Wolfgang Dirscherl
Markus Nikisch

HABA

2〜4人
25分

アドベンチャーワールド

4 つのエキサイティングな冒険が君を待ち受けている。勇気と機敏さ、賢さと小さな運が偉大なる冒険には必要だ。
あなたはどの冒険から始めますか? 終わることのない氷原をする冒険ですか? それとも荒れ狂う火山の麓をわたりますか?
選択権はあなたにあります! そう最初にジャングルを踏破する事も、危険な吊り橋を渡る事も選ぶことが出来るのです。

プレイ感

このゲームは世界の冒険として4つのゲームが一つになっている。舞台は、ジャングル、北極、峡谷、火山である。日本ではほとんど取り扱いがなかったのだが、コンポーネントがあまりにも素晴らしいのでかなり昔に輸入した。miaとやったことがあったが、下の子供が出来る年齢になったのでやってみることにした。コタ8歳、ソージ4歳、miaとの4人プレイにて。


4つのゲームそれぞれにルールが違うので、それぞれの冒頭に説明を書くことにする。共通していえるのは、スタートとゴールがあり、どちらをスタートとしても良いという事だ。要は端から端へ向かってゴールしたプレイヤーが勝ちだ。
まず最初に駒を選ぶ。miaがこの駒に大興奮。

mia「絶対にこれ!」

わしも狙ってたアフリカ人の黄色をすばやく取られた。

コタ「僕はこれ!」

探検家の茶色

残るはイヌイットの白か、インディアンの赤だけである。

わし「そうちゃん、どっち選ぶ?」

ソージ「こっち」

白取られた。一番、好みじゃない赤が残った。


これが冒険者たちだ。作り込まれた駒で結構でかい。

ジャングル旅行

赤、緑、黄のサルカードを1セットにして各自持つ。
そのうち2枚を表向きにして出るサイコロの色を予想する。手番プレイヤーは、神殿に見立てたサイコロ2個をガシャガシャと降って、すばやく元に戻す。
出た目が同じ色なら、神殿横にあるその色のサル駒をすばやく取ったプレイヤーが2マス進める。
違う色なら、各自予想したカードをみて、2枚ともあたりなら3マス、1枚だけあたりなら1マス進む。
予想するカードは2枚でサイコロは2個なので、必ず1マスは進めるという親切設計である。予想とリアクションを組み合わせたゲームだ。


神殿の場所は偏りがあるので、結構なハンデがある。サイコロを2個入れた神殿があり、これをガシャガシャと振って戻すだけだ。

一番最初に、黄色がダブリ、それをすばやくコタが取る。

コタ「やったー!」

つうか、これ神殿真ん中ちゃうから、めっちゃ大人にハンデでるやん。


さっと取られる。この場所では負けてしまうがまあ、しょうがない。

しかし、そこからは、ダブリが出ずに、予想したカードで進んでいく。

ソージ、全然、カードを変えない。


カードを2枚めくって予想するが、まあ、ずっと同じでも大差はない。そういう大人気ないことはやめよう。

しかし、そもそもが運なので、カードを変える必要もなく(大人目線)、それでも見事に2位につける。

コタ「やった、2枚当てた。ゴール」

最後はコタが勝利。

所要時間5分


最後はこんな感じでゴール。

北極調査

ボードの横に海タイルを並べておく。スタートマスにペンギン駒を置く。
つうか、これ全部めっちゃ可愛い駒やのに、ペンギン駒だけは使い回しやねんな。
手番に海タイルを1枚めくる。自分の一つ前の空きマスに描かれている絵であるなら、ペンギン駒をそこに進める。
海タイルを裏向きにして、これで手番を終えるか、さらにチャレンジすることも出来る。
手番を終えるなら、ペンギン駒を自分の駒に置き換える。
チャレンジするなら、海タイルをめくってさらに次の空きマスのタイルを当てる。
もしチャレンジ失敗なら、駒は進めず、手番終了となる。記憶系とバーストを組み合わせたゲームだ。

ちなみにこれ、ほんまは南極らしいけど、イヌイット駒からみると北極やと思われるので北極にした。


流氷の上を進んでいく。流氷マスはタイルが重ねられ厚みがあって実際に浮いている感じに仕上げている。豪華だわ。

これはスタートプレイヤーが不利だろうから、miaから。

mia「なんでわたしからなのよ!」

わし「アホか! わしからやったら、すぐに子供に回るやんけ」

そういう並び順だ。


これが海タイル。表向けて次のマスであれば進める。覚えておく必要あり。

最初の一歩は犬である。

これがなかなか運が悪く、なかなか出てこない。

しかし一旦出てくると、他のタイルもある程度覚えているもんやから、次々に進める。


ペンギン駒を先に動かす。チャレンジすれば次々に進めるが失敗すると全く進めない。ペンギン駒はかなりしょぼい。これは是非とも作り込んで貰いたかった。

コタ「あざらしはここでしょ、お魚はここ、ソリはここ」

さすがの記憶力のないわしも、この程度なら余裕のよっちゃんイカである。

わし「魚はここ、ソリはここ。ペットボトルはここ。あ!!」

やってもた。


挑戦中。

そして、このペットボトルつまりは、何度やっても魚をめくってしまう。

その間、コタは着々と進める。
わしは、さすがにバーストは勿体ないと思い、ペットボトルクリア後は、やばそうと思ったらストップをする。

問題はソージである。

ソージ「これ」

おい、全然覚えてへんやんけ。
つーか、さっきまでやってたWiiリゾートをやりたくて、ボードを全然見ずにWii、Wiiばっかり言うてやがる。

mia「ちょっとハンデあげよう。バーストなしで」

ちゅうわけで、やってみるが、やはり全然、集中してなくてあかん。

コタ「ソリ、ペットボトル、アザラシ、雪だるま…」


めちゃめちゃ進みまくるペンギン。しかしその後に悲劇が起きる。

わし「おい、ゴールしそうやんけ」

コタ「あ、しまった」

間違って台無しになる。

ところがここでソージ、いきなり開眼。

次々に当てて進めていく。

お、真面目にやったら出来るやんけ。

しかし時すでに遅し。

わし「あれ、これ最後のマスはどうやって入るん?」

とルールをガサゴソしてたら

コタ「最後は、イグルーだよ」

最後にだけ使うイグルーの絵タイルがあった。
ドイツ人、こういうの好きね。

コタ「やったー! 2連勝」

所要時間5分


またしてもコタが勝利。意外とソージ、連続で2番手につけてる。

峡谷の吊橋

峡谷つうか、グランドキャニオンである。実は前にmiaとやったときに一番盛り上がったのがこいつだ。
まずは吊橋を作る。吊橋タイルは壊れている方の白い面を上にしておく。
それから番人駒を吊橋の向かい側、ゴールにおく。単純なサイコロすごろくだ。


どどーん! 作り込まれた吊橋を見よ! 正面には噂の番人がいるぞ。

手番はサイコロを振って進めるだけ。
通常の目なら以下の処理を行う。
進める先の橋が壊れていたら、その橋を裏返して手番終わり。修理に時間を費やした事になり駒は進めない。
進める先に番人がいたら、サイコロを振り直す。
緑の目なら、番人駒を進める。番人は進行方向があり、端っこまでいくとまた戻ってくるという風に橋を行ったり来たりする。
で、番人が他のプレイヤーと同じマスに入ったら、突き落とされてスタートに戻される。
その時「ほっほっほ。わしの目が黒いうちは、この橋を通すことはできんぞ」という。

ちゅうわけで、最初は橋の修理で進めることが出来ない。
しかし、橋が修復されていくと、恐る恐る駒たちは進んでいくことになる。


直した場所へは進むことができる。しかし番人が近づいてきた。

そして番人が徐々に近づいてくる。最初は修理に費やしているために番人はスタートにかなり近寄ってくるのだ。

わし「ごりゃあああ!! 何晒しとんじゃ、このクソボケが!!」

といって、ソージの駒を谷底に叩き落とす。
ルールに書いてある優しい文言完全無視。


このおしっこ漏らしのクソガキが!

ソージ「えー!」

正直、この瞬間だけのためにこのゲームをやっているようなものだ。

ソージ「番人って怖いんだよ」

それからもこの番人のお怒りがあちこちで炸裂する。


番人が折り返して追いかけてくる。橋はかなり修復されてるので進み放題だ。

miaがゴールまであと2マスになった。
このままでは負けてしまう。しかし、ここで会心の番人がでた。

わし「死ねや、このボケが!」

mia「腹立つなー」


番人様、ステキ!

まあ、正直、あんまり汚い言葉をいうのもなんだが、どうにも止められない。

で、結局、その一撃がでたおかげでわしが番人をかいくぐり見事到着。

わし「よっしゃ」

所要時間5分


そして地元インディアンのわしが勝利を収める。ワーイ!

火山を越えて

火山を模したカンカンをセットする。
手番には、シーソーを使って、水滴駒を火山に投げ入れる。もし水滴駒が火山に入れば、4マス進める。火山の麓(段が少し高くなっている)なら2マス、ボード上なら1マスだ。このゲームはアクションとなっている。


見ての通りだ。放り込め。

最初はまず練習をしないといけない。

コタ「ポン」

…からん

わし「入った。上手いやんけ」

わし「ポン」

はるか上空を越えてテーブルの下に。

mia「もう、めんどくさいなあ」

とこんな感じで、一通りやってからゲーム開始。


火山の中はこんな感じ。火山の裾野はボードが重ねられ1段高くなっている。あ、今みたら溶岩の絵柄合わせたら良かった。

コタ「ポン」

なんとかボードに。1マス

mia「ポン」

ボード上をファンブルして、テーブルの下に

わし「ヘタレやのお」

わし「ポン」

miaのはるか上を通り越して、テーブルの下へ

mia「ちょっと、めんどくさいって」

ソージ「ポン」

火山の麓なので2マス


下手くそな序盤である。

という感じで進む。とくにクソヘタレのmiaは、そこからくっそセコい戦法をとる。
ちょろ打ちして、ボード上に載っける。

わしはなんとか火山へ放り込んだろうと思って、あれこれ考え過ぎて

わし「ポン」

水滴、ボードにすら届かずポロ落ち。

mia「何それw」

しかし、ソージが意外にうまくて、火山に入る。

カラン

いい音!


見事に火山の中へ。


ぶっちぎりでソージが上手い。Wiiばかり連呼してたくせに。

なんと2回も火山に決めてそのままゴールしてしまった。
わしら狙いすぎてほとんど進めず。

ソージ「勝ったの?」

わし「勝った」

所要時間5分


結局、そのまま勝利してしまった。

結局、コタ2勝なので優勝。わしとコタとソージはmiaを羨ましがらせるために、片側に集まりバンザイ三唱をしてやった。

トータル所要時間は、ボードの準備や説明込みで40分くらい。ルールがわかっていれば、25分くらいで終わると思う。

コタのコメント

ぼく、練習だと火山に上手く入れられたのに、本番だと入らないんだよねえ。楽しかった。

ソマーリオ

ひたすら豪華にしたミニゲームの集合体だが、予想、リアクション、記憶、バースト、すごろく、アクションとシステムがまったくダブらず網羅されており、さすが子供用のHABAと唸ってしまう。
4つのゲームが大人も飽きずに終えられるように出来ているのは素晴らしい。出てくる雰囲気がまるでリアル絵本の読み聞かせである。

駒はでかくて、物凄く可愛い。わしが持ってるゲームの中で一番可愛い。4つの駒+番人駒の作り込みは、明らかに手作りで、そのまま家に飾っていてもおかしくない出来である。ペンギン駒が残念なだけだ。
また駒はそれぞれボードに対応しているのも、嬉しくなる。ジャングルの探検家、北極のイヌイット(昔はエスキモーと呼ばれてた)、グランドキャニオンのインディアン(現代ではネイティブアメリカンだが)、火山のアフリカ人とそれぞれホームグラウンドがあるのだ。

欠点は、なんといってもクソでかい箱と価格だろう。あまりにも値段が高かったため(確か輸入した時、1万以上した気がする)、売れなくて絶版になったのだろう。これを小型化してもあまり意味はないので、再販はおそらく望むことも出来ない。まあ、言うても楽しむ時間が少ない子供ゲームなので、コスパはやはり悪い。

どうしても欲しい人だけが輸入で買えばよい。それ以外は2番目に駒が可愛くて、ゲームとしてはこちらよりも数段面白いにわとりの尻尾をお勧めする。

gioco del mondo