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Rob Bontenbal
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JUMBO
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2〜4人
40分
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サイクルレース
このゲームは簡単な基本ルールから、上級ルールヴァージョンの複雑なルールまでが含ま れる自転車レースをシミュレーションできるゲームです。たくさんのコースをつなげていく ことで、ジロデイタリアGiro d’ItaliaやツールドフランスTour de Franceのような長いコ ースをプレイすることもできます。プレーヤーは、4人の選手をレースに送り込むチームリーダーになります。 (メビウス訳より)
プレイ感
1992年のドイツゲーム大賞作品だが、弱虫ペダルでロードレースが腐女子の間でブームになってる今、タイムリーのハズと勝手に思ってる。miaとコタとの3人プレイ。
このゲーム、いろいろなパターンでコースを決めたり、ルールを追加したりとなかなか一定しない。ちゅうわけで、簡単に目を通せたところまででゲームをやってみた。
基本ルールは、ただのすごろくで、駒ごとに順番にサイコロ2個振り出た目を進める。順番が大事で、一番先頭から、同着の場合はより右側(よりインコースではなくより右側だ)から順番に進める。ただし、いま動いた駒の直後にいた駒は、自分の順番を待つことなく、風よけ移動(スリップストリーム)として、サイコロを振らずに先に動いた駒の直後に移動しても良い。これはもちろん更に後方にと連鎖する。風よけ移動しない場合は、その駒の順番を待たなくてはならない。
移動は、前方か斜め前方で1マスと考える。
立体的なコンポーネント
またサイコロを振る代わりにエネルギーカードを使うこともできる。エネルギーカードは5か6の目として1枚につきサイコロ1個の代わりになる。背番号が振られており、その選手しか使えない。下一桁が1番の選手はエースで、エネルギーカードの枚数が多い。またエネルギーカードを使ったときにスパートを宣言すれば、直後の選手は風よけ移動が出来なくなる。
目として7が出た場合はチャンスカード(というかイベントカード)を引いて結果を適用する。
下にあるのがエネルギーカードで駒の番号が書かれている。その選手しか使えない。緑色はジョーカーで、左上のマークは山岳でしか使えないカードである。ちょっとルール間違いで山岳マークばかり集めてしまってる。。。
と、ここまでが基本ルールだが、これだけでも実は十分にロードレース気分が味わえる。
今回はさらに追加ルールとして、色分けされた路面状態を追加した。石畳と登りは、そこから移動する場合、マスに書かれている分だけサイコロの目をマイナスにしなければならず、下りの場合はサイコロの目にプラスする。もし移動力が0以下となったら、転倒して一旦その場所をのけて再スタートとなる。
こうしてゴールした順に得点がもらえて合計点が高いチームが勝ちだ。
スタート位置はスタートプレイヤーから順番に1個ずつ自分の駒を置いていく。そのときに同じ列に同じチーム駒を2個置けないという2歩禁止ルールの見落としがあったが、そこは今回目をつむって貰いたい。なんせエースナンバーをつけた選手のケツに張り付くのがいいので、スタート位置から結構熱くなる。
コタ「じゃあ、サイコロ振るね」
コロコロ・・・4
わし「へぼすぎる。風よけ移動せん」
ここは自力移動である。
先頭集団は、4の連発で、風よけ移動誰もしない。
スタートダッシュに失敗する先頭集団。
最後の先頭駒であるmiaが6を出した。
mia「じゃ、後ろの駒も風よけで移動」
コタ「僕も」
わし「わしも」
と、後ろの集団は風よけを使って一気に先頭集団を形成する。
そして残りの第二集団のスタートが始まる。
これで第二グループもスタート。風よけをどれだけ上手く使うかが勝負である。例えばこの場合、22番は風よけ移動をしなければ、21,41の次まで順番を待たなくてはならない。
ここで注意しなくてはならないのが、4とか5であっても1マス分のアドバンテージが前にはあったということで、意外にも前にいけないものだ。
石畳と登りの違いは、エネルギーカードが1枚や山岳マークのみというのがあるが、マス目にもある。それは石畳の間にはアスファルトマスがちょっとだけあるところだ。
ここをキープするのは今回のレースの一つ目のキモである。
当然、このゲームはそこをわかっており、前後2マス構成となっている。
風よけを使えるのは同じ色のマスの直後の駒だけというルールがあるからだ。
ここをmiaと風よけでついてきたコタの駒が占拠する。
しかしそういったテクニックもなにするものぞと、総北わしのエースナンバーの金城が6のカードと6のサイコロを出して一気に力技で抜き出る。
さらには風よけを使って、巻島先輩とおっさんが後方に入り、完全に肉弾列車状態に。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ここで勝利を確信。
完全に抜け出して一列縦隊に。石畳の緑色の間にある黄色のマスがアスファルトマスでここは位置取りが激しい。赤色は登り、橙色は下りである。
あとは金城が率いて、そのままゴールインすればいい。念には念を入れて、6のカードを出してサイコロを振る。1!
チャンスカード
「大規模な転倒を引き起こした。非常に消耗する。
この選手はこのラウンド移動できない。 さらにエネルギーカードを1枚捨てる。 他の選手も転倒に巻き込まれたら、それら の選手もこのラウンド移動することはでき ない」
なんやとぉおおお!!! 肉弾列車、脱線!
ここでmiaやコタに抜き去られて、総北惨敗。
なんと失速、次々に抜かれて負けてしまう。
所要時間40分
もっかい今度は山岳コースを入れてやった。
山岳コースはかなり厳しい。ここでエネルギーカードを使うのはあり。
最後の総合得点ではわし121点、コタ120点とわずか1点差で勝利に思えたが、途中チャンスカードで車に引っ張って貰ってる証拠写真みたいなのがあり、判定すると失格となってしまった。コタが勝利。
コタのコメント
そりゃあ、大賞とるわ。
miaのコメント
ロードレースの雰囲気が出てて楽しい。
ソマーリオ
移動がサイコロ2個なので、サイコロ運というウェイトが大きいにせよ、わしのようなにわかにしたら十分にロードレースの雰囲気を味わえる。
マニアにはブレイキングアウェイのような他のゲームをやればいい。このゲームはファミリー層でも十分にロードレースの楽しさを感じられる工夫があり、ドイツゲーム大賞の理念にマッチしている。
なんといっても6歳児と一緒に短時間でできるというのは大きい。
得点体系は、1位50、2位40、3位35、4位32、5位30、以下2点ずつ減点という風に、それほど差がないので、最後まで誰が勝ったか解らない。
これが原因で伴走車に捕まったりする反則は割には合わない。1駒でも失格となったら一撃でチームはアウトなのだ。
上級ルールになると、スプリント区間というのが決められ、順位に応じてポイントを加算し、さらにトップを維持してると次々にポイントが入るというイエロージャージルールも加わってくる。
さらに自転車競技でよくある、トップの交代を合議でやってもよい。そうやって皆で引っ張りっこするのだ。
面白い。
内容物は、自転車競技の雰囲気に沿うように、駒を立てるタイプで(コタなどの小さい子にはパタリと倒してしまったが)非常によろしい。これでないとたぶん評価がた落ちやろと想像はつく。
ボードも非常に解りやすく色分けされており、ややどぎついながらも、ぎりぎりの美しさを保っているように思う。
昔のメビウスルールは絵が少なく不親切で解りにくいところがあるが、ルール自体は単純なのでそんなに苦労することはないだろうが、エネルギーカードの7枚の説明部分は非常に紛らわしく、実は今ようやく意味が分かったので捕捉しておく。
ショートコースで使うエネルギーカードはまさに絵にある上段の7枚で山岳のカードではない。
つまりNo1の6マス、No1の5マス、No2の6マス(山)、No3の6マス(山)、No4の5マス、ジョーカーの6マス(山)、ジョーカーの5マスのカードである。
エネルギーカードはよく考えられており、No1はエースと書いたが、No3はクライマーだったりする。スプリンターはおらんけど特徴づけしているところは自転車レースらしく素晴らしい。
得点シートの記述はちょっと解りにくいので、日本語版を自作しておいたほうがいいだろう。
今、日本で簡単に手に入れられるゲームではないが、NGOあたりがリメイクしてくれたら面白いのにと思う。弱虫ペダルとタイアップしたらおもろいかも。わしは総北よりも箱学が好きやけど。