Kevin Riley

Indie Boards & Cards
アークライト

1〜4人用
90分

イーオンズエンド


《破孔魔術師》となり、世界を破滅に導かんとする敵《ネメシス》と戦え。
このゲームは「プレイヤーのデッキをシャッフルしない」という特徴をもつ、協力型デッキ構築ゲームです。
プレイヤーは《破孔魔術師》となり、人類最後の拠点グレイヴホールドを守るために、敵である《ネメシス》と戦います。
ゲームはラウンド制で、争いの混乱を表現するため、手番順はラウンドごとにランダムに変化していきます。
ネメシスを担当するプレイヤーは存在せず、ネメシスのターンは、ルールやネメシスの専用カードによって指定される手順にしたがいプレイヤーが処理を行います。
ゲームには4種類のネメシスが用意されており、それぞれが個性的なアクションを行うため、
どのネメシスをゲームに参加させるかで、ゲームごとに違った戦略が必要となるでしょう。

プレイ感

かなり話題になってたデッキ構築ゲームだが、転売ヤーのターゲットになってて全然手に入らなかった。待ってるとタイミングよく定価で買えたが、なんとなくそのまま積んでしまっていた。再再販されたのをきっかけに家族でやってみることにした。コタ11歳、ソージロ7歳、miaとの4人プレイにて。


基本的にはドミニオンのデッキ構築システムのまんまである。ざっくり違うところは、カードは手番に捨てずに足りないだけを補充するところとシャッフルしないところである。また協力ゲームであるところだ。

このゲーム、いくつかの敵のシナリオがあって、初心者向けのレイジボーンは、それぞれ使うカードをABCと分けており、もう1枚のペラ紙に従えばできるようになっている。この手のタイプは意外と分かりにくいのが多くて、いつも難儀してたが、イーオンズエンドは素晴らしく、この通りやればきちんとセットアップできた。プレイヤーの初期手札からデッキまで決まってるのだ。


最初にお勧めの9つのデッキを場にならべ、レイジボーンのネメシスを置く。
ネメシスカードは基本カードと、ネメシス特有のストライクカードに分かれている。

手番順はウォーゲームでお馴染みのチット方式である。プレイヤーカード4枚とネメシス(このゲームの敵はネメシスと呼ぶ)2枚を混ぜて、1枚ずつ引いて手番を行う。カードがなくなったらリシャッフルして同様にする。


わしのキャラクターは超強そうなおっさんである。ライフ10を置き、プレイヤー番号は1を取る。下のマス目はチャージタイルを置く場所ですべて貯まると、キャラクターの特殊能力が使える。こいつの場合、ネメシスカードをめくった瞬間に、ミニオンカードでなければその効果を発揮させることなく葬りさることができる能力だ。上には破孔タイルが置かれて、ここに呪文をセットする。一番左だけが開放状態になっている。
このキャラクターカードに初期手札、デッキ構成、破孔タイルの状態がすべて記載されてて準備が非常に楽なのがとても良い。

変わっているのは破孔タイルである。光ってる面は開放されており、メインフェイズに呪文をここにセットする。次のラウンドの呪文フェイズにキャスト(発射)するのだ。しかし裏向けの非開放状態は強化を選択すれば時計のように90度回転する。どの状態からでも一気に開放はできるのだが、ある程度強化しないとコストが凄く高くなるのだ。また非開放状態は強化したターンにしか呪文をセットできず、次の呪文フェイズに勝手に発動する。

各自HPは10で、それに全員のライフともいうべき要塞グレイブホールドは30、敵のレイジボーンは70である。
グレイブホールドが0か、プレイヤー全員が0になったら負け、その前にレイジボーンのHPを0にしたら勝ちである。


ネメシスターンは、下にある前回のカードを順番に解決してから、ネメシス基本カードを引く流れだ。左がミニオンカードで、ライフを持ちやらしい攻撃をしてくる。
右のカードは時限爆弾のようにパワートークンが取り除かれ、なくなったら効果を発揮してくる。
今回はネメシス基本カードをめくった後、さらに激怒トークンが4個たまったので、レイジボーンのストライクカードをめくる。

というわけでスタート。

わしは、3エーテル(お金)を使って、琥珀を買う。まずはエーテルをたくさん出せるようにデッキを組み立てることにした。そしてスパークの呪文を最初から開放状態になっているタイルにセットする。手札が1枚残ったので4枚補充。

皆、最初に呪文は1枚手元に持っているので、セットを行う。

ネメシスの手番でカードをめくるとパワーカードである。ここに指定数のコマを置いて、1回ずつ取り除かれ、0になったときに発動する時限爆弾みたいなものだ。
今回は、呪文がセットされてたら2ダメージ受けるというもの。3ラウンドの猶予があるので、今は関係ない。

2ラウンド目、手番の開始は呪文フェイズからなので、まずはセットしたスパーク呪文をキャストして1ダメージを与える。
それからエーテルを支払って、再びエーテルを出す群生ダイヤモンドを購入する。

ここでもう1発、呪文をセットするか悩む。というのは先程のパワーカードの時限コマは残り1個であり、ネメシスのカードは、2枚とも実行済みなので、次のラウンドで手番順で先にネメシスが出ると、暴発してしまうのだ。
ここはリスク回避として、セットをしないで置いた。
家族全員がこの方法をとった。

ところが、こんなときに限って、次のラウンドでは全員行動終えた後にネメシスがでやがる。
やれやれ。


破孔タイルの上に呪文カードをセットする。2つ開放したところだが、相変わらずのスパーク1ダメのペチペチ攻撃しかできない。
呪文は、セットした後、次のターンの頭にキャストできる。玉込めて打つのに少し時間が掛かるということだ。
ちなみに破孔タイルは非開放状態でもセットできるが、その場合は強化したターンにセットすることしかできず、次のラウンドには勝手に発射する。

ネメシスの上にお怒りタイルが乗っていく。こいつが4個たまったので、ネメシス特有のストライクカードを1枚めくった。えぐる。
誰かが4ダメージ受ける。

わし「いんじゃんやな」

コタパー、ソージロパー、miaパー、わしグー

(|| ゜Д゜)ガーン!!

ペチペチとスパーク呪文でキャストしてレイジボーンにへぼダメージを与えているうちに、ミニオンカードが出てきた。ネメシスの眷属みたいな感じで、こいつ自身ライフを持っている。ほっといたらええやろとはならないうざい攻撃をしてくるのだ。

レイジボーンは、激怒トークンを4個貯まるとえぐったり、壊したり、崩したりしてくるだけだが、こいつらは毎回ネメシスターンになんかしてきよる。
霞を吐くものは、直接グレイブホールドにダメージを与えてきた。
ライフ5なので率先して殺すが、扇動獣も同じくグレイブホールドに直接食らわしてくる。
わしらがやられるよりグレイブホールドが結構ピンチである。


こいつ、グレイブホールドばかり狙ってきやがる。ライフも高くなかなかやっつけられない。

ここらへんからエグいミニオンがでてきた。嘲笑者や針歯獣であり、こいつらもまたグレイブホールドに直接打撃を与えてくるばかりか、ライフが9とか11もありやがって、ペチペチ攻撃のスパークではもう手に負えなくなっている。

ちなみにここらへんのミニオンはまだ最下層レベルで、上位になったらもっとエグいのが出てくる筈である。


5ダメージしか与えてないのにグレイブホールドは半分になっとる。

わしはデッキを圧縮するスペクトル残響を手に入れて、少しずつ水晶を破壊していき、ソージロは強化オーブで、グレイブホールドを回復させる。

コタ「群生ダイヤモンド買うてもいい?」

わし「手札に群生ダイヤモンドがあって、組み合わせてほかせるならええで」

このカードは手札に群れてだすとエーテルがより多くでる。

もちろんグレイブホールドだけでなく、レイジボーンのストライク攻撃で、各自のライフも順調に減らされてしまって、まじで死にそう。

mia「チャージする」

miaの婆キャラの特殊能力はライフを4回復させるだ。

わし「ほな、お前はこれからチャージマン研せえや」

mia「チャージマン研て!」

そこからmiaはひたすらチャージをして、ライフの回復に務める。

中盤以降、呪文を強化して攻撃するも、レイジボーンにはまったく届かず、ミニオンを倒すのに精一杯である。

そうこうしているうちに、わしがライフ0で疲労状態になったそのネメシスターンに、グレイブホールドも0になって陥落して負けてしまった。

ちなみにキャラが疲労になってもゲームは続けられる。載せているチャージマーカーと、破孔タイルを1枚廃棄して、これからはライフの回復ができなくなるだけだ。

所要時間90分


7ダメージしか与えてないつうのに。。

確認しながらやったので、ちょっと時間がかかってしまったようだ。

miaのコメント

これ、勝てんの? めっちゃ強い。

ソージロのコメント

面白い。面白い。またやりたい!

ソマーリオ

まじでめっちゃ強かった。序盤のデッキの構築がそもそも間違ってたな。ある程度、戦闘力の高い呪文を序盤に買うとかんとミニオンが出てきたときに、ペチペチ攻撃じゃどうしようもなくなる。
これで最弱っていうんやから、上の方のクラスはどんなネメシスなんやろと思う。

ゲームはデッキ構築ゲームの中でも、トップクラスの面白さである。プレイアビリティが非常に高く、再シャッフルしなくて良いというのはまさに逆転の発想で恐れ入った。ドミニオンではシステム上、手札をシャッフルする必要があるが、このゲームでは確かに必要ではない。むしろそれを活かしたカードの捨て方という新しい戦術が生まれる。デッキ構築ゲームの面倒なのはなんといってもこのシャッフル動作なのだ。

ライティングが良いのか、ルールは非常に覚えやすい。テーマもシステムも同じであるサンダーストーンなんかはほんま、理解しにくかったが、こいつはすんなり理解できた。
破孔タイルという案も非常に面白い割に、ルールは単純で好感がもてる。

そしてなにより、協力ゲームのくせに各自好きなことができるってのが素晴らしい。この手のゲームでは指示をするものがいないと勝てない為、結構指示に従ってやらされてるだけという問題が起きるが、このゲームでは起きにくい。

というのは単純に自分のデッキを構築することが勝利へ近づく唯一の方法であり、そこに自分の個性を潜ませても誰も文句は言えないからだ。
皆のために自分のやりたいようにやる、これが達成できている稀有なゲームでもある。

他人へのチャージを誰にするか(カードにそういうのがある)とか、どのミニオンを先にやっつけるかとか、ダメージは誰が受けるかという他人と連携した方がいいところもあるが、むしろたったそこだけなのだ。ダメージについては、元気な奴が受ける事になるので、特殊能力であるチャージの部分とミニオンへの優先度くらいかも。
だが、それくらいはないと協力ゲームとしての楽しさはなくなってしまうので、奇跡のバランスといって良いだろう。

要塞に攻めてくるネメシスを迎え撃つ雰囲気がただのカードゲームの割に非常によくできていて、ロード・オブ・ザ・リングの2つの塔みたいなイメージでゲームができる。
雰囲気、バランス、全てが素晴らしい。

難しいというのもあるが、協力ゲームで簡単すぎると全然おもしろくない。ネットで調べてみると難しいが勝てないという事はないという感じなので、これくらい強めの方が挑戦のしがいがあって面白いのだ。

というわけで、再再販されたこの機会に、是非とも手にとって貰いたいゲームである。協力ゲームとしてもデッキ構築ゲームとしても最高レベルの仕上がりだ。

gioco del mondo