、長考しないタイプであってもそれなりに考えるので長考タイプの人とはあまりやらない方がいいかも知れない。

gioco del mondo