Alan R. Moon

Rio Grande Games

3〜5人
60分

ボブズハット

あれ? 僕の帽子どこにいったの?
ボブのお気に入りの帽子がなくなってしまいました。
どんな帽子だったっけ?
英国紳士、ネイティブアメリカン、様々な人が帽子を持ち寄ります。
ボブ、ボブ。僕の帽子をかぶってみてよ。

プレイ感

えらく昔、自分的アランムーン万歳時代に買うたきり、すっかり忘れ去られていたが、マストフォローのトリックテイクはたぶん経験ないやろうと出してきた。mia、コツミとの3人プレイにて。


マストフォローのトリックテイクで、スート(色)は3種類。1スートは1から20まで。切り札は、最初にカードをめくって決める。と、ここまでは普通のトリックテイクだ。特徴は14,15のカード(合計6枚)にはボブの帽子が描かれており、このカードを取ったらボブの帽子カード(親がラウンド最初に+10かー10かを決めておく)を貰う。最初に親から順番に、どのスートが一番多くトリックを取れるか予想する。失敗すれば(同点も駄目)−5である。成功すればカード枚数+5貰える。順番に配るカード枚数は増えていき、規定ラウンド終了した時点で勝敗を決める。


スートは3色のみ。かずは20まであるので違和感はある。今回の切り札は黒だ。黒の15のカードにはボブズハットマークが描かれており、このカードを取ったプレイヤーが場にあるボブズカードを貰える。

やってみたところ、スートが3種類しかないからなのか解らないが、やたらと取れまくったり、まったく取れなかったりする。非常に偏りが激しいのだ。だから、最初は、最多トリックを1種類とかにしてたが、2種類においてトップを取れたりする事がよくある。


今回のボブズハットは+10側になってる。この15のカードを何時出すかが思案しどころ

最初はマストフォローの意味が分らなかったmiaもわかり出すと「面白い!」と言い始めた。ポイントとなるのはボブの帽子カードである。最初に親がプラスにするかマイナスにするか決めるのだ。このカードを取れるカードってのは、14,15と意外に強いので、マイナスの時は是非他人に押しつけたいところ。

それはトリックテイクの基本であるマストフォロー出来ない時にやってあげると、簡単に渡す事が出来る。

mia「えー、ないの?」

わし「ない」

mia「むー」

ただボブズハットでは、スートが3種類しかないため、思ったよりも負けにくい。例えばそのカードが切り札のスートなら、かなり厳しくなってくる。


今回は切り札なし。どれが一番トリックを取れるかってのは悩むカードだ。結局、赤が一番としたが、果たして。


段々と厳しい状況に。右下にちらりと見えるのが赤のカードを一番取れるという宣言カードだ。右のmiaは青と黒の両方でカードを取れると宣言している。

ボブズハットでは、親は最初に自分のトリックを予想するので不利になる。カード数は徐々に増えていくので結果、(トリック取ったカード枚数がそのまま点数になるため)取得する点数も上がっていき最後の逆転も可能となっている。

所要時間60分

最後、カードを取りまくり一気に2種類の大トリックを完成させたmiaが、余裕ぶっこいて先行逃げ切りを狙っていたわしに追いついて同点勝利。トリック宣言をしてトリックを取らないより、カード枚数がそのまま点数になるため、トリック宣言をして積極的に取りにいった方がいいようだ。

miaのコメント

これすっごく面白い! 最初意味が分らなかったけど、解ると楽しい。

ソマーリオ

非常にオーソドックスなトリックテイキングだった。ドイツ人はトリックテイク好きというが、今をときめくデザイナーアランムーンが、どのように味付けしたか興味があったが、可もなく不可もなしといったところ。

スートが3種類しかないので、数字がやたらとあって、やってて非常に無駄に感じる事が多かった。フォロー出来ない場合、数字がやたらと大雑把なものに感じるのだ。個人的にはスートはトランプの4種類がベストのように思う。

割と古いゲームで日本でもそれほど流通しなかった地味なゲームだが、こういったマストフォローのトリックテイクでは、ドーラの7つの印が一番面白いと思う。どれが一番トリックを取れるかではなく、どれで何トリック取れるか決めるというもので、初心者にはちょいと難しい。ので、初心者にマストフォローのトリックテイクを教えるといった意味ではボブズハットは、丁度良かったかも知れない。過去形なのは、もっと初心者に解りやすいウイザードカードゲームというトリックテイクの日本語版が流通してきて、尚かつ1000円ほどと安いからだ。

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