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Klaus- Jurgen Wrede
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Hans im Gluck
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2〜6人
30分
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カルカソンヌ2 -原始の営み-
ルール説明
カルカソンヌの狩猟採集時代をテーマにした奴。
プレイ感
TAMと二人プレイ。
これは多くは語らない。カルカソンヌの雰囲気をそのままにゲームバランスをチューンナップした版である。カルカソンヌを二人でやるとやたらめったら点差がつくのに対してこの2では見事にバランスが保たれている。
つう訳でスタート。ルールはまったく一緒。
またカルカソンヌが拡張セットを使って、要素を加えなくてはならないのに、2では最初からボーナスタイルという手法で、「うわっ、ごっつ魚たくさんおるやん!」とか「なんつう動物がたくさんおって肥沃な土地やねん」とか「きのこマンセー」とか見た目に色めき立つように工夫が凝らされている。
2のいいところは、森にしろ、川にしろ、繋ぎ方次第で同じくらい得点出来る事である。1では、道だけのタイルを引くとかなりしょぼかった。タイルの引き運があまりにも強すぎたのだ。これで2はぐるぐるぐるーっと周回遅れになる事なくバランスが取れたのだ。
今回は、小屋があり、川に置くと、最後に水系からごっそり得点出来るようになっている。
前回の道の代りになる川でもかなりポイントになる。右下など魚むっちゃいっぱい居る。これはボーナスタイルだ。
左下に寝そべってる駒の隣の森には金塊がある。これが今回のポイント。金塊が含まれた森を完成させるとボーナスタイルが貰えるのだ。よく見るとあちこちに金塊付きの森があるのが解る。
よく言われる森が見にくいというよりも、もっとわしには重大な欠点が2にはあると思う。巨大な森を作るロマンがないのだ。1は巨大城壁都市を作るロマンがあった。平たくいえばこのロマンが俺のカルカソンヌの評価そのものといっていい。ところが、2のもう一つのバランス取りのボーナスタイルシステムが大きな森を作る事を邪魔しているのだ。
森に金塊が含まれていると完成した時にボーナスタイルが引ける。ところが森に含まれる金塊が2つだろうが3つだろうが引けるボーナスタイルは1枚だけ。つまり、小さな金塊入りの森をいくつか作った方が有利なのだ。
見事だ。見事としか言い様がない。
見事に面白い要素を加えて、なおかつバランスを良くしている。1では城壁を巨大にするのはいいが、その城壁を取ったプレイヤーに莫大な点数が入った。ところが2ではそれを無理にではなくすっきりと禁止したのだ。1つの要素でこれほどうまく絡めるとは恐ろしい手腕である。
最終結果。森は見事に分断されている。
ディブルグも同じように細かく区切るようにデザインされているが、2の方がシステムとして美しいと思うのはわしだけだろうか?
そしてそのおかげでカルカソンヌの男のロマンが失われてしまった。これが俺の思う重大な欠点なのだ。
だからバランスのよいカルカソンヌをやりたいなら2を、バランスが悪くても男のロマンを求めるなら1を勧めたい。残念ながら拡張セットは持ってないので評価不能である。そして2がなしなのは、すでに1でカルカソンヌの楽しさを知ってるので新しい感動がなかったせいである。
TAMのコメント
(ディブルグをやった直後にカルカソンヌ2をやった。)
これはやっぱりカルカソンヌですよ。やっぱりカルカソンヌはおもろいですわ。