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Paolo Mori
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PSC
テンデイズゲームズ
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2人
30分
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カエサル!
テンデイズゲームズで購入
紀元前49年1月10日、カエサルはルビコン川をわたり、イタリア本土へ侵攻した。
慌てた元老院はポンペイウスに軍隊をまかせてこれを迎え撃つ。
ポンペイウスは補給線をたち、カエサル軍を窮地に陥れる。
しかし、テッサリアに追い込んだカエサルの消耗を待つ作戦を提案したポンペイウスの意思に反して、決戦主張派が強くこれに渋々従うことになる。
果たしてローマはカエサルか、ポンペイウスか、どちらが支配することになるのだろう。
プレイ感
なんども書いてるがカエサルといえばわしの中では最高の人物である。カエサルとポンペイウスとの戦いをテーマにしたということで購入したが、最近、二人プレイをやる機会が少なくなって、ようやくコタ13歳とプレイすることができた。
属州ボーナスマーカーを適当に混ぜて、表向きに属州エリアの真ん中に置く。ただしローマは2箇所あるが1箇所だけに元老院マーカーを置く。毒と百人隊長はオプションなので抜いておくと、全部置ききるはずだ。
各色支配マーカーをそれぞれ、ボードに並べる。こいつを全部置ききったら勝ちだ。
その他の戦力タイルは色ごとに全部、タイル袋にいれて2枚を引いて衝立の後ろに置く。
タイル2枚の割に衝立がクソでかい。たった2枚なんで裏向けでもいいんじゃないの? とは思う。
袋は立派だが、カエサルはハゲたおっさんなので、こんなイケメンではない。
手番は、戦力タイルを1枚ボードに配置するだけだ。配置はボードに描かれているアイコンをあわせることと、各属州の線に合わせて配置する必要がある。そうすると両方面に戦力が影響を与えることになる。最後にタイルを1枚引く。
属州エリアの線にあわせて戦力を分散させるだけ。閉じたプレイヤーは真ん中の属州ボーナスタイルを貰える。合計値で勝ったプレイヤーは支配マーカーをその属州ボーナスタイルの場所におく。
もし属州の周りが戦力タイルで閉じたなら、支配解決を行う。閉じた手番プレイヤーは、真ん中の属州ボーナスマーカーを受取り、すぐに効果適用するか破棄する。それから戦力を足して大きいほうが、支配マーカーをボーナスマーカーがあった場所に置く。
もし、その時に隣の属州もすでに支配していたなら、その間にも支配マーカーを置くことができる。
赤のカエサルは隣り合った属州で支配したので、その間(この場合7,0のマーカー)に追加で支配マーカーを置く。
ローマは支配マーカーを2箇所置ける。
こうして先に書いたように全て支配マーカーを置ききるか、相手が戦力マーカーを置けなかったら勝ちだ。
わし「パパ、カエサルな」
コタ「なんで?」
わし「お前、ローマのことなんも知らんからええやんけ。カエサルはハゲやぞ?」
という理屈でゲームスタート
本来ならカエサルからスタートするのだが、コタが文句を言うのでいんじゃんで決めてポンペイウスからスタートとなった。
このゲームは運の要素が結構大きい。というのは、手持ちのタイルがわずか2個なので、決めるタイミングでアイコンが揃っていなければ使えないのだ。
ルールを読んですぐ思ったのが、くにちーの名作バトルラインを立体的にした感じなのかなと思ったが、実際にやってみると上記の制約がかなりきつくてプレイ感はまるで違う。もう少し戦略的にやるならば持ち数を増やしてみた方がいいかもしれない。
わしはポンペイウスを受けて同じ属州に置いていったが、どうにも後ひとつで閉じられる属州エリアには置きたくない。ボーナスマーカーが予想以上に強くて、これを手に入れられたくないからだ。もちろん、コタがそのアイコンを埋める兵士を持っていなければいいのだが、リスクは冒せない。
コタの動きがどうにも読めなくて、いきなりガツンとやられたらどうしようかと思うぐらい、なんか戦力の置き方がへぼい。これは誘われてるのか? とも思うが、そもそも2個しかないので勝負に行くしかない。
というわけで、せめて行くと結構簡単にエリアは支配できるわ、ボーナスマーカーを手に入るわで、ボコボコにしばきあげる様相である。
わし「なんか、もう支配マーカーあと4個なんですけど?」
全然プレイしてない。
もう2個になってしまった。弱すぎでしょ。
コタ「全然、いいタイルがこないんだよ」
わし「あれ、勝った」
なんと簡単に支配マーカーを置ききって終わってしまった。
所要時間10分
あれ、もう終わった。
コタ「陣営を替えたい!」
いくらなんでもなあ。
これコマの戦力一緒じゃないんかな? いや、一緒やったはず。
まあ、でも替えたいということであれば、というわけでコタが再び先攻カエサル。
今度はあちこちに飛び火していい感じで展開している。
今度はいい勝負。一気に勝とうと思うと負けてしまう。
相手のを受けまくると、決まり手のところで属州ボーナスマーカーが取られてしまうので、本来は様子を見ながら置いていくのが一番良いのだ。
このボーナス全体的にかなり強い。
手駒を3枚に増やせる壺とか、相手の戦力を裏返して0にしてしまう兵力なんかは非常に使い勝手が良い。
壺2つとると手駒が4枚になるので選択肢がめちゃめちゃ増える。
ちなみにこの手順で問題となったのは、壺は永続的に3枚になるのか、兵力はその属州の支配を決める前に使うことができるのか、というのがあった。
どうにもルールブックにはタイミングがもやっとしか書かれていないので、販売元のタナカマに訊くと、壺は永続的に3枚となり、兵力はその属州の支配を決め終わってから使えるとのこと。
と、こんな感じで進んでいったが、結局はわしが勝った。
所要時間30分
まあ、今回はいい勝負やった。
コタのコメント
単なる引きだよ、これ。(勝てないので悔しかった)
ソマーリオ
非常に軽いプレイ感で、当初思ってたくにちーのバトルラインの雰囲気はまったくなかった。
思うに手駒数が少ないのが原因のように思う。
バトルラインやショッテントッテンは手札6枚もあるのに対してこいつは選択肢が2つしかないのだ。この差が運ゲー感を増す。
もしもう少し戦略的にやりたいのであれば、手駒枚数を増やせばいいと思うが、作者パオロ・モリからするとそれは思うところではないのだろう。こんな誰でも思いつくような改良で替わってくるのは百も承知で気軽に楽しめるというコンセプトでこのゲームを作ったに違いない。
ローマというテーマはわしも好きなので、アウグストゥスと同じく、軽くローマをプレイするという意味ではありではあるが、個人的には少々軽すぎるところがあるなと感じた。
増やすか増やさざるべきか、それが問題だ。
コンポーネントは袋など、非常に良い仕上がりで、夫婦で軽くやってみるのに適していると思う。ゲーマー同士でがっつりやるものではない。