Reiner Knizia

HABA

2〜6人
5分

ちらかし放題

世界で一番ちらかってるところはどこでしょう?
それは子どもたちの部屋というのに意義を唱える人はあまりいません。
さあ、お片づけの時間です。
コボルトは子どもたちのお部屋片づけを手伝ってくれます。

プレイ感

HABAの伝道師といえばhiroceanさんオビ湾さん。で、ブログを読んでて欲しくなった。時間調整のために出してきた。mia、OECとの3人プレイ。


コボルトの周りに裏向けにタイルを並べる。手番プレイヤーは、タイルを1枚表向けにする。その時、既に表向きになってるタイルと同じ品物があれば、コボルト駒をさっと取って、それを宣言する。合っていれば、タイル2枚を自分のものにする。それを最後のタイルが表向けられるまで繰り返すだけである。もちろんタイルをたくさん集めたプレイヤーの勝ちだ。


真ん中にコボルトをおいてゲームスタート。

手番になるとタイルをめくる。

皆じーっと見つめる。

タイルをめくる。

じーっと見つめる。

タイルをめくる。

mia「あ! 傘」

スリの手つきのmiaが素早くコボルトを取って宣言。


絵柄はタイルに3種類描かれている。めくったタイルはそのままにしておき、新しいタイルと同じ絵柄があれば素早くコボルト駒を取って名前を宣言すればよい。そのタイルを受け取る。

タイルをめくる。

じーっと見つめる。

タイルをめくる。

OEC「長靴!」

タイルをめくる。

mia「ボール、ボール」

どうにもこの手の反射神経系は苦手である。かつてハリガリでTAMに惨敗したように、話にならん。


ポイントはシステム的にすでになくなっている品があるということ。迂闊に記憶に頼って公言しては失敗するのだ。

タイルをめくる。

OEC「あ、と。既に腕時計はなくなってたのか。危ない危ない」

タイルには3種類の品物が描かれているので、先に誰かが取ったタイルの中にそれが混じってると無くなっている可能性があるのだ。記憶の消去という奴でただの神経衰弱でないところはクニッツィアらしい。

タイルをめくる。

mia「ラッパ」

…とまあ、こんな感じでmiaが勝利したとさ。OECも割といい戦いをしているが、わしだけ1人蚊帳の外である。

所要時間5分


システムの構造上、最後に残るタイルがある。今回は3枚残りました。で、それぞれ取った山を比べてみる。

実はこれは基本ルールで、上級ヴァリアントがある。

まずは3枚になったときに取れるというルール。

3枚となるとさすがに異常に難しい。わしは短期記憶力はほとんどないので、益々取れなくなった。


そのときの結果。一番低い山がわしである。笑ってはいけない。やってる本人はいたって真剣なのだから。

他にもひとつのタイルの品物がそれぞれ別のタイルに描かれている場合に取れるという高度なルールもある。

OECのコメント

(説明)
 3つの絵が書かれたタイルを順番にめくっていって、同じモノが出たらそのモノの名前を言いながらちらかし魔(?)の人形を獲った人がタイルをゲットして、そのタイルの数を競うゲーム。
 3人プレイで、2回(2つのルールで一回ずつ)

(感想)
 トランプの「ぶたのしっぽ」みたく手番があってないようなアクションゲーム。見た目はあきらかにメモリー系なのにw
 序盤はわりかし期記憶勝負だけど、中盤からは「あったはずのタイルがなくなってる」事態も多々あって、そこがこのゲームのアクセントになっていて、「どんどん散らかる部屋」と「片付けたら片付けたで、一緒に片付けてしまったものを覚えていない」ってあたりがテーマとぴったりで、やっていてすごくあの子供の人形がほほえましく見えてくる。
 今回は「同じものが出たら」ルールと「同じものが3つ出たら」ルールでやったけど、他にも「タイルの絵3つともが2つずつある」ルールなど考えられうる限りのルールがあるとのこと。
 そういう、全部やっちゃおうという気概は好きだし、のわりには慣れたらきっと年齢問わず白熱できそうだし、誰か小さい子とこれで遊んでみたいと本気で思った(危ない意味でなくw)

miaのコメント

すごく単純だけど、結構盛り上がるし、意外と難しい。ボケ防止にいいかも。ただ描いてある絵がなんなのかわからないやつがある。。。

ソマーリオ

こういったアクション系はどうにも苦手だ。おそらく脳みその構造によるものと思うが、判断が一瞬遅れるのだ。おそらくこうなってる。右脳(イメージ知覚)から左脳(言語変換及び過去の記憶と照らし合わせる作業)へ行ってから、行動を起こすので遅い。この手が得意な人は、右脳、あるいは左脳だけで処理したりしてるのかと思う。解らんけど。

まあ、上は冗談だが、耳の機能についてはほんまだ。電話は左耳で聞くよりも右耳で聞いた方が理解しやすい。言語というのは左脳で理解するので、右耳で聞けば直接左脳に届くが、左耳で聞けば一旦、右脳から左脳へ渡してから理解するというステップが必要となるからだ。

そんなうんちくはどうでもいい。このゲームは確かに子どもゲームではあるのだが、途中書いたように、タイルが取られる事で、前に残していた記憶が意味をなさなくなる。しっかりとクニッツィアらしい仕掛けがある。

また上級ルールになると、かなり難しくなり、大人でも十分楽しめる内容となっている。といってもおそらくこの手のゲームは子どもの方が強いと思うが、大人も真剣に楽しめるという事だ。プレイ感はあっさりしているし、それほど疲れもしないので、連続プレイにも耐えうる。

また小箱シリーズだが、コンポーネントは非常にしっかりとしていて好感が持てる。タイル枚数は多いくせに、厚めのしっかりとした作りで、コボルト駒は木製である。
対象年齢の違いがあるかも知れないが、こういった子どもゲームシリーズは特に、シャハトよりもクニッツィアの方がひねりが効いてておもろいように思う。

gioco del mondo