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Wolfgang Kramer
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FX Schmid
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2〜6人
90分
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アウフアクセ
ドイツトラック連盟は、顧客の荷物を速やかに傷つける事なく安全に運ぶ事を第一優先事項とする。
トラック野郎のデコトラの祭典が今ここに始まった。
プレイ感
わしがドイツゲーム大賞集めだした初期、こいつが欲しくてしょうがなかった。その存在を知ったのはファミ通からで、このゲームの写真が載っていたのだ。
当時、細々したパーツが見るからにおもろそうと思ってたが、既に日本ではほとんど手に入らないゲームだった。
前に一度、やろうと出した事があったが、ニチユールールの間違いで、ゲームが進まなくて挫折したっきりだった。ようやくBBとの二人プレイにて。
届け物をするそれだけのゲームである。届けると運送費が貰えるという後払い制。△はアクシデントカードを引くという至って平凡なルール。
サイコロふって、その数だけ進める。仕事カードに荷物の数量、積み込み先と積み降ろし先が書いてて、その場所に降ろせばお金を貰えるという、いかにもオーソドックスでなんのひねりもない内容。
荷物はリアルに積み込む。最大6個まで積めるが、追加のトレーラーを購入する事も可能。これは凄い! と思いきや、積み込むんが結構めんどいのである。
サイコロで1が出ると、通行止の駒を相手の目的地に合わせて迂回させるのみである。
BB「むかつくー」
しょうがないやーん。わし1ばっかりやもん。
行き止まりでーっす! (笑)
二人でしこしこと荷物を積んでは「ちょ、もうこれでええわ」めんどくさいので、しっかりと荷積みせんと出発すると、途中で荷物駒がばらばらと落ちる。
途中、アクシデントカードで、
BB「うわーん、荷物腐ってたって。また取りに行かんと」
わし「わはは。荷物腐らしたらあかんやろー、、ってわしもダンピングばれて仕事渡さんとあかんやん」
なんて、いかにも昔の双六風味である。
結局、手数料の高い長距離便を運んだわしがぶっちぎりで勝利。
所要時間40分
BBのコメント
えー、40分もやってたん? よくある感じのオーソドックスなゲームやな。
ソマーリオ
うーん、当時やってたらおもろかったんやろなあ。ほんま見ただけでルールが分かってしまうほどの分かりやすさ。
皆でわいわいとやったらそれなりに楽しいのかもしれんけど、問題は地名ですな。
馴染みがないのですぐに分からず、「どこどこ?」と探す時間が多かった。シンプルすぎるボード絵もこういったテーマではなんとなく味気ない。
こういったテーマのものは日本でも昔から鉄道輸送ゲームのように出してたりするし、アクシデントカードなんて類は古くさい日本のゲームを彷彿とさせる。ゲーム時間や地名への思い入れを考慮に入れると、その手の日本ゲームをやってる方がずっとおもろい。
例えば日本特急旅行なんてのもよくにた構造だが、駅弁の旅とか祭りの旅とか見ているだけで楽しくなるコンポーネントになっている。こういう細かい小手先の技は日本の方が上手いのだ。
今まであげたのは全て絶版ゲームだが、現在でも手に入るJALで行こう! 世界一周ゲームやどこでもドラえもん日本旅行ゲームなど(やってないけど)そんな感じだろう。
サイコロで進むなどあまりにもシステムが古臭く、アクシデントカードがあるところなど驚くばかりだが、これが当時ドイツゲーム大賞に輝いた背景を想像すると海外デザイナーからドイツデザイナーへの過渡期にあったのかなと勘ぐってしまう。そういった意味ではコレクション性の高いゲームかも知れない。とは言うものの、いまいちやった一番大きな要因は二人でやったせいだろう。皆で通行止とかをワイワイやるのが本流ともいえる。