Vlaada Chvatil

Czech Games
ホビージャパン

2〜8人
30分

コードネーム

amazonで購入

極秘任務:
スパイマスターのヒントを手掛かりに、敵対組織より先に味方のエージェント全員と接触せよ!

2つの敵対するスパイ組織がある。各組織のスパイマスターは、25人のエージェント全員の正体を知っている。
君たち現場諜報員は、エージェントたちのコードネームしか知らない。
君たちの目的は、相手の組織よりも先に味方のエージェント全員とコンタクトを取ること。
スパイマスターは、自分の組織のエージェントのコードネームに関するヒントとして、単語1つだけを言うことができる。
1語で複数のコードネームのヒントを表現することも可能だ。
これを手掛かりに組織の部下たちは、敵のエージェントに接触することなく、味方のエージェントを探し出さなければならない。
ただし、1人だけ紛れている「暗殺者」には絶対に触れてはならない。

プレイ感

一時の大賞作は、言葉遊びが多く、ルールは簡単だが語彙の少ない子供が遊べないものが多かった。ようやくコタも10歳(この時微妙に誕生日を迎えていない)となり語彙力もあがってきたので、コードネームをやれることができた。
といっても、わしはほんの数ヶ月前にえりえりから誘われてネットでコードネームをやったので、初プレイではない。

父のお骨を拾った翌日に、家族でやることになった。
姉、兄、とも(甥)、mia、コタとの6人プレイでわしら家族対混合家族戦である。

とも「ちょっと待って」

父のお骨をゲームメンバーのようにテーブルに持ってきた。

わし「そやな」

わしのゲーム好きはお父んの影響が非常に強い。お父んはわしよりもゲーム好きといっても過言ではなく、年いってからは最新のテレビゲームは流石にできなくなったが、ボードゲームをよく家族と楽しんでいた。
ブロックスをやってて、小さかったコタに容赦のない手を打ってコタが泣きそうになってたのが印象的だ。
ともは、最も可愛がられて育ったので、こういったことに敏感である。父は最後までゲームをやりたがってた。


このゲームは先に書いたように2チームに分かれ、最低4人必要である。
最初に言葉の書かれたカードを5×5にランダムに並べる。
チームの一人がスパイとなり、向かい側に座る。

スパイ側が見えるように衝立に場所を指定したカードを立てて、自分が伝えたいカードを確認する。先攻後攻もカードに指示されており、先攻は9枚、後攻は8枚指定されている。それとは別に黒もあり、ここは答えると一発アウトのNGワードである。


スパイ側からの写真。衝立のカードに答えてもらえる色が描かれている。また四方にある色が先攻プレイヤーの色だ。

先攻のスパイが、チームのメンバーに指定されたカードを当てて貰うように、1ワードを伝える。その時、同時に何枚がその言葉に該当するかも伝えるのだ。例えば、わしが実際に伝えたのは「ウイリアムテル、2枚」で、りんごと幸運を当ててもらおうとしたのだ。

チームは、順番に答えて、当たれば自分の色のタイルを被せて、次の予測を言うことができる。答えられる枚数は、スパイが指定した枚数+1枚までだ。ただし、外れると手番は終了だ。

これを交互に行っていき、先にすべてを答えるか、黒のNGワードを選んだ時点で終わり。
スパイを交代して次のラウンドを行う。

全員スパイをやり、勝数で勝敗を決める。

さて先に書いたように、わしのウイリアムテルはばっちり成功した。


当てるのに成功するとその色のタイルでフタをする。どちらにもない場合は一般人のタイルを置く。

次にともである。

「大陸、2枚」

(何、そのくっそ簡単なヒント)

アフリカ、アメリカと当てられた。

国というヒントなら、チェコも該当してしまうので、大陸としたようだ。

という感じでゲームを進めていく。


タッチすることで、指定したことになる。それまであーでもないこーどもないと会話するのが楽しむコツである。

中には相手側のカードを指定するときもある。
その時はそのまま相手側のタイルが置かれることになるため、相手側の色の確認をしておくことも大事だ。

わしはネットでやったことがあるので、割とすんなりとヒントを出せたが、初回はやはり

姉「めっちゃむずい」

となる。1枚のカードだと簡単に出せるが、複数またがるヒント、例えば3枚、4枚クラスとなると物凄くむずい。むずいのだが、えりえり曰く、それくらいの枚数を当てるヒントが必要とのことだ。


ワードはカード上下に書かれているが、逆側のフォントが薄くて年寄り連中のわしらから「見えへん見えへん」とクレームがおきてた。

姉「本、1枚」

とも「なんじゃ、そりゃ。そんなんやったら逆転でけへんやんけ!」

1枚ということは2枚しか答えられないのだ。

ところがわしがNGワードをコタに答えさせてしまって、逆転負けを喫した。


ぐお、しもうた。

面白いとなりすぐに2回戦目もやったが、全敗してしまった。

所要時間30分

とものコメント

もう、こいつ(姉)とやるの嫌や。全然わかってない。

姉のコメント

なんでや、ちゃんとやってるやんけ!

コタのコメント

面白かった。悔しい。

miaのコメント

なるほどねえ。でも戦犯はNGワード言わせた人よねえ。あのヒントはないわあ。

ソマーリオ

ちと記憶が定かではないが、このゲーム前後から日本で目につくコミニュケーションゲームが、ドイツゲームに増えてきた気がする。
すでにこのゲームも結構古いが、今まで紹介できなかったのが非常に残念なくらい、めちゃめちゃよう出来てる。

ただこのゲームは廃れることはなく、その後、これを絵にしたバージョンのピクチャーズというのも発売された。こちらだと小さい子供でもできるかもと思い購入したのだが、意外と絵の方がむずいという話もあり、結局、こちらを先にやることになった。
さらに二人からできるデュエットというのも発売されている。こちらは衝立のカードをお互いに自分の色だけが見えるようになっている協力ゲームのようだ。ディズニーバージョンもある。そんなにディズニーだけでネタあるのか??

スパイに立ち、指定したカードが皆に伝わった時、間違いなく脳汁が出る。
古い言葉で「かいか〜ん」ってやつだ。ぴったりピースがハマった気持ち良さは、他のゲームではなかなか味わえない。

NGワードを盛り込んだルールも非常に洗練されており、1ワードだけで複数枚を指定させるところとか、前にもらした回答のため+1枚答えられるところとか、プレイアビリティを高める工夫だとか、簡単なようでいて、かなり推敲された形跡がある。1枚を答えさせるのは簡単だが、そうなると2枚しか回答権がなくなり、逆転の目がなくなるところとかかなりよくできている。

先攻は1枚多く答える必要があるので、被せるタイルが裏表で色違いのタイルとなっているのも、しょうもないことだが好感度が高い。

競技性もあって、これはテレビのクイズで取り上げても、短時間で、視聴者にもわかりやすく、間違いなく映えるゲームだ。個人的にはタレントが騒ぐだけのしょうもない番組だけで別に取り上げて欲しくはないけど、そういう性格のあるゲームだという意味である。

これは堂々のドイツゲーム大賞受賞作である。今、Amazonでみると激安やんけ。持ってない人は絶対に買いやわ。
ピクチャーズも今度、帰省したらやる。

gioco del mondo