Bernard Tavitian

ビバリー(日本語版)

2〜4人
20分

ブロックス

ルール説明

それぞれの4隅から、テトリスみたいな色んな形をした21個あるブロックを順番に置いていく。
ブロックは角にのみ接してよい。面同士をくっつけて置く事は出来ない。
一番たくさんブロックを置いたプレイヤーの勝ち。







とてもおもろくなさそうなゲーム全景。無味乾燥としとる。各プレイヤーは、4隅からスタートして、ブロックの角と角を合わせて伸ばしていく。ブロックは凹凸のある盤に気持ち良くカチリとはまる。

プレイ感

ルールは凄まじく簡単。ほんまに上だけのルールでプレイ出来る。
どうにもアブストラクトのようなルックスは好きじゃないので、敬遠してたがネットでおもろいおもろいと評判なので購入した。

家族でやってみたが、なんか異常にさくさく進む。わずか20分で終了。あっさり終わってしまった。やってる事は楽しいのだが、あまりにもあっさりと終わりすぎて、おもろいのかどうかいまいちピンとこん。とりあえずすぐさま2回戦に突入。姉は結構気に入ったようで、すぐに賛成したが、甥っ子は嫌がった。

阿呆!

わしらのルールに従え! 一人っ子で甘やかされてた甥っ子をびしっと注意(笑)


ブロックは色んな形がある。黄色はべっこう飴みたいで美味そう。

2回戦目、、、うーん、もう1回。

3回戦目、、、おもろいやん……

さっくりとややこしいブロックが嵌った時の快感! ゲーム時間が短くて、よう分からんかったけど、かなりおもろいぞ、これ。

相手が侵入してくるのをすがさず見つけてディフェンス。しかし敵は、細かいブロックワークで侵入しようと迫ってくる。

こちらも負けじと、隙を窺って敵のゾーンに入り込む。途端に、その場所が熱くなり、まるで囲碁のようにスペースを取り合ってやりあう。

ぐわあ! 折角のスペースにけったいなブロック入れて、自分で自分の首締めとる!

とまあ、こんな感じで恐ろしく単純なルールながらその楽しさは折り紙つき。角に接して置くというのがポイントで、こうすると相手との間にうまくブロックが置ける隙間が出来るのだ。なるほどなー、上手い事考えとる。今までありそうでなかったゲームだわ。攻防が熱すぎる。しかも短時間。むしろ、もう少し長くやりたくなるなー。

結局、甥っ子もこのゲームがいたく気に入ったみたいで、その後3回もやらされた。カタンの次はどうやらこのゲームがブームらしい。

フランス人はこういったアブストラクトぽいのが好きみたいやねんなあ。ドイツ人は大嫌いらしいけど。わしもあんまり好きじゃないと思ってたけど、よく見りゃ、ラミーキューブ、フォーカス(ドイツゲーム大賞参照)でつけとるやん!! そしてこれも同じくでした。好きなのか、俺?

特に女の子受けがよい筈。もてない男性は是非このゲームで意中のあの子のハートをゲッツしてくれ。まあ、そこまで誘うのが難しいんやろうけど。。。

「面白いゲームあるねん。今度一緒にやろ」
「やなこった」

めげずに誘ってみるべし。女性はパズルゲームが大好きなのだ。一人しか居らんオナニー野郎はこの一人ブロックスをどうぞ。黄色と緑の二色を担当するみたい。と言うことは、二人で出来る!

こうしてみると、最初、すっげえおもんなさそうと思ったコンポーネントが、なかなかええんちゃうの? と変わってくるから不思議だ。ボードにかちりとはまる透明な色つきブロックの心地良さ。この感覚はプラスチックならでは。駒は木製でなきゃと思ってた俺も、このブロックスだけはプラスチックでいい。何故なら木製ではこのサイバーな透明感を出せないからだ。他に透明感を出せるのがあれば、そっちの方がいいんやけどね。ガラスは危ないし。

という訳でドイツゲーム慣れした人からすれば、しょぼいルックスと毛嫌いするかも知れないが、食わず嫌いはやめて是非やってみて欲しい。値段は3300円と安く、ビバリーが日本語版を発売してるんでとても手にも入れやすい。これがドイツゲーム大賞を獲らんかったんが不思議なくらいファミリー向けなのだわ。ちなみにブロックはテトリスに良く似てるけどプレイ感はまったくちゃうで。

※ドイツゲーム大賞にノミネートはされてます。

尚、このゲームは元々対人関係の心理テスト用として開発されたらしい。ブロックスによる性格診断がおフランスのHPで紹介されているらしい。おフランス語はよう解らんので、こちらで簡単に訳してます。うーむ、、、当たってる(笑)

gioco del mondo